月別アーカイブ: 2010年5月

関東鉄道 9192TC


関東鉄道 9192TC/いすゞP-LV314L+富士重工業(7E)

京成中古車です。
土浦営業所では9159TC以降、四枚折戸の車を中心に
多数の京成中古車が投入されていますが、
初期のものの淘汰が進められていて、
1989年式の京成中古車は2008年までに全廃となる中で、
1990年式の京成中古車のうち、土浦営業所で活躍を続ける
9189TC、9190TC、9191TC、9192TCは、
京成時代も同じ金町営業所所属で社番・登録番号共に連番、
関鉄移籍後も同じ土浦営業所所属で社番・登録番号共に連番、
という、まさしく兄弟車と呼ぶべきグループですが、
これらもいつまで活躍を続けるのか心配です。

1989年式の京成中古車は京成時代に既に、
モケットが交換されていたのに対して
1990年式の京成中古車は京成時代には、
モケットが交換されないままに関鉄入りを果たしており、
モケットの痛みが外見の綺麗さとは裏腹に目立っていました。

しかし、U-代京成中古車のモケット交換に続き、
2006年以降にようやくモケット交換が実施されています。
しかも、そのモケットは実に関鉄らしく車により柄がまちまちで、
非常にバラエティーに富んだものとなっています。

この車は京成時代を彷彿とさせる、
緑色一色のものへと交換されていますが、
それ故、一見してモケット交換には気づかない仕上がりです。

加えて9189TCは中扉のうち、右側のサッシのみ、
ガラスが全面透明のものとなっているのも特徴です。
従って、京成中古車のうち都内向けの車の特徴と言える、
中扉ガラスの注意書きが中途半端なものになっています。

このように兄弟車といえるグループでも個性を磨いているのが、
実に関鉄らしい非常に奥深いところであり、
外見を撮影だけでなく、車内の調査を含めての
フィールドワークが大切だなと感じさせる一台です。

ちなみに二枚目の画像は平日一本のみの、
筑波大学中央発、土浦二高経由土浦駅行きですが、
こういった一日一本のみのダイヤが非常に多くあり、
しかもそれが免許維持的な路線だけではないところも、
実に関鉄らしい非常に奥深いところですね。

【諸元】
登録番号:土浦200か・477
年式:1989
型式:P-LV314L
機関:6QA2(11044cc 220ps/2300rpm)
ホイールベース:5.0m

関東バス C2015


関東バス C2015/三菱KC-MP337K+三菱バス製造(NewAeroStar)

関東バスとしては久々の三菱車となった、
2000代に続き投入された三菱車が2010代です。
型式から判る通り、畜圧式ハイブリッド車MBECSⅢです。
2000代に続き、2010代も全車とも三菱車らしく、
青梅街道営業所へと配置されました。

関東バスとしては電気式ハイブリッド車HIMRの
8000代に続く低公害車の投入であり、
8000代譲りの黄色いハートと青い地球の図案のマークが
正面の社紋位置と側面に描かれています。
前面下部が黒く塗られているのもポイントです。

減速時に、作動油によって窒素ガスを圧縮し、
発進時に、その圧力によってエンジンをアシストする
畜圧式ハイブリッド車は排出物低減効果が少ない等で
結局普及には至りませんでしたが、その中で
2010代は1997年に5両が一挙に投入されています。

HIMRは小排気量のエンジンを搭載するのに対し、
MBECSは従来と同じエンジンとなっていますが、
油圧装置が作動する発進時や減速時は、
独特の走行音を奏でていました。

関東バスでは、この2010代より低床化を見越して、
約30年に渡って採用し続けた三扉と決別したため、
2010代ではツーステップ車ながら四枚折扉となったこと、
富士重工業が三菱車への架装を中止したため、
2010代では三菱純正の車体となったことなど、
関東バスとしてはエポックメイキングな車ですが、
三扉車でないこともあって延命措置はなされず、
2010年までに全廃となってしまいました。

2000代が一方で生き長らえていることを考えると、
三扉車をこの時点で辞めたことは評価が難しいですね。
2010代が三扉車だったらどうなっていたのでしょうか。

関東鉄道 9180TK


関東鉄道 9180TK/いすゞP-LV314L+富士重工業(7E)

京成中古車です。
7E架装の標準尺車の場合、
日ディ車、三菱車に比べ、いすゞ車は
ホイールベースがL尺で5.0m、M尺で5.2mと短く、
特にこのような中引戸だと前扉―中扉間の寸法合わせの窓が、
かなり狭くなって、いかにも短く見えるのが特徴です。

ちなみに関鉄には7Eの日野は今のところ在籍しませんので、
同じ土浦ナンバーのアレを比較してみると、
こちらは中扉以前こそいすゞ車のL尺に似た窓割りですが、
こちらは中扉以後の窓割が結構違って見えますね。

9180TKは1990年式で2002年に移籍してきた車で、
中引戸なのはつくば北営業所に似合っていましたが、
9286TKによって2008年に代替されています。
中引戸が優先的にラッピングされる関鉄にあって、
ラッピングが施されぬ美しい姿のまま活躍を続けました。

車内はほぼ京成時代のままとなっていて、
京成時代に座席の張り替えが行われないまま、
関鉄入りを果たしているため、新製当時のままの
緑色一色(優先席は灰色一色)のモケットとなっていましたが、
状態は比較的良かったように思います。

9180TKの在籍期間中、つくば北営業所は
2003年に車庫に降格するものの、
2007年に営業所に昇格するという、
激動の期間で、路線の改廃も多く見られましたので、
9180TKも様々な路線で運用されたことと思います。
写真の方向幕は筑波山シャトル用のものですが、
今は亡き61系統筑波山口―つくばセンターでも、
つくばセンター行きで時折この幕が使用されていました。
岩瀬駅(中央公民館)などに顔を出していたのも、
最早すっかり過去帳入りしてしまいましたね。

【諸元】
登録番号:土浦200か・432
年式:1989
型式:P-LV314L
機関:6QA2(11044cc 220ps/2300rpm)
ホイールベース:5.0m