関東鉄道 1876TC/いすゞKK-LR233J1+J-BUS(ERGAmio)
2004年に土浦営業所に投入された自社発注車、
1875TC・1876TCは関鉄本体の一般路線車としては、
初のいすゞERGAmioとなった車です。
いまや、OEM車種のRainbowⅡと併せて、
関鉄では一大勢力を形成するERGAmioですが、
KK-代に限って言えば、実は少数派に留まっており、
2002年にパープルバスへ投入されたP002、
2003年にグリーンバスへ投入されたG002、
水海道市福祉循環バスの1812MK・1813MK、
龍ケ崎市「龍ゆうバス」予備車の1851RG、
つくば市「つくつくバス」の1859YT・1860YT・1861TK、
そして、1875TC・1876TCの計10両となっています。
うち、1812MK・1813MK・1851RGは短尺車です。
この様に関鉄本体向けはコミュニティバス・福祉バス等、
特殊な用途に向けて投入された車がその殆どを占め、
また分離子会社向けのP002・G002もまた、細部の仕様が
同時期の関鉄本体向け自社発注車とは異なっているなど、
一癖ある車が多くある中で1875TC・1876TCだけは、
極く無難な車だということができると思います。
この2両はまた、関鉄グループとしては初めて、
国土交通省標準仕様ノンステップバスとして投入され、
前面・側面にはそれを示すステッカーが貼られました。
ただし、この時期はまだ指定項目の数は少なく、
車内の握り棒の一部が黄色に変更された以外は、
内張りや座席表皮などに関鉄の独自性が残されており、
2003年式との大きな差異はあまり見られません。
この1876TCはナンバーステー取り付けをはじめ、
担当車制の関鉄らしく内外装に手が加えられており、
土浦営業所では1998TCと共に人気の高い車です。
【諸元】
登録番号:土浦200か・640
年式:2004
型式:KK-LR233J1
機関:6HHS(8226cc 225ps/2900rpm)
ホイールベース:3.4m