関東鉄道 9180TK


関東鉄道 9180TK/いすゞP-LV314L+富士重工業(7E)

京成中古車です。
7E架装の標準尺車の場合、
日ディ車、三菱車に比べ、いすゞ車は
ホイールベースがL尺で5.0m、M尺で5.2mと短く、
特にこのような中引戸だと前扉―中扉間の寸法合わせの窓が、
かなり狭くなって、いかにも短く見えるのが特徴です。

ちなみに関鉄には7Eの日野は今のところ在籍しませんので、
同じ土浦ナンバーのアレを比較してみると、
こちらは中扉以前こそいすゞ車のL尺に似た窓割りですが、
こちらは中扉以後の窓割が結構違って見えますね。

9180TKは1990年式で2002年に移籍してきた車で、
中引戸なのはつくば北営業所に似合っていましたが、
9286TKによって2008年に代替されています。
中引戸が優先的にラッピングされる関鉄にあって、
ラッピングが施されぬ美しい姿のまま活躍を続けました。

車内はほぼ京成時代のままとなっていて、
京成時代に座席の張り替えが行われないまま、
関鉄入りを果たしているため、新製当時のままの
緑色一色(優先席は灰色一色)のモケットとなっていましたが、
状態は比較的良かったように思います。

9180TKの在籍期間中、つくば北営業所は
2003年に車庫に降格するものの、
2007年に営業所に昇格するという、
激動の期間で、路線の改廃も多く見られましたので、
9180TKも様々な路線で運用されたことと思います。
写真の方向幕は筑波山シャトル用のものですが、
今は亡き61系統筑波山口―つくばセンターでも、
つくばセンター行きで時折この幕が使用されていました。
岩瀬駅(中央公民館)などに顔を出していたのも、
最早すっかり過去帳入りしてしまいましたね。

【諸元】
登録番号:土浦200か・432
年式:1989
型式:P-LV314L
機関:6QA2(11044cc 220ps/2300rpm)
ホイールベース:5.0m

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