関鉄グリーンバス G054

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関鉄グリーンバス G054/いすゞKC-LV380N改+いすゞバス製造(Cubic)

お隣、栃木県にバス路線を展開する関東自動車が
宇都宮市のLRT導入計画への対抗策の意味もあってか、
ワンステップの中古車を積極的に投入してきたのに対し、
関鉄の場合、ワンステップの中古車の投入は
大阪市交通局中古車である9247TKが先行した以外は、
新京成バス中古車が続々と登場する2009年になり、
漸く積極的になった、という状況でしたが、
子会社向けとはいえ、遂に本命とも言える
京成バス中古車が投入されました。

関鉄グリーンバス鉾田営業所に投入されたG054は、
ちばグリーンバスに所属していたS131です。
塗装は白色と銀色のかし鉄バス塗装ではなく、
関鉄のワンステップ車の標準的塗装となっていますが、
鹿島鉄道廃線跡のBRT化事業での使用に向け、
バスロケーションシステム用のGPSを搭載しています。
ただし、ワンステップ車であることを示すロゴは、
前面・側面共に省略されています。

鉾田営業所に投入された中古車としては、
G044、G045に続きLED行先表示器が導入された他、
中古車では初の車椅子スロープ付きの車であるため、
前面行先表示機の両脇には、それを示す
ステッカーが貼りつけられているのが目を惹きます。
加えて、側面の出入口表示はピクトグラム入りとされ、
車内には次停留所表示装置も備えていて、
新車と比しても遜色ない仕上がりとなっています。

S131は京成電鉄佐倉営業所時代の1998年、
臼井駅発着の染井野団地線の専用車として、
褐色をベースカラーとし青色と緑色の帯を入れた
独自塗装を纏って、投入された車です。

染井野団地線開業時に投入された専用車、
S122は、この独自塗装を纏っただけではなく、
ホイールベース5.5mの長尺(N尺)の三扉車とされ、
更に側面窓を逆T字とし、機械式ATを採用した、
かなり個性の強い仕様の車でしたが、
その増備車に当たるS131は、塗装を除けば、
京成としては一般的な仕様に落ち着いています。

ちばグリーンバスへの移管後、S131はS122と共に
ちばグリーンバスの標準塗装へと改められましたが、
京成ではKC-代のいすゞ車の場合、
ホイールベース4.8mの短尺(L尺)を採用するか、
ホイールベース5.3mの標準尺(N尺)を採用するかを、
投入先に応じて選択し、並行投入していた関係で、
標準尺車自体が少数派となっている上に、
KC-LV380N改・ワンステップ車の場合は、
いすゞバス製造製車体を架装した車は、他に、
金町営業所へ8137・8138が投入されたのみで、
引き続き、非常に目立つ存在となっていました。

【諸元】
登録番号:水戸200か1053
年式:1998
型式:KC-LV380N改
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:5.3m

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