関鉄観光バス 7008TC

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関鉄観光バス 7008TC/いすゞU-LR332J+富士重工業(6E)

関鉄グループでは自社発注車だけで計53両が投入され、
中型車の主力となっていたU-LR332Jですが、
うち、日本観光バスの自社発注車である7008TCは、
その中で唯一、1990年式の車となっていますので、
この車は関鉄グループへ最初に投入されたU-LR332J、
ということになります。

日観は路線車を関鉄本体と酷似した仕様で投入しており、
この車と前後して関鉄本体に投入された同型車との差異は、
前面に入れられた赤色の日本観光のロゴ程度のもので、
これも1999年の関鉄観光バスへの移管に伴って、
関鉄観光のロゴへと書き換えられています。
同様のロゴは、翌年投入された7009TCにもありましたが、
7009TCは車体更生時にロゴが消されてしまったために、
このロゴが残存しているのはこの7008TCのみです。

U-LR332Jのうち、関鉄グループの自社発注車は、
アイケイコーチ製車体(Journey K)を架装する車
富士重工業製車体(6E)を架装する車とが併存しており、
うち、富士重工業製車体を架装する車に関しては、
既に富士重工業は他メーカーの中型車に対して、
後継モデルである8Eを架装していたのにも拘わらず、
いすゞの中型車は車高の関係で6Eが架装されています。

Journey Kの場合、P-代からU-代のマイナーチェンジでは、
前面腰板下部に取り付けられていたガーニッシュの省略や、
後部のリフレクター・バックランプの取付位置と形状の変更、
中扉窓形状変更等、メーカーの仕様変更が各所にありますが、
6Eの場合は、Journey Kの場合と共通の変更箇所である、
乗降口側後部の開口部の非常口側後部への移設の他は
大きな変更点を見いだすことはできません。

車内も関鉄本体の自社発注車と全く同一となっていますが、
古参車の淘汰と共に、座席表皮の張り替えが進んだ現在、
優先席も含め、緑色一色の座席表皮は貴重な存在です。
U-LR332Jの淘汰が進む中で最古参車である7008TCも
1665Gの転入で、2011年に廃車となってしまっています。

【諸元】
登録番号:土浦22あ1311
年式:1990
型式:U-LR332J
機関:6HE1(7127cc 195PS/2900rpm)
ホイールベース:4.3m

関鉄観光バス 7008TC」への4件のフィードバック

  1. ゴリケル

    こんばんは。雪が随分降りましたね・・・。
    7008TCは、車体未更正の貴重な車でしたね。座席が緑、サボ式の「中乗り」表記、中扉横の「ワンマン入口」も、気づかないうちに随分減りましたね・・・。(何となく1503TCを思い出します)
    U-LR332J自社発注車は18両、平成3年式は4台、平成4年式は13台、と、古参車の置き換えも何時の間にか進みましたね。京成中古7年式も今年は危ないかも知れませんね!?

  2. 大曽根線

    >>ゴリケル様
    いつもコメントありがとうございます。
    先日は、久々の大雪でしたね。お疲れさまでした。
    「ワンマン入口」の表示は本当に貴重になってきましたね。
    U-LRは随分廃車が進んでしまいましたね。
    車体の状態がいい車でも不調であれば、
    廃車となってしまうようで素人目には勿体ない感じもしますね。
    しかし、この期に及んで9310TCがRGに転出するとは予想外でした。
    TCのJourney Kは唯一の存在なので、目立っていましたね。

  3. 9060MT

    本年もよろしくお願いいたします。
    関鉄観光と赤く書かれた表示が懐かしいですね!
    関東鉄道グループのなかでは90年式はほとんどがP代でしたがU代の車両は珍しいですね。貴重です。また最近、つくば北の1602TKは元気に活躍してました!!

  4. 大曽根線

    >>9060MT様
    いつもコメントありがとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    U-代の中型車、特にいすゞ車・三菱車は、
    一挙に廃車が進んだような印象ですね。
    日観時代は、赤色に白字で日本観光と書かれた
    サボを掲示している車もいましたね。

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