月別アーカイブ: 2013年1月

大利根交通自動車 土浦200か1300

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大利根交通自動車 土浦200か1300/いすゞSKG-LR290J1+J-BUS(ERGAmio)

2011年に投入された1300は大利根の路線車としては
珍しい中型車が選択されており、異彩を放っています。
また、1018以来のワンステップ車であることも注目されます。
気になる塗装は、前年に投入されている1248と同様に、
ストライプの形状が変更されすっきりとした印象です。

マイナーチェンジに伴う非常口側側窓の一部固定化が
メーカー標準仕様の設定を踏襲して実施されことや、
前面バンパーにLEDデイライトが取り付けられたことも、
1248と同様となっています。

車内は、メーカー設定のラッシュ型座席配置が採用され、
前半の低床部は、昨今の中型車としてはごく一般的な、
乗降口側前向1人掛4列、非常口側前向1人掛5列ですが、
後半の段上部は、収容力強化のため座席が減らされており
乗降口側前向1人掛3列・非常口側前向1人掛2列と前向2人掛1列、
という配置とされているのが異彩を放っているところです。

座席表皮は1248とは異なるものが採用されており、紺色地に
三角形の模様と、花火状の模様が配されたものとなりました。

路線車では唯一の中型車ということになりますが、
特に運用は限定されていないようですので、
今後、中型車を主力として行くのか気になりますね。

関鉄観光バス 7008TC


関鉄観光バス 7008TC/いすゞU-LR332J+富士重工業(6E)

関鉄グループでは自社発注車だけで計53両が投入され、
中型車の主力となっていたU-LR332Jですが、
うち、日本観光バスの自社発注車である7008TCは、
その中で唯一、1990年式の車となっていますので、
この車は関鉄グループへ最初に投入されたU-LR332J、
ということになります。

日観は路線車を関鉄本体と酷似した仕様で投入しており、
この車と前後して関鉄本体に投入された同型車との差異は、
前面に入れられた赤色の日本観光のロゴ程度のもので、
これも1999年の関鉄観光バスへの移管に伴って、
関鉄観光のロゴへと書き換えられています。
同様のロゴは、翌年投入された7009TCにもありましたが、
7009TCは車体更生時にロゴが消されてしまったために、
このロゴが残存しているのはこの7008TCのみです。

U-LR332Jのうち、関鉄グループの自社発注車は、
アイケイコーチ製車体(Journey K)を架装する車
富士重工業製車体(6E)を架装する車とが併存しており、
うち、富士重工業製車体を架装する車に関しては、
既に富士重工業は他メーカーの中型車に対して、
後継モデルである8Eを架装していたのにも拘わらず、
いすゞの中型車は車高の関係で6Eが架装されています。

Journey Kの場合、P-代からU-代のマイナーチェンジでは、
前面腰板下部に取り付けられていたガーニッシュの省略や、
後部のリフレクター・バックランプの取付位置と形状の変更、
中扉窓形状変更等、メーカーの仕様変更が各所にありますが、
6Eの場合は、Journey Kの場合と共通の変更箇所である、
乗降口側後部の開口部の非常口側後部への移設の他は
大きな変更点を見いだすことはできません。

車内も関鉄本体の自社発注車と全く同一となっていますが、
古参車の淘汰と共に、座席表皮の張り替えが進んだ現在、
優先席も含め、緑色一色の座席表皮は貴重な存在です。
U-LR332Jの淘汰が進む中で最古参車である7008TCも
1665Gの転入で、2011年に廃車となってしまっています。

【諸元】
登録番号:土浦22あ1311
年式:1990
型式:U-LR332J
機関:6HE1(7127cc 195PS/2900rpm)
ホイールベース:4.3m

阪東自動車 313


阪東自動車 313/三菱QKG-MP37FK+三菱ふそうバス製造(Aero Star)

2012年は、307・308・309、310・311、312・313の
計7両が3ロットに分かれて、阪東へと投入されました。
これほどの大量増備は阪東としては久々のことで、
残存していたKC-代の淘汰が一挙に進められました。
うち、309がいすゞ車である以外は三菱車で揃えられ、
阪東では、日産ディーゼル車・UDトラックス車に替えて、
三菱車を今後の主力とする方向性であることが伺えます。

307・308は前年投入の304306と同じLKG-車ですが、
310・311・312・313はマイナーチェンジ後のQKG-車で、
尿素水タンクの変更で給水口の位置が少々変更された他、
フォグランプがクリヤレンズ化され、形状も変更されました。
クーラーはこれまでの三菱重工製に替わりデンソー製が
メーカーの標準仕様となったことが注目されるところですが、
阪東では元々、三菱車であってもデンソー製を選択しており
この点についてはLKG-車との判別点とはなりません。

トランスミッションはLKG-車に続き、QKG-車であっても、
トルクコンバーター式オートマチックトランスミッションが、
メーカー標準仕様で、マニュアルトランスミッション仕様はなく、
オートマチックトランスミッションを積極的に採用している
阪東にとっては抵抗なく受け入れられたと思われますが、
他事業者では如何なる評価なのか気になるところです。

車内は、メーカーの費用低減のためか車体断面を
ノンステップ車ながらもワンステップ車と共通としたため、
天井が高くなっており、違和感があるのは相変わらずですが、
2012年の新車の最終ロットとなった312・313については、
車外灯と室内灯が蛍光灯に替えてLED照明が採用され、
夜間は遠目にもかなり目立つところとなっています。

本日付で、調査の結果を反映し、
阪東自動車路線車一覧大利根交通路線車一覧
更新しましたので、ご確認ください。