関東鉄道 1824MT

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関東鉄道 1824MT/三菱KL-MP37JK+三菱ふそうバス製造(AeroStar)

2001年は関鉄で初めてノンステップ車が
投入された記念すべき年となりましたが、
その投入は2ロットに渡って行われました。
これらは関鉄では1995年以来の大型車となります。

その第1弾が1809TR1810TR
その第2弾が1821TC1822TC1823YT・1824MT、
なのですが、それらはノンステップ車らしく、
黒色の逆T字窓の採用、エアサスペンションの採用、
前半三方シート・後半前向き二人掛けへの座席配置変更、
音声合成放送装置の採用及び次停留所名表示器の取付、
柄物の座席表皮の採用、石目調の床材張りの標準化など、
従来の関鉄の標準仕様とは異なる点が目立つ一方で、
行先表示器が方向幕で側面幕は標準サイズということ、
前面の「中のり」がステッカーではないこと、
ホイールが銀色ではなく車体色であること等、
従来通りの仕様を引き継いでいて、
往年の関鉄らしさが細部で維持されているのも、また、
これら2001年式のノンステップ車の特徴です。

このような仕様も2002年式以降では標準化の進展で、
徐々に失われていっており、その意味でいえば、
2001年式のノンステップ車は特別な存在だと言えます。
なお、これら2001年式のノンステップ車の場合、
前面のノンステップの文字が白字の小さなものでしたが、
後に増備車と同じ現状のものに改められています。

特に、大型車はホイールベース4.8mの短尺を
長らく標準としてきた関鉄にあっては、短尺となった
1821TC・1822TC・1823YT・1824YTは、
更に関鉄らしさが強く感じられるグループです。
ただ、このうち1823YTは水海道へ移籍して1823MKとなった際、
行先表示器のLED行先表示器化が実施されたため、
本型式で行先表示器が方向幕のものはこの車のみとなり、
正面のロゴ以外は原型をとどめた姿で活躍してきました。

しかし、2010年9月より水戸営業所では、
即時計数・整理券読み取り機能付き運賃箱である
レシップ製LF-Cへの交換が進められていて、
殆どの車が既に交換を完了させています。
併せて、整理券発行機をレシップのLTM01とし、
整理券にバーコードを印刷、運賃箱でそれを読み取り、
釣銭を自動で排出するようになっています。

即時計数・整理券読み取り機能付き運賃箱自体は
地域によっては珍しくはない存在ではありますが、
併せて、釣銭を自動で排出をさせている事例は、
処理時間との兼ね合いもあって、少数派ではないでしょうか。

結果的にこの2001年式より採用された
小田原のRX-NZは、交換されてしまっており、
また一つ原型に手を加えられたと見ることもできます。
今後、水戸営業所管内では系統番号の再編が
実施される予定で、その際はまた動きがあるかもしれません。

【諸元】
登録番号:水戸200か・276
年式:2001
型式:KL-MP37JK
機関:6M70(12882cc 250PS/2200rpm)
ホイールベース:4.8m

関東鉄道 1824MT」への5件のフィードバック

  1. 9060MT

    こんばんわ 自分自身初めて乗車したノンステがこの1824MTです。当時(平成13年)の水戸営業所は周りに万博車や西武中古車に囲まれての存在だったので大変目立ちましたね!
    神奈中移籍車(118N)の代替えで購入したのかと思いますが・・・
    また、前面、側面方向幕のカバーが9158TC同様、緑色なのが特徴ですね!

  2. 暇人

    ただいまアンベリーバボーの再現VTRに関東鉄道が全面協力したようです。
    使用車両はいすゞのブルーリボン?が使用された模様です。

  3. 暇人

    すいません。
    書き込みのミスがありました・・・
    いすゞブルーリボン?と書きましたが、正しくは日野ブルーリボン?です。
    以上のように訂正いたします。

  4. 大曽根線

    >>9060MT様
    いつもコメントありがとうございます。
    時期的には、神奈中中古車の代替でしょうね。
    あの頃からモノコック車が急速に淘汰されたように記憶しています。
    方向幕の部分のアクリル板は青が標準ですが、
    他にもRJ・MKで緑の車がいますね。
    京成中古車の透明のものも違和感がありますね。

  5. 大曽根線

    >>暇人様
    いつもコメントありがとうございます。
    以前、奇跡体験アンビリバボーでは以前、ロケで
    鹿島鉄道石岡駅と関東鉄道水海道車両基地を使用して
    再現シーンを撮影したことがありますが、
    今回はバスが登場したようですね。
    関鉄のホームページでは、ロケーションナビというページに
    鉄道線を使用した場合の料金や撮影実績があり興味深いです。
    関鉄のバスが登場するものといえば、以前、
    年末に放送されていた、ヤマト運輸のものが印象深いです。

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