月別アーカイブ: 2010年12月

関東鉄道 1831MT

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関東鉄道 1831MT/日産ディーゼルKK-RM252GSN+富士重工業(8E)

2002年に水戸営業所へと投入された、
1831MT・1832MT・1833MT・1834MT・1835MTは、
関鉄の路線車としては初のワンステップ車です。
仕様の上では、2001年に投入されたノンステップ車を
概ね踏襲していて、これらで新たに採用された、
低床車用塗装、黒色の逆T字窓、音声合成放送装置、
前半三方シート・後半前向き二人掛けの座席配置、
次停留所名表示器の取付、柄物の座席表皮の採用、
石目調の床材張りの床などがポイントとなっています。

一方で、2001年式のノンステップ車と同様に、
行先表示器が方向幕で側面幕は標準サイズということ、
前面の「中のり」がステッカーではないこと等、
従来通りの仕様を踏襲した部分もあるのもポイントです。

ただし、2001年式のノンステップ車と異なるのが、
サスペンションがリーフサスとなっていることです。
しかし、2001年に投入されたコミュニティーバス用の
ワンステップ車である、1812MK・1813MK
サスペンションがエアサスとなっているので、
なぜリーフサスに戻ったのか少々疑問です。
また、側面行先表示機が中扉より後部とされたのも、
地味ながら2001年式のノンステップ車との差異です。

このうち、1831MT・1832MTは水戸営業所らしく、
日産ディーゼル車となりましたが、路線車としては、
これが最後の日産ディーゼル車の新車投入となりました。
従って、関鉄では今のところ本型式はこの2両のみで、
結果的に、水戸でしか見られない車となっています。

車体は引き続き8Eとなっていますが、
メーカーの仕様変更によって新7Eと同様の
マイナーチェンジが施されているのもポイントで、
バンパーへのコーナリングランプの取り付け、
前面行先表示機周囲のガラスの一体化など、
これまでの8Eとは細部が少々異なっています。
なお、クーラーはデンソーとなっています。

また、これらは2001年式のノンステップ車と同様、
前面のワンステップの文字が白字の小さなものでしたが、
後に増備車と同じ現状のものに改められており、
その際、中央の「中のり」のプレートが撤去されて、
新たに左寄りに「中のり」のステッカーが貼られています。

なお、シフターは一見フィンガーシフトの様に見えますが、
実はロッドシフトとなっているのも特徴となっています。
同様のシフターは同時期のスペースアローでも見られますね。

1989年より始まった日産ディーゼル車の新車投入は、
2002年に投入された貸切車、8039MTを最後に途絶え、
これはまた関鉄にとっては富士重工業製車体を架装した
最後の自社発注車となってしまいました。

関東鉄道 1965YT


関東鉄道 1965YT/日野BDG-HX6JLAE+J-BUS(Poncho)

つくばセンター―手代木団地を結ぶC15系統・松代循環は、
TX開業以前の2003年、つくばエクスプレス開業に伴う
つくば駅周辺の自動車交通需要の増加を抑制する、
交通需要マネジメント(TDM)実証実験の一環として
運行開始したコミュニティーバス「つくつくバス」の4路線のうち、
「松代近隣シャトル」を一般路線化したものです。

「松代近隣シャトル」は当初、つくば中央営業所に配置された、
つくつくバス「松代近隣シャトル」「春日近隣シャトル」専用車、
1859YT・1860YTによって運行されていました。
しかし、実証実験の終了を迎えた2005年3月をもって、
つくつくバス「センター地区循環」「筑波急行シャトル」は
運行終了となったものの、その後も運行継続となった
「松代近隣シャトル」「春日近隣シャトル」は、これで捻出された
「センター地区循環」専用車である、1871YT・1872YTが
LED行先表示器を取り付けて、運用につくこととなりました。

2006年3月、これまでの「のりのりバス」と「つくつくバス」を
再編したつくば市の新たなコミュニティーバス「つくバス」の
運行開始に伴って「松代近隣シャトル」は、関鉄の一般路線、
C15系統・松代循環として生まれ変わりました。

以後、中型車限定ながら様々な車が運用されていましたが、
2008年7月、Ponchoロングタイプの1965YTが投入され、
松代循環専用車として使用されるようになりました。
関鉄においては、既にコミュニティーバス用として、
日野Ponchoの投入が進んでいましたが、このように
一般路線用として一般色を纏う車は、初登場であり、
以降も今のところ唯一の存在となっています。

車内は同時期のノンステップバスに準じていますが、
行灯が正方形に近いものとなっていることや、
整理券発行機連動ベルが床近くに設置されていること等、
小型車故に苦労したであろう部分も見受けられます。

1965YTはC15系統・松代循環以外では、その区間便の
C16系統・つくばセンター―松代公園―手代木団地線にしか、
運用されることはなく、関鉄では珍しい運用形態となっています。
なお、1965YTの検査時等は専ら中型のノンステップ車が代走し
つくバス「地域循環」予備車である、一般色を纏うAeroMidiMEの
1917YTが松代循環で運用されることはありません。

このように、関鉄としては異例の専用車が運用されている
松代循環ですが、利用者の増加によって輸送力不足が見られ、
最近では混雑時等に中型車が運用されるケースもあり、
今後の動向が注目される路線の一つとなっています。

つくば中央営業所では、つくバス「地域循環」の予備車が
どうも不足しているようで、6コースや10コースでは、
中型ノンステップ車・ワンステップ車による代走も
しばしば見られますので、1965YTをつくバスの予備車とし、
代わりに1813YTあたりを松代循環専用車としたら…、
などと個人的に妄想しているのですが…。

関東鉄道 1824MT


関東鉄道 1824MT/三菱KL-MP37JK+三菱ふそうバス製造(AeroStar)

2001年は関鉄で初めてノンステップ車が
投入された記念すべき年となりましたが、
その投入は2ロットに渡って行われました。
これらは関鉄では1995年以来の大型車となります。

その第1弾が1809TR1810TR
その第2弾が1821TC1822TC1823YT・1824MT、
なのですが、それらはノンステップ車らしく、
黒色の逆T字窓の採用、エアサスペンションの採用、
前半三方シート・後半前向き二人掛けへの座席配置変更、
音声合成放送装置の採用及び次停留所名表示器の取付、
柄物の座席表皮の採用、石目調の床材張りの標準化など、
従来の関鉄の標準仕様とは異なる点が目立つ一方で、
行先表示器が方向幕で側面幕は標準サイズということ、
前面の「中のり」がステッカーではないこと、
ホイールが銀色ではなく車体色であること等、
従来通りの仕様を引き継いでいて、
往年の関鉄らしさが細部で維持されているのも、また、
これら2001年式のノンステップ車の特徴です。

このような仕様も2002年式以降では標準化の進展で、
徐々に失われていっており、その意味でいえば、
2001年式のノンステップ車は特別な存在だと言えます。
なお、これら2001年式のノンステップ車の場合、
前面のノンステップの文字が白字の小さなものでしたが、
後に増備車と同じ現状のものに改められています。

特に、大型車はホイールベース4.8mの短尺を
長らく標準としてきた関鉄にあっては、短尺となった
1821TC・1822TC・1823YT・1824YTは、
更に関鉄らしさが強く感じられるグループです。
ただ、このうち1823YTは水海道へ移籍して1823MKとなった際、
行先表示器のLED行先表示器化が実施されたため、
本型式で行先表示器が方向幕のものはこの車のみとなり、
正面のロゴ以外は原型をとどめた姿で活躍してきました。

しかし、2010年9月より水戸営業所では、
即時計数・整理券読み取り機能付き運賃箱である
レシップ製LF-Cへの交換が進められていて、
殆どの車が既に交換を完了させています。
併せて、整理券発行機をレシップのLTM01とし、
整理券にバーコードを印刷、運賃箱でそれを読み取り、
釣銭を自動で排出するようになっています。

即時計数・整理券読み取り機能付き運賃箱自体は
地域によっては珍しくはない存在ではありますが、
併せて、釣銭を自動で排出をさせている事例は、
処理時間との兼ね合いもあって、少数派ではないでしょうか。

結果的にこの2001年式より採用された
小田原のRX-NZは、交換されてしまっており、
また一つ原型に手を加えられたと見ることもできます。
今後、水戸営業所管内では系統番号の再編が
実施される予定で、その際はまた動きがあるかもしれません。

【諸元】
登録番号:水戸200か・276
年式:2001
型式:KL-MP37JK
機関:6M70(12882cc 250PS/2200rpm)
ホイールベース:4.8m