関東鉄道 9355TC

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関東鉄道 9355TC/いすゞKC-LV832N+いすゞバス製造(Cubic)

京成バス中古車で京成時代の社番はE104でした。
京成では江戸川営業所に1998年に投入された、
E100・E101が初のノンステップ車であり、以降、
江戸川営業所ではノンステップ車が継続的に配置されます。
E100・E101は大臣認定車であったため、
型式は排ガス記号が冠されず、LV832Nとなっていましたが、
翌年、江戸川営業所に配置されたE102~E106は、
型式はKC-LV832Nに変更されています。
また、E100・E101は中扉がグライドスライド戸なのに対し、
E102以降は、中扉が引戸へと改められたのも特徴です。

Cubicのノンステップ車ではツーステップ車・ワンステップ車に
搭載されている15L・自然吸気のV8エンジンに替えて、
7L・ターボチャーヂャー付の直6エンジンを採用しています。
カタログスペックを見ると、今日の排出ガス規制強化に伴う
小排気量ターボ化を先行して実践したような雰囲気ですね。
また、構造上、マニュアルトランスミッションへの対応が困難なため、
オートマチックトランスミッションのみの対応となっています。
従って、この車も当然、関鉄にあっては少数派である、
オートマチックトランスミッション車であり、動向が注目されます。

外観では、後半部の大きなデッドスペースが目立ちます。
エンジンはこの部分に垂直横置きで搭載されています。
また、黎明期のノンステップ車らしい厚い幕板に加えて、
車高も低めに取られているため圧迫感を感じます。

内装は、これまで京成の標準仕様だった灰茶色の内張りに替えて、
1999年式から京成の標準となった白色の内張りが目立ちます。
床材・座席表皮などは、1998年式以前のものと変わりませんが、
優先席が9291TCで見られる、群青色の柄物であるのが気になります。

2011年以降、ノンステップ車の中古車の投入を進めている関鉄ですが、
これまでマニュアルトランスミッションに対応している三菱車主体で
増備が進められてきただけに、燃費も悪く、取り扱いにも手を焼く、
オートマチックトランスミッション車がどう扱われるのか気になります。

【諸元】
登録番号:土浦200か1298
年式:1999年式
型式:KC-LV832N
機関:6HE1-TCN(7127cc 230ps/2700rpm)
ホイールベース:5.3m

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