投稿者「大曽根線」のアーカイブ

茨城交通 水戸200か1488


茨城交通 水戸200か1488/日産ディーゼルKK-RM252GSN+富士重工業(8E)

西武バス中古車で、西武時代の社番はA0-650です。
1999年に川越営業所に投入された車ではありますが
遅くまでツーステップ車を投入していた西武らしく
平成10年排出ガス規制に対応したモデルながらも
ツーステップ仕様とされたことが大きな特徴です。
西武の路線車では、最後のツーステップ車でしたが
2014年に廃車となった後、同年中に茨交へと移籍し、
茨大前営業所に投入され水戸市内で活躍しています。

西武のツーステップ車としては標準的な仕様のため、
外観上は、先行して西武より移籍してきた中型車の
1023・1068・1127・1231と非常に似てはいますが
エバポレーターが車内の天井のダクトに納められた
ビルトインクーラーに改められたことが目立つほか
前バンパーにコーナリングランプが設置されたこと
ターボチャージャー、インタークーラー搭載に伴い
右側面後方の開口部の形状や個数が変更されたこと
エンジンリッド大型化に伴い両脇のパネルが狭まり
補助ブレーキランプが側面寄りになったことなどが
メーカーの仕様変更による外観上の差異と言えます。

また、トランスミッションはロッドシフトではなく
ワイヤーリンケージシフトとなったことが特筆され
シフトノブが床から直接伸びているわけではなく、
その形状もフィンガーシフトとよく似てはいますが、
アクチュエータを持たずエアーの作動音もしません。
このワイヤーリンケージシフトは日産ディーゼルの
同時期の複数のモデルで設定されていたようです。
「偽フィンガー」と呼ばれることもあるようですね。

更に中期ブレーキ規制に伴うメーカーの仕様変更で
パーキングブレーキがホイールパーク式とされて、
操作時にチャンバー内の圧縮空気が減圧されるため
古めかしい外観に反しこの作動音がするのも特徴です。

車内は当時の西武としてはごく標準的な仕様とされ
内張りは上半分象牙色・下半分薄緑色となっており
床は通路が滑り止め付き、他が平滑な薄茶色の床材、
座席配置は前向き一人掛けが主体で一部は二人掛け
座席表皮は優先席が赤色の、他は青色の格子柄です。
車内の握り棒は、黒色の緩衝材が巻かれていますが
乗降口付近のみ橙色の緩衝材なのがやや目立ちます。

外観の仕様の平凡さゆえあまり目立たない車ですが
転換期らしい特徴的な仕様の車であり目を惹きます。

関東鉄道 2214MT


関東鉄道 2214MT/いすゞ2KG-LV290N3+J-BUS(ERGA)

2019年式の2214MT・2215MR・2216YT・2217RGは
2018年式の2198RG・2199RGを踏襲するかたちで、
通常の(ハイブリッド車ではない)大型車とされて、
車種も前年に続いて無難にエルガが選択されています。
2019年式4両は2018年式2両と同じ2KG-規制車ながら
メーカーによる2019年のマイナーチェンジを受けて、
仕様が変更され型式の末尾も2から3へ変わりました。

変更点は多岐にわたりますが、最も注目されることは
ドライバー異常時対応システム(EDSS)の搭載です。
これは運転席および運転席背後の握り棒に設置された
非常ブレーキスイッチを乗客や運転士が押すことで、
自動的にブレーキがかかり停車させるシステムであり
このシステムが作動する際には、ホーンが吹鳴する他
左右両方のウィンカーとブレーキランプが点滅します。
また車内では自動で日本語と英語のアナウンスが流れ
運転席背後の非常ブレーキスイッチと一体となった、
赤色のフラッシャーランプが点滅し危険を知らせます。

またブレーキ・オーバーライド・アクセラレーターで
アクセルとブレーキが同時に踏み込んでしまった場合、
エンジン出力が制御されブレーキ操作が優先されます。
更にAMTの改良や排気ガス処理装置診断機能の強化等
細々とした変更が行われており型式が変更されました。

外観ではブレーキランプが従来のハロゲンバルブから
LEDのゴールドキング製TSL-5Rへと変更されたことが
特に目を惹くところで視認性が大きく向上しています。
リアウィンカーはゴールドキング製TSL-2のままです。

行先表示機は2194MT以降で採用されるレシップ製で
白色LEDが主体で一部がフルカラーLEDとなっている
DFE-C11CW・DFE-C22CW・DFE-C33CWが採用され
こちらも従来の行先表示機より視認性が向上しました。

車内は前述のEDSSが目立つほかは2018年式を踏襲し
内張りは灰色で、床は濃灰色木目調の平滑な床材張り、
座席はメーカー標準である樹脂製シートバックとされ
座席表皮は、優先席が青色地に紺色のハートマークと
黄色の優先席ピクトグラム入りの柄物とされており、
一般席が青色地に紺色のハートマーク入りとされて、
座席配置はもメーカーが設定するラッシュ型ながらも
右側も前輪タイヤハウス上の座席が省略されました。

降車釦は2194MT以降で採用されるオージ製WS-280で
うち握り棒は誤操作防止のため釦が窪んだWS-282-J1、
側面窓中桟は横向き仕様であるWS-280G-J1とされて
それ以外の箇所には、WS280-J1が配置されています。

エルガハイブリッドの影に隠れがちなエルガですが、
投入が続けられて、少しずつ勢力を伸ばしていますね。

【諸元】
登録番号:水戸200か2109
年式:2019
型式:2KG-LV290N3
機関:4HK-TCH(5193cc 240ps/2400rpm)
ホイールベース:5.3m

阪東自動車 337


阪東自動車 337/日野SKG-HX9JLBE+J-BUS(poncho)

2017年に投入された337は300・330に続き3両目の
日野ポンチョで車種としては珍しさを感じませんが
300・330が我孫子市市民バスあびバス専用車として
あびバス専用の外装を纏い投入されているのに対し、
337は路線車として一般塗装での投入となりました。
また337の投入により、269が代替廃車されています。

287・288・289と同様、青山台循環で運用されます。
青山台循環は2015年に青山西屋敷経由が廃止されて
狭隘区間のない、南青山西経由だけとなったために
以降、青山台循環は中型車も運用されています。

トランスミッションは引き続きトルクコンバーター式
オートマチックトランスミッションが選択されて、
外装は296以降の標準的な仕様に揃えられましたが、
側面行先表示機は300・330と同様に小型のものです。

内装は標準仕様ノンステップバス認定制度における
2015年以降標準仕様への改正へと対応した仕様で
それを示す桃色のステッカーが貼付されている他、
前面行先表示機脇にベビーカーマークも入りました。

座席配置はメーカーが設定する都市型とされており、
左側が前向き1人掛2列、右側が前向き1人掛5列で、
右側1・2列目は、車椅子固定に備えた折畳座席です。

今のところ阪東で唯一の一般塗装のポンチョであり、
天王台駅北口ではマスコット的な存在と言えます。