ジャパンダック 土浦200か1395

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ジャパンダック 土浦200か1395/型式不明+クールアンフィビアス

霞ヶ浦ダックツアーで使用されている水陸両用バスで、
「チャレンジャー号」の愛称が付けられています。
水陸両用バスは陸上では自動車として走りますが、
車両後部にスクリューが設置されておりこれを下して
船舶として水上を航行することができるのが特徴です。

この水陸両用バスによる定期観光バス、ダックツアーは
陸から湖沼へ滑り込むスプラッシュインの楽しさもあり、
NPO法人日本水陸両用車協会(JAVO)等を中心に、
全国で普及が進められているところです。

車体は全長11.95m、全幅2.50m、全高3.54mであり、
車両重量11.385tと、我が国の法規に沿っています。
また喫水は1200mmで、最高速力は4.5ノットです。
乗車定員は39名と大型観光バスとほぼ同等です。

出入口は5段のタラップがあるのが大きな特徴で、
視点が高く地上でも普通のバスとは一味違います。
車内は前向き2人掛の座席が主体となっていますが、
出入口付近には一部前向き1人掛座席もあります。
座席形状は路線バスと同様の形状となっていますが、
座席表皮は防水を考慮し黄緑色のビニール製です。

この車は、我が国では初めての水陸両用バスとして
国産車であるいすゞ・フォワードのシャシー等を活用し
クールアンフィビアス(CAMI)で製造されました。
このクールアンフィビアスは水陸両用車を製造している
アメリカの企業で、特に水陸両用バス「Hydra Terra」は
日本だけでなく世界のダックツアーで活躍しています。

2002年に水揚げされた後に、自動車検査証交付を受け、
2003年には京都で開催される第3回「世界水フォーラム」の
キャラバンカーとして全国各地で試乗会を行っています。
また同年、「未知普請号」という愛称が付けられただけでなく、
水上の航行のために必要な船舶検査証交付も受けました。

2006年には水陸両用バスとしては我が国で初めてとなる
旅客不定期航路事業として湯西川で試験的に運行されて、
更に翌年には、大阪や鬼怒川でも試験運行を実施した後、
2009年までの間、大阪で初の定期運行に使用されました。
続いて2010年から2013年まで諏訪湖で定期運行に使用、
2014年からは霞ヶ浦ダックツアーの開業に合わせて、
これに転用され、霞ヶ浦での活躍をはじめています。

霞ヶ浦ダックツアーでの運行に際しては関鉄観光バスが
地上運行や車両保管場所提供を担うことも特徴で、
オフには本社脇で休む姿を見ることができます。
水上運航はNPO法人日本水陸両用車協会担当で
運転士さんと操舵士さんが進水前に交代します。
霞ヶ浦ダックツアーは日本水陸観光催行ですが、
関鉄観光バスのネットワークを活かした形で、
期間限定で佐原でもダックツアーを実施する等、
ユニークな取り組みが続けられています。

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