月別アーカイブ: 2010年9月

日立電鉄交通サービス 水戸200か・175


日立電鉄交通サービス 水戸200か・175/日野P-RJ172BA+日野車体(Rainbow)

関越交通中古車です。
日立電鉄交通サービスでは、経営難に加え、
遅くまで投入していた非冷房車を代替するために、
中古車を積極的に導入しています。
特に近年は中型車の確保に必死なようで、
結果的にその出自は極めて多岐に渡り、
素人目には出自の判別が難しい車も多く在籍しています。

この車もその一つで、東武系の事業者を多く投入してきた、
いわば中古車の受け手側である関越交通の中古車は
非常にレアケースだと思います。
尤も関越では最近は中型車化を推進すべく
車令の若い大型車の淘汰を進めているようですので、
移籍例が増えるかもしれませんが。
この車は1988年式で投入は2000年ですので、
車令12年での移籍ですから、当時としては
経年車の移籍例といえるかもしれません。

いわゆる一つ目レインボーの最大の特徴といえる、
前天のクーラーユニットがないので、
一見非冷房車に見えますが、勿論そんな訳はなく、
これはクーラーがサブエンジン式であるためで、
類似の仕様は京都交通などでも見られました。

もっとも、日立電鉄では移籍時にかなり大がかりな
車体更生を実施するのが一般的で、
外見以上に内装はかなり手が入れられており、
経年車とは気づかない利用者が殆どでしょう。
もちろん、日本初のICカード整理券にも対応しており、
LED行先表示器と相俟って怪しい雰囲気全開なのが、
趣味者にとっては魅力と言えるでしょうか。

関東鉄道 1931MT


関東鉄道 1931MT/いすゞPJ-LV324L2+J-BUS(ERGA)

関鉄のPJ-代の大型ノンステは
1931MT、1932TRの2両のみとなっていて
なんとも存在感が薄いのですが、
仕様的には特筆すべきグループで、
国土交通省認定ノンステップバス標準仕様の
影響を強く受けて、この1931MTから
内装が大きく変更されています。

関鉄では既に2004年式の1875TC以降、
1885YT1887TCを除き、ノンステ車は
国土交通省認定ノンステップバス標準仕様で
導入を進められ、ワンステ車も同時期以降、
車内握り棒の色が橙色になるなど、
特に内装にその影響を受けてきました。
更に「標準仕様ノンステップバス認定制度における
2005年以降標準仕様への改正」として、
2006年よりこの認定条件が変更され、
標準ピクトグラムの使用などが盛り込まれました。

同時に正面・側面の認定ステッカーが
青色のものから緑色のものに変更になり、
ステッカーのタイヤ部分に「05」という文字が
入るようになっています。

特に内装に関しては、車内色彩の規定に
「高齢者および色覚障害者でも見えるよう、
縦握り棒、押しボタンなど、明示させたい部分には
朱色または黄赤を用いる。」や、
「天井、床、壁面など、これらの背景となる部分は
座席、縦握り棒、通路及び注意箇所などに対して
十分な明度差をつける。」という項目が盛り込まれたことで、
それに対応した仕様へ変更が必要となりました。

そこで、従来の上半分白色・下半分褐色という
明るい印象の内張りから灰色一色の内張りに改められ、
床材もこれまで明灰色ながら低床部・高床部で
若干色見を変えていたのが、濃灰色一色のものとなりました。
座席表皮も認定制度に適合したものから
選択することとなったために、紫系の柄物から
青色の柄物へと改められました。同時に、従来は
優先席と他の座席で色分けをしていましたが、
同一のものが使用されるようになっています。

国土交通省認定ノンステップバス標準仕様は、
当然ながらあくまでノンステ車を対象としたものですが、
関鉄では以降、ノンステ車・ワンステ車を問わず
内装はこの1931MTに準じる形の仕様となっていきます。
従って、存在感のない1931MTも、殊、内装に関しては
記念碑的な存在といえるかもしれません。

関鉄パープルバス P014


関鉄パープルバス P014/日野KC-RJ1JJCK+日野車体(Rainbow)

京成中古車で、ワンステップ車です。
関鉄には自社発注車で既に、
Rainbowのワンステップ車在籍しておりますが、
こちらはKK-代であり細部に違いはあります。
しかし、それ以上に京成と関鉄との仕様の差が
なんともいえない違和感を醸し出しています。

京成時代の新製配置は船橋で4568を名乗り、
その後、ちばレインボーバスに移籍して103に改番、
併せてちばレインボー塗装へと変更されました。
更に、江戸川に移籍してE568に改番しましたが、
京成カラーに戻ることなく、ちばレインボー塗装のまま活躍し、
今度は、ちばシティバスへ移籍、C174に改番され
併せて、シティブルー塗装となって、活躍してきました。…(参考記事)
2010年、パープルへ移籍してきましたが、
これで移籍は四度目、塗装変更は三度目となります。

なんといっても目立つのは扉配置の差異です。
自社発注車はワンステでも中引戸でしたが、
京成はワンステでは当初、中四折戸としていました。
また、テールランプの形状は関鉄ではU-代途中の
1992年式より他車種も含め角型となりましたが、
1994年式よりRainbowは小型のものへと変更され、
それはKC-代、KK-代でも継続していますので
当然ながら差異が出ています。
また、補助ブレーキランプの形状も多少異なります

その他、自社発注車ではワンステ・ノンステ共に、
鴨居部など側面窓周囲が黒塗りとされており、
中古車でも9247TK、9318TC、9319RGは
これに併せて黒塗りとされていました。
しかし、9323TC、9324YT、G054辺りから
この黒塗りが省略されるようになっていて、
P014も同様に黒塗りが省略されているため、
非常に軽やかな見た目へとなっています。

車内は焦茶色の内装に、濃緑色の滑り止め付床材と
これまでの京成中古車と共通しており、
座席表皮もP-代京成中古車で見られた、
緑色系のチェック柄、優先席は灰色系のチェック柄と
なっていて、見慣れた雰囲気です。
しかし、座席は東武風の樹脂製フレームのものと
なっていて、これは非常に違和感があります。
座席配置は低床部が横向き座席で
他は二人掛けの前向き座席となる、一般的配置ですが、
乗降口側前輪タイヤハウス上は京成らしく、
荷物置き場とされ座席はありません。

既に管内を縦横無尽に活躍しており、
今後、この手の中古車の増備を期待したいところです。

追記:
レッドライン様の御指摘により
型式・経歴を修正しました。