月別アーカイブ: 2015年7月

関東鉄道 9402YT

176FH000027
関東鉄道 9402YT/三菱KL-MP37JK+三菱ふそうバス製造(Aero Star)

東急バス中古車で東急時代の社番はTA378です。
2002年にA376として淡島営業所へ投入された後、
2014年には高津営業所へと転入していますが、
一年足らずですぐ廃車となって関鉄入りを果たし、
2015年に9402YTとしてつくば中央営業所へ投入、
新天地である谷田部での活躍をはじめています。

外装についてはもちろん低床色に改められており
側面窓周囲の黒色塗装もしっかり施された上に、
東急時代は銀サッシであった側面窓のサッシも
黒色で塗りつぶされていることが特筆されます。
非常にスタイリッシュな仕上がりで好印象です。
但し、塗装以外は屋根のアンテナ類なども含めて
東急時代の姿をよく留めており判別は可能です。

後面行先表示器については標準サイズであった
東急時代の取付枠を活かし横長サイズに換装、
特徴的な補助テールランプがそのままなのも
趣味者としては嬉しいところとなっていますね。

なおこれまで東急では投入から4~6年の段階で、
車内外再生と呼ばれる車体更生を実施した上で
さらに投入からおおよそ10年が経過した段階で
車体再々生と呼ばれる二度目の車体更生を実施、
自社での使用年数を15年に設定していました。
しかしN0x・PM法で使用年数が短くなったため、
2005年から車体再々生を実施しないこととした他、
2008年からは一度目の車内外再生についても
車体補助修繕という簡素な補修に代わりました。

車体補助修繕は外装がストライプの再塗装程度、
車内が座席表皮のクリーニング程度であることから
この車の車内は投入当初の原型をよく保っており、
同じ300番台であったP025とは一味違う内装です。

即ち、床材が灰色の平滑なもののままであること
握り棒が乗降口付近のみ橙色の緩衝材巻きへと
変わった他は黒色の緩衝剤巻きのままであること、
座席表皮が低床部にある座席が灰色の柄物のまま
他も水色の柄物のままであること等が相違点です。

内張りは上半分象牙色・下半分明緑色となっており
座席配置は、乗降口側前半が前向き1人掛が1列、
そして優先席となる横向き2+2人掛が設置されて、
中扉を挟んで後半が前向き2人掛3列が並べられ、
非常口側は前向き1人掛が5列と前向き2人掛3列で、
中扉向かいの4・5列目が跳上座席となっています。

なお同じ東急中古車である9382TCG067等と違い、
名札挿しについては運転席背後に設置されました。
東急中古車も随分と数を増やしてきましたね。

【諸元】
登録番号:つくば200か・574
年式:2002
型式:KL-MP37JK
機関:6M70(12882cc 250PS/2200rpm)
ホイールベース:4.8m

関鉄グリーンバス G066


関鉄グリーンバス G066/日野SKG-HX9JLBE+J-BUS(Poncho)

小美玉市コミュニティバス「小美玉市循環バス」が
運行開始に併せて、その専用車として2013年に
石岡本社営業所へ投入された自社発注車です。

この「小美玉市循環バス」は羽鳥駅を起点として、
小美玉市役所・上吉影・茨城空港・小川駅を結ぶ
循環路線である「昼ルート」をその中核としており、
朝夕にはその区間便「朝ルート」「夕ルート」を設定、
2016年3月まで実証運行の予定となっています。
なお2運用体制であるため、専用車としてもう1両、
つくば市コミュニティバス「つくバス」専用車だった
1902Gがつくば中央営業所より転入しています。

外装は白色地に赤色・桃色・水色のコスモスの
イラストが散りばめられた華やかなデザインで、
市章と市のゆるキャラおみたんも添えられており、
小美玉市循環バスの文字が各所に入ります。

車内は灰色一色、床は濃灰色の床材張りとされ、
座席配置はまず乗降口側が横向き3人掛とされ、
非常口側は前向き1人掛が5列となっています。
座席表皮は全席とも群青色のジグザグ柄です。
特筆すべき点としては車内にLCD表示機があり、
均一制前乗り運賃前払いであることも相俟って、
運賃表や整理券発行機は省略されています。

土日は全便運休のためやや乗車しにくいですが、
小美玉市を東西に横断できるのは魅力ですので
機会があればぜひ乗車してみては如何でしょうか。

【諸元】
登録番号:土浦200か1341
年式:2013
型式:SKG-HX9JLBE
機関:J05E-J5-V(5123cc 180ps/2800rpm)
ホイールベース:4.825m

ジャパンダック 土浦200か1395


ジャパンダック 土浦200か1395/型式不明+クールアンフィビアス

霞ヶ浦ダックツアーで使用されている水陸両用バスで、
「チャレンジャー号」の愛称が付けられています。
水陸両用バスは陸上では自動車として走りますが、
車両後部にスクリューが設置されておりこれを下して
船舶として水上を航行することができるのが特徴です。

この水陸両用バスによる定期観光バス、ダックツアーは
陸から湖沼へ滑り込むスプラッシュインの楽しさもあり、
NPO法人日本水陸両用車協会(JAVO)等を中心に、
全国で普及が進められているところです。

車体は全長11.95m、全幅2.50m、全高3.54mであり、
車両重量11.385tと、我が国の法規に沿っています。
また喫水は1200mmで、最高速力は4.5ノットです。
乗車定員は39名と大型観光バスとほぼ同等です。

出入口は5段のタラップがあるのが大きな特徴で、
視点が高く地上でも普通のバスとは一味違います。
車内は前向き2人掛の座席が主体となっていますが、
出入口付近には一部前向き1人掛座席もあります。
座席形状は路線バスと同様の形状となっていますが、
座席表皮は防水を考慮し黄緑色のビニール製です。

この車は、我が国では初めての水陸両用バスとして
国産車であるいすゞ・フォワードのシャシー等を活用し
クールアンフィビアス(CAMI)で製造されました。
このクールアンフィビアスは水陸両用車を製造している
アメリカの企業で、特に水陸両用バス「Hydra Terra」は
日本だけでなく世界のダックツアーで活躍しています。

2002年に水揚げされた後に、自動車検査証交付を受け、
2003年には京都で開催される第3回「世界水フォーラム」の
キャラバンカーとして全国各地で試乗会を行っています。
また同年、「未知普請号」という愛称が付けられただけでなく、
水上の航行のために必要な船舶検査証交付も受けました。

2006年には水陸両用バスとしては我が国で初めてとなる
旅客不定期航路事業として湯西川で試験的に運行されて、
更に翌年には、大阪や鬼怒川でも試験運行を実施した後、
2009年までの間、大阪で初の定期運行に使用されました。
続いて2010年から2013年まで諏訪湖で定期運行に使用、
2014年からは霞ヶ浦ダックツアーの開業に合わせて、
これに転用され、霞ヶ浦での活躍をはじめています。

霞ヶ浦ダックツアーでの運行に際しては関鉄観光バスが
地上運行や車両保管場所提供を担うことも特徴で、
オフには本社脇で休む姿を見ることができます。
水上運航はNPO法人日本水陸両用車協会担当で
運転士さんと操舵士さんが進水前に交代します。
霞ヶ浦ダックツアーは日本水陸観光催行ですが、
関鉄観光バスのネットワークを活かした形で、
期間限定で佐原でもダックツアーを実施する等、
ユニークな取り組みが続けられています。