阪東自動車 293


阪東自動車 293/日ディADG-RA273KAN+西日本車体工業(B型96MC)

以前は日野ユーザーだった阪東ですが、
当時の販売車種中で唯一の新長期適合車であり、かつ、
東武グループでの尿素SCRシステムの試験を意図し、
2006年にADG-RA273KANの284が登場して以降、
2007年にADG-RA273KANの293が、
2008年にPDG-RA273KANの296298が、
2009年にPDG-RA273KANの301が、
それぞれ投入されて、日ディ車が勢力を延ばしていて、
東武グループとしては異色の存在となっています。
2010年もUDトラックス車が引き続き投入されています。

トランスミッションはZF製のトルコンATである
ECOMAT2plusを搭載しています。
5速で、リターダ、アイドリングストップ装置付きであり、
自動停止したエンジンを再始動するペダルが
運転席足元に装着されているのもポイントです。
ただ、トルコンATならではの問題として、
MT車の場合は概ねシフトをニュートラルに入れて、
クラッチを踏むことでエンジンが停止するのに対し、
AT車の場合はタイヤの回転やブレーキの踏み具合を
検知して自動的にエンジンが停止するので、
不本意なタイミングでエンジンが停止してしまうこともあり、
その点は今後の課題とされているようです。

2007年に投入された293は、PJ-KV234L1の294295と共に、
いわゆるご当地ナンバーの一つである柏ナンバーを
阪東で初めて付けたグループとなっていますが、
阪東は同時に希望ナンバー制度を利用して、
登録番号と社番とを揃えるようになったため、
この車の登録番号は、「柏230か・293」となっています。
従って遠目からでも社番が確認可能となり、
我々ファンにとっては有難い存在となっています。

西工製車体を架装しているのも目立ちますが、
この293もウィンカーレンズが変更されているのは、
担当車制である阪東ならではといえるポイントです。

コメントを残すコメントをキャンセル