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茨城交通 水戸200か1101

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茨城交通 水戸200か1101/日野PDG-KR234J2+J-BUS(RainbowⅡ)

自社発注車です。
茨交では、経営共創基盤傘下での経営再建に伴い、
2004年式の545・546以来、5年間途絶えていた
路線車への自社発注車投入を2009年に再開、
1014・1015の2両の日野製中型車の投入がなされ、
それに続いて2010年には40・45系統の増発も絡み、
沿線の東茨城郡城里町からの補助金を受けて
1099・1101の2両の日野製中型車だけでなく、
1100・1102の2両のいすゞ製大型車も投入されました。
うち1100・1101は浜田営業所に新製配置されています。

仕様としてはこれといったオリジナリティは見いだせず、
クーラーもメーカー標準のデンソー製となっています。
車内は座席配置がメーカーが設定する郊外型を採用、
乗降口側が前半が前向1人掛3列・後半が前向2人掛2列、
非常口側が前向1人掛1列・前向2人掛2列、そして、
折畳可能な前向1人掛2列と前向2人掛3列となっています。
都市型・ラッシュ型のように乗降口側前半の横向座席がなく、
その下に設置される燃料タンクが非常口側前半に移設され、
併せて給油口も左給油ではなく右給油となっています。
なお、行先表示機は1014・1015で採用のオージ製ではなく、
レシップ製のLED行先表示機とされたのもポイントです。

さて、2012年以降、大洗町を舞台としたテレビアニメ
「ガールズ&パンツァー」との様々なタイアップを実施する
茨交は、360に同アニメのキャラクターのステッカーをあしらい
「ガルパンバス」として那珂湊営業所管内で運行していました。
ところが2013年、同アニメとの連携による活性化の取り組みが
観光庁「今しかできない旅がある」若者旅行を応援する取組の
奨励賞を受賞することとなり、式典への乗り付けを計画したところ、
同車は排出ガス規制に適合していないために不可能となり、
その代わりとして急遽、規制に適合している当車に対して
同アニメのキャラクターが描かれたラッピングを施した上で、
「ガルパンバス2号車」として竣工、乗り付けを実施しました。

その後、中型車故の機動性の高さも幸いしたのか、2013年7月の
新千歳空港アニメフェア2013ガールズ&パンツァーカーニバルで、
北海道への上陸も果たすなど、各種イベントでも活躍しています。
とはいえ、補助金の関係からか那珂湊営業所に転入することなく
現在もなお浜田営業所に配置されたままとなっていますので、
大洗町方面に向かう50系統等で運用されることはあまりなく、
浜田営業所の他車と共通に、水戸市内を中心に運用されています。

さて、本型式は排気ガス中の粒子状物質(PM)除去のために
DPDが装着されており、このフィルターにPMが一定量堆積すると
アイドリング時に自動でエンジンを空ぶかししてPMを燃焼させる、
自動再生を実施しますが、この際、エンジンが高回転になるため、
非常に独特な音がするのが特徴となっています。
この車のDPD自動再生音を収録しましたのでお聴き下さい。

DPD再生音(ニコニコ動画:sm25336171)
収録場所:水戸駅北口

茨城交通 水戸200か・360


茨城交通 水戸200か・360/日ディU-UA440LSN+富士重工業(7E)

西武中古車です。
1993年式で2002年に那珂湊営業所に投入されました。
当時の西武としては標準車的な位置づけであった、
ホイールベース5.3mの中引戸仕様の車であり、
長らく西武中古車を投入してきた茨交らしい車です。
後面を見るとと補助ブレーキランプとバックランプの
コンビネーションランプが中寄りに設置されており、
目を惹きますが、西武の当時の標準的な仕様です。
投入当初、行先表示機は方向幕とされていましたが、
2012年にLED行先表示機へと改められています。

さて、茨交は経営共創基盤傘下での経営再建に併せ、
地域との連携を強化する様々な施策を実施しています。
茨交が路線を延ばず大洗町を舞台としたテレビアニメ
「ガールズ&パンツァー」への協力・応援もその一つで、
2012年10月から12月までに放映された本編には、
茨交が受託する大洗町コミュニティバス「海遊号」が登場、
2012年11月11日にはこの360に同アニメのキャラクターの
ステッカーを各所に貼付して翌日から試験運行を開始、
大洗あんこう祭とのタイアップに併せ当日の11月18日には
出演声優によるステッカーの追加が実施された上で、
「ガルパンバス」として正式に運行を開始しています。
なお、運用は関連イベント時を除き、他車と共通です。
併せて、表紙や券面にキャラクターをあしらった
回数券「ガールズ&パンツァー応援回数券」の販売や、
出演声優による車内放送も同日より開始されました。

翌年以降も、茨交では同アニメのキャラクターのラッピングを
1101に施し「ガルパンバス2号車」として運行開始した他、
2013年11月17日には大洗あんこう祭とのタイアップに併せ
「ガールズ&パンツァー応援回数券第2弾」を販売開始する、
2014年3月30日には海楽フェスタとのタイアップに併せ、
大洗町内に作中の施設に因んだバス停標柱を設置する等、
様々なイベントに関り、茨交の経営方針の変化を感じます。

2013年8月には、当車をモデルとしたNスケールのバス模型
ザ・バスコレクション「茨城交通 ガールズ&パンツァーバス」も
TOMYTECより発売開始されており、注目を浴びています。

この時期の中古車らしく、移籍時に車体更生を受けているものの、
茨交では西武と同様の上半分象牙色・下半分薄緑色の内装が
標準とされているため、雰囲気は西武自体と大きく変わりません。
座席表皮は緑色一色のものへと張り替えられているものの、
座席配置は、乗降口側前半が前向1人掛2列と横向1+1人掛、
そして中扉を挟んで、後半が前向1人掛2列と前向2人掛2列、
非常口側が前向1人掛9列と前向2人掛2列と西武時代のままです。
また車内にも各所にキャラクター等のステッカーが貼られています。

茨城交通 水戸200か1356


茨城交通 水戸200か1356/日ディKL-JP252NAN+西日本車体工業(96MC)

京王中古車です。
茨交では2012年から京王中古KL-JP252NANを
多数投入しており、いまや主力となりつつあります。
2013年には1984年に採用された現行塗装以前の
旧塗装を復元したリバイバルカラーを纏っている
1356・1357も登場しており、注目を浴びています。

京王では1995年以降、日産ディーゼルJPを
大型車に替えて主力として増備してきましたが、
1999年、メーカーのマイナーチェンジに伴って
ノンステップ仕様が追加されたことを受けて、
ワンステップ仕様に替えて以降増備しています。

この京王のKL-JP252NANは年式毎に小変化があり、
外観で特に目が付くのが屋根上のクーラーです。
この2001年式からは形状が変化しただけでなく、
設置位置も中央部から後方へと変更されています。
さらに翌2002年式からは行先表示機についても
方向幕からLED行先表示機に変更されています。
同年式から給油口の位置も少々移動しています。

個人的には、このリアスタイルも気になるところです。
京王の場合、ブレーキランプとリアウィンカーは
メーカー標準の無難な配置となっているのですが、
メーカー標準のブレーキランプとリアウィンカーは
本来、縦に並べてられるゴールドキング製TSL-1を
横に並べることで汎用品を使用しているにも拘らず
独特の表情を出しているのは西工らしいところです。
なお、エンジンリッド上端と後面窓下端との間隔は
どうもこのメーカー標準の配置を想定したもののようで、
縦に並べる場合は後面窓を縮小して対応したようです。

また、リアウィンドーの両側に見える太いダクトは、
大型の後面行先表示機を使用する事業者にとっては
曲者となっているようで、例えば京都市交の場合は
後面行先表示機周囲のみダクトを狭めて対応しています。
九州産交では同じ京王中古KL-JP252NANの投入に際し、
後面行先表示機と干渉する部分のみを凹ませたうえで、
後面窓自体も三分割のものから一枚ものに交換しており、
茨交と比べ、かなり手が掛かってしまっています。
西工製車体を架装するKK-RMも同様のダクトですが、
富士重製車体を架装するKK-RMのダクトは細めです。

さて、リバイバルカラーを纏う1356・1357については
前面行先表示機周囲が青色へと変更されている他、
前面窓・後面窓内にワンマン行灯が追加されている等、
細かな箇所まで手が加えてあることも注目されます。
乗合表記・社名表記も字体こそ当時と異なるものの
他車と字体と変えてあるなど念の入れようが伺えます。
前面の「うしろのり」表記が車体に直接記されているのは
一時期見られた貸切転用車をモチーフとしたようです。

一方、車内は他車同様、殆ど京王時代のままとされ
特に後半部の二人掛座席が北九州線代替バスに準じ
京王の日産ディーゼルJPで長らく採用されてきた、
窓側と通路側の座席を僅かにずらし肩を触れにくくした
特徴的な仕様もそのままとなっており目立ちます。