関東鉄道 2140RG


関東鉄道 2140RG/いすゞSKG-LR290J2+J-BUS(ERGAmio)

2017年に投入された、2139RG・2140RGの2両は、
フルモデルチェンジ後の新型エルガミオとなりました。
新型エルガミオは先行してフルモデルチェンジした、
エルガと同じくノンステップ車のみに集約されており
今回の2両はもちろんノンステップ車となっています。

全長とホイールベースが変更されたエルガと異なり
全長とホイールベースは、先代から変わりませんが
フロントのアプローチアングルは10°から10.6°になり
ノンステップ仕様ながら走破性が向上されています。

フルモデルチェンジを前に既に直列4気筒5.193lへ
ダウンサイジングされたエンジンもそのままですが、
トランスミッションはフォワード用のスムーサーFxを
設定変更した機械式AT(AMT)のみの設定とされ
MT仕様・トルクコンバーター式AT仕様はありません。

セレクターはスムーサーFxと殆ど同じ形とされており
変速機もギア比も含めスムーサーFxと同じものです。
燃料タンクが乗降口側前輪タイヤハウス上に移って
給油口が腰板部から側面窓部へと移されたことで、
作業性が向上したのもエルガと共通の特徴です。

エルガと同様に、フォワード用のパーツを流用して、
4灯から2灯へ変更されたヘッドライトが目立ちます。
またフロントウィンカーがJABIA標準型ではなくなり、
ヘッドライトハウジングから独立したことも共通です。
このように意匠は基本的にはエルガと同じですが、
前面腰板部のパネルに点検蓋が設けられたため
ヘッドライト間に分割線が入るのが違いとなります。

白色のLEDデイライトや濃色ガラスの側面窓など、
仕様は近年の関鉄の標準仕様を踏襲しているため
エルガと同じく側面行先表示機が戸袋窓部ではなく、
戸袋窓の前方へ移動していることは注目されます。
また標準仕様ノンステップバス認定制度における
2015年以降標準仕様への改正に対応したために
ステッカーが緑色から桃色のものに変わった他、
ベビーカーマークが前面・側面に貼付されました。

車内は先行投入されたモデルチェンジ後のエルガ
2108TR及び2109TC・2110TC・2111TCの4両と
当然ながら、よく似た仕上がりとなっています。
即ち標準仕様ノンステップバス認定制度における
2015年以降標準仕様への改正に対応したために
車椅子の固定方法が巻取ベルトへと変更された他、
低床部の握り棒の増加、反転式スロープの採用等
見直しが図られた他は、関鉄の標準的な仕様です。
中戸前方には掃除用具の収納箱が設けられました。

座席配置も従来通りラッシュ型とされていますが、
前輪タイヤハウス上の座席や横向き座席が消えて
乗降口側前半は前向き1人掛のみ2列へと変わり、
後半は前向き1人掛2列・前向き2人掛1列のまま
非常口側は前向き1人掛6列・前向き2人掛1列で、
メーカー標準仕様とは異なり非常口側についても、
前輪タイヤハウス上の座席が省略されています。
非常口側の3・4列目は折畳座席とされています。
座席は樹脂製シートバックのメーカー標準品に代え、
従来同様の金属製シートバックのものとされました。

今後は中型車の主力として増備が進むものと思われ
これからは他営業所への配置が期待されるところです。

【諸元】
登録番号:土浦200か1551
年式:2017
型式:SKG-LR290J2
機関:4HK1-TCH(5193cc 210PS/2400rpm)
ホイールベース:4.4m

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