月別アーカイブ: 2010年9月

関東鉄道 9157RG


関東鉄道 9157RG/三菱KC-MK619J+三菱バス製造(MBM)

茨城観光自動車中古車で、元はメーカーのサンプルカーでした。
宮城交通や昭和自動車では、多く見られるサンプルカーですが、
茨観では1994年以降、三菱のサンプルカーを投入しており、
それは関鉄で引き続き活躍しています。

この車は茨観廃業時、9158TCと共に土浦に配置されましたが、
2006年、土浦へ転出した1670RGと入れ替わりで
茨観中古車が多く在籍する竜ケ崎へと転入してきました。

関鉄自社発注車では、AeroMidiの場合、
バンパーが車体色に塗装されますが、
9154RG・9157RGはバンパーが銀色に塗装されていて、
前後扉の扉配置と相俟って目立つ存在です。

また、側面方向幕は大型の取付枠を持つにも拘わらず、
茨観時代に標準サイズの側面幕が取り付けられ、
関鉄移籍後もそのままとされたために、
違和感のある仕上がりとなっています。
後面幕は9158TCが取付枠を持ちながらも、
2009年まで未装着だったのに対し、
この車は土浦時代、既に後面方向幕が入っていました。

車内は水色の滑り止め付きの床材張りで、
内装は上半分白色・下半分灰色となっていて、
座席表皮は国鉄電車を彷彿とさせる青色一色のものです。
また茨観時代に取り付けられた整理券発行機を
関鉄入りした後もそのまま使用していたため、
関鉄標準のサーマル印字式の小田原SAN-VTNではなく、
茨観標準のスタンプ印字式の小田原SAN-Vとなっていて、
しかも、関鉄入りを果たした後も暫くの間は、
整理券に「茨城観光」の文字が印字されていました。

9154RGは専ら、佐貫駅―双葉団地線で、
限定運用されているのに対し、
9157RGは管内各地で運用され、
稀に流通経済大学シャトルバスでも運用されています。

【諸元】
登録番号:土浦22か1785
年式:1996
型式:KC-MK219J
機関:6D17-I(220ps/2900rpm 8201cc)
ホイールベース:4.39m

関東鉄道 9305MT


関東鉄道 9305MT/日産ディーゼルKC-RM211ESN改+富士重工業(8E)

近年、各社で見られる西武中古中型車で、
特に水戸駅北口では茨交・オート・関鉄・グリーンの
4社でその姿が見ることができるE尺車・E尺改車です。
尤も、それはオートが統合される前の話ですが…。
関鉄グループの場合、今のところ、
ホイールベース3.9mのE尺はG038のみで、他は
ホイールベース3.77mのE尺改となっています。
関鉄本体では、この特注で尺を詰めたE尺改車が、
9284YT、9304MT、9305MT、9306MT、9308YT
計5両が2008年から2009年にかけて投入されています。

西武時代、各営業所に分散して配置されましたが、
中型車とはいえ、サイズ的にはRNやMJに迫る勢いで、
取り回しは楽であるものの、収容力にはやや難があり、
西武時代に既に収容力を確保するために、
座席を減らす改造を施された車もあるようです。
9284YT・9308YTはしれっと取手口に顔を出すなど、
つくば中央営業所管内全域で使用されていますが、
水戸営業所ではどうも持て余したらしく、
2009年11月に9304MTが波崎へ、
2010年1月に9306MTが潮来へ
2010年8月に9305MTが潮来へ、
それぞれ一年程度の活躍で全て転出してしまいました。

茨交やオートでは相変わらず、
郊外路線にも遠慮なく運用している中での
この転出劇には驚きを禁じ得ませんでしたが、
このうち、水戸で最後まで活躍した9305MTが、
免許センターの混雑する3月、「特急わかば号」の表示を出し、
車体がはち切れんばかりに乗客を寿司詰めにして、
水戸駅にやってくる姿を目撃しているので、
寧ろ、移籍させるのが妥当だったのかもしれません。

内装は西武自体のままとなっていますが、
後面LED行先表示器の取付方法が、
LEDを金具で直接、天井から吊下げるタイプではなく
LEDを天井から吊下げた枠の中に納めているタイプで、
この枠をどこから持ってきたのかも含め、気になるところです。
ちなみに同型車に関しては9284YTのみが前者で、
残りの9304MT、9306MT、9308YTは後者です。
この辺りは研究課題ですね。

関東鉄道 1604TK


関東鉄道 1604TK/いすゞU-LR332J+富士重工業(6E)

関鉄の中型車の主力であるLR系の中でも、
U-LR332Jは自社発注車だけで51両が投入されており、
大抵の営業所で見ることが出来ます。
特に過疎地域を抱える中型車中心の配置の営業所では
未だ主力の座にありますが、淘汰も始まっています。

同型式のうち、28両は富士重工業製車体を架装しており、
これらは全て6Eとなっているため、古参車の様な印象を受けますが
これはRM系が8Eに移行した後もLR系は車高の関係で、
1994年まで6Eでの対応となったためであり、
全国的に5E・6Eが貴重な存在になってきた中でも最近まで、
小田急や臨港で6Eが活躍してたのも当然といえます。

この車も1992年式と案外車令は若い上に、
車体更生によって車内は従来の緑色の座席表皮から、
ノンステップ車と同様の紫系の柄物の座席表皮へと
しっかり改められており、各部の手入れも良く、
内外経年を感じさせない小奇麗な姿となっています。

この車の特筆すべきはテールランプで、
関鉄では1992年式よりテールランプの角型化が実施され、
6Eの場合はゴールドキング製TSLが標準となっていますが、
2005年の車体更生の際、この1604TKはどういう訳か、
8E等に使用されるゴールドキング製TSL-1へと交換され、
1664MT程ではないにせよ、違和感のある仕上がりとなっています。
なお、同様の改造は1609EDでも見られます。

新製配置は水海道営業所で、その後、取手営業所へ、
そして、つくば中央営業所へと移籍を繰り返しましたが、
現在は同じ6Eの1602TK、1603TKと共に
つくば北営業所に落ち着き、各路線で活躍を続けています。
1603TKも側面方向幕周囲が黒く塗られているので、
1602TKだけが唯一「普通の車」というのも興味深い所です。