つゝじ観光バス」カテゴリーアーカイブ

つゝじ観光バス 群馬200か・177


つゝじ観光バス 群馬200か・177/日野KK-HR1JEE+日野車体(Rainbow)

館林邑楽地域の代替バスでは一般的なHRの7m仕様で、
水色の塗装の、館林・明和・板倉線で使用される車です。

前乗り均一料金ながら、側面方向幕がこの位置なのは、
重箱の隅をつつくようですが、少々気になるところです。
前輪タイヤハウス上の座席との空間の兼ね合いの関係でしょうが、
一方でHRの10.5mでは、ちゃっかり前扉脇だったりします。

この館林・明和・板倉線は、自治体主導の代替バスながら
経路の関係で埼玉県内を走行する区間があるのが特徴ですが、
流石に埼玉県内にバス停を設置するわけには行かなかったようで、
「県外」の区間はそれなりに長く、また人家もそこそこあるにも拘わらず
無情にも?通過となっているのが現状です。

市町村間での越境があるコミュニティーバス等はしばしば見られますが
都道府県間での越境は流石に難しかったのでしょうが、経路的には
わざわざ群馬県に戻り、板倉東洋大前駅発着とするよりも、
そのまま埼玉県を走り、柳生駅発着とした方が、
無理がなかった気がしないでもありません。
まあ、それが果たして沿線住民の税金の使い方として、
納得を得られるかというと微妙な感じがしなくもないですが。

こういった問題を考えると、都営地下鉄を本八幡まで引っ張ったことは、
今ではごく当たり前になっているとはいえ、意義深いことですね。
スケールの違う問題ではありますが、本八幡延長の際の議論は、
公共事業のあり方を問う上では貴重な問題だったなと思います。
この辺りの経緯は某誌でしっかり紹介されているので、割愛しますが。

とはいえ、元々この地区に最後まで残ったバスが、
東武の館林駅―古河駅という路線だったと考えると、
実質的に群馬県内で完結している現状はちょっと寂しいですね。
結果的に館林周辺から東武日光線沿線、JR宇都宮線への移動は、
自家用車だと非常にスムーズなのですが、
公共交通機関だと大変に廻り道を強いられてしまい、
公共交通機関の存立の難しさを改めて感じさせられました。

つゝじ観光バス 群馬200か・441


つゝじ観光バス 群馬200か・441/日野KK-HR1JEE+日野車体(Rainbow)

館林邑楽地域の代替バスでは一般的なHRの7m仕様で、
桃色の塗装の、館林・千代田線で使用される車です。

館林・千代田線及び館林・邑楽・千代田線は、
赤岩渡船バス停にて利根川対岸に向かう
渡し船に接続しており、そのために
赤岩渡船バス停は写真のように利根川の土手を越えた、
砂利道の上にあるのが特徴となっています。

渡し船で渡った先には国際十王交通の
葛和田バス停があり、ここから熊谷駅行きのバスが出ていて、
バスでの旅にはうってつけのコースと言えるかもしれません。

なお、この渡し船は県道の代替交通機関として、
運行されているもので無料で利用することができます。
この渡し船を利用される際、船は通常は、
赤岩渡船バス停(群馬県)側で待機しているため、
葛和田バス停(埼玉県)側から利用する場合は、
乗り場に設置された旗を挙げて、
対岸の船へと合図をする必要があります。

撮影当時は、道路運送法改正直前であったため、
車体側面の「貸切」の表記からも分かる通り、
旧21条適用で、まさに代替バスという体制で、
実際に損失を行政が負担する形での運行となっていますが
いわゆるコミュニティバス的扱いは一切なされておらず、
さも普通の路線バスのような形態なのが特徴です。

こういう形態は代替バス運行の歴史の長い群馬県では、
比較的多く見られ、加えて同改正後は、「一般乗合」、即ち、
4条適用となり、一般的なバスとの線引きはより曖昧になっています。
ここら辺を考えるとコミュニティバスの定義というのは難しいですね。

つゝじ観光バス 群馬200か・298

つゝじ観光バス 群馬200か・298/日野KL-HR1JNEE+日野車体工業(Rainbow)

県民一人当たりの自動車保有台数が日本一であり、
交通機関別旅客輸送分担率において、
自家用車の割合がおよそ90%を占める、
「自動車王国」、群馬県はバスの衰退が著しく、
特に館林市は1986年に市内のバス路線が全廃となり、
当時、日本で唯一「バスのない市」になってしまった、
という経緯をもっています。

しかし、館林市は1993年より代替バス(旧21条適用)を、
市内のタクシー会社に委託して運行を開始し、
現在では周辺町村にも代替バスが路線を延ばしています。
この代替バスは他自治体のいわゆるコミュニティーバスのように
特別な愛称は付けられていませんが、
かつて走っていたバス路線の経路とは全く違う路線設定や
その福祉行政的性格(事業者の損失を行政が負担)、
一部路線へのデマンド制導入や乗継割引の実施など、
実態はコミュニティーバスに近いと言えます。
そもそもコミュニティーバスの定義自体が曖昧なのですが…

つゝじ観光バスはこの代替バスを担当する2社のうちの1社で、
代替バス8路線のうち7路線を受け持っています。
この車は同代替バスで最大の利用者数を誇る、
館林板倉線(厚生病院―館林駅―東洋大前―板倉東洋大前駅)に
使用されています。

1997年に開業した同路線はリエッセ2両が投入され、
2運用体制で運行されていましたが、利用者が徐々に増加し
積み残しが慢性的に発生してしまうようになったため、
2002年にこの車が1両のみ導入されたとのことです。
余剰となったリエッセのうち、1両は他路線に転用され、
残り1両は同路線で引き続き使用されていますが、
リエッセは乗客の集中する便を避けて使われている様です。…(参考記事)

代替バスやコミュニティーバスの多くは、
マイクロバスや7mクラスから9mクラスの中型車が
主に使用されるなか、
このように10.5mクラスの中型ロング車が
使われている事例は比較的珍しいと思います。

低廉な運賃ゆえ、事業者単独で運行するのは難しい様ですが、
このように元気なバスを見ると嬉しくなってしまいます。