関東鉄道 9321TC

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関東鉄道 9321TC/三菱KC-MP217M+富士重工業(7E)

京成中古車で、2011年に投入されました。
京成電鉄では、松戸営業所に全国的にも希少な
三菱シャシーに富士重工業製車体を架装した車を投入し、
それらの一部は関鉄に移籍しています。

特に土浦にはP-MP218M・U-MP218M・KC-MP217Mの
三世代が集結していることは特筆されるべきでしょう。
そのうち最大派閥であるP-MP218Mは最盛期には、
9171TC・9172TC・9173TC・9208TC・9209TCの5両が
配置されて活躍していたものの淘汰が進み、
現在は9171TCが残存するのみとなっています。
それに続き土浦へと投入されたU-MP218Mは
9261TC・9266TC・9272TCの3両が
配置されていたものの、そのうち、
現在は9266TCが取手へと転出しています。
従って9171TC・9261TC・9272TC・9321TCの4両が
現在の土浦の元松戸車となっています。

このうち、9321TCは唯一のKC-MP217Mですが、
基本的な仕様は変わらないままで、相違点といえば
メモリーブザー子機がオージWS-220となったことや、
優先席がやや斜めに取り付けられるようになったこと、
側扉部の鋼体の段差にゴムの縁取りが追加されたことが、
せいぜい挙げられる程度です。

ただ、移籍時の改造業者の違いによるものなのか、
バンパーのライトベゼルが銀色となっている他、
塗装の色合いが他車と微妙に異なり遠目にも目立ちます。
また、乗降中表示器も9261TC・9272TCが左側なのに対し、
9321TCは右側に取り付けられているのもポイントです。
なお、9266TCは乗降中表示器が省略されています。
また、これは他営業所ではよく見られるのですが、
リアのバンパーに黄色の反射テープを装着しているのも
9321TCの特徴となっています。

【諸元】
登録番号:土浦200か1176
年式:1997
型式:KC-MP217M
機関:6D24(11945cc 240ps/2200rpm)
ホイールベース:5.3m

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