関東鉄道 9305MT

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関東鉄道 9305MT/日産ディーゼルKC-RM211ESN改+富士重工業(8E)

近年、各社で見られる西武中古中型車で、
特に水戸駅北口では茨交・オート・関鉄・グリーンの
4社でその姿が見ることができるE尺車・E尺改車です。
尤も、それはオートが統合される前の話ですが…。
関鉄グループの場合、今のところ、
ホイールベース3.9mのE尺はG038のみで、他は
ホイールベース3.77mのE尺改となっています。
関鉄本体では、この特注で尺を詰めたE尺改車が、
9284YT、9304MT、9305MT、9306MT、9308YT
計5両が2008年から2009年にかけて投入されています。

西武時代、各営業所に分散して配置されましたが、
中型車とはいえ、サイズ的にはRNやMJに迫る勢いで、
取り回しは楽であるものの、収容力にはやや難があり、
西武時代に既に収容力を確保するために、
座席を減らす改造を施された車もあるようです。
9284YT・9308YTはしれっと取手口に顔を出すなど、
つくば中央営業所管内全域で使用されていますが、
水戸営業所ではどうも持て余したらしく、
2009年11月に9304MTが波崎へ、
2010年1月に9306MTが潮来へ
2010年8月に9305MTが潮来へ、
それぞれ一年程度の活躍で全て転出してしまいました。

茨交やオートでは相変わらず、
郊外路線にも遠慮なく運用している中での
この転出劇には驚きを禁じ得ませんでしたが、
このうち、水戸で最後まで活躍した9305MTが、
免許センターの混雑する3月、「特急わかば号」の表示を出し、
車体がはち切れんばかりに乗客を寿司詰めにして、
水戸駅にやってくる姿を目撃しているので、
寧ろ、移籍させるのが妥当だったのかもしれません。

内装は西武自体のままとなっていますが、
後面LED行先表示器の取付方法が、
LEDを金具で直接、天井から吊下げるタイプではなく
LEDを天井から吊下げた枠の中に納めているタイプで、
この枠をどこから持ってきたのかも含め、気になるところです。
ちなみに同型車に関しては9284YTのみが前者で、
残りの9304MT、9306MT、9308YTは後者です。
この辺りは研究課題ですね。

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