関鉄グリーンバス G062

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関鉄グリーンバスG062/いすゞKC-LR333J+富士重工業(8E)

京成中古車で京成時代の社番は2219です。
市川営業所柏井車庫に1999年に投入され、
遼車の2220と共に京成バス本体の中では、
最後のKC-LR、そして最後の8Eとなっていた車です。
2012年に2220と共に関鉄グリーンバスに移籍し、
2219はG062として鉾田営業所へ、そして、
2220はG063として石岡本社営業所へ、配置されました。
また、印旛村コミュニティバス「イーバス」用であった、
同型車のS136が関鉄パープルバスに遅れて移籍しており、
下妻本社営業所へP019として配置されました。

京成ではワンステップ車については側面窓を
黒サッシの逆T字窓としており目を惹きますが、
本型式のうち、ワンステップ車については
銀サッシの銀T字窓の車が一部で見られます。
ただし、うち富士重工製車体を架装する車については
黒サッシの逆T字窓で統一されています。
なお京成では都区内向け、千葉県内向けを問わず、
側面行先表示器は中扉前方に設置してきましたが、
本型式は1998年式のうち1176以降は都区内向けのみ、
前扉後方に設置されるようになったのが特徴です。
とはいえ、今のところ京成から関鉄に移籍して来た
本型式については全て中扉前方に設置されています。

その他、外観上の特徴で注目されるのがその塗装で
ワンステップ車故に勿論低床色とされていますが、
G062・G063は側面窓周囲の黒色塗装が省略されたのに対し、
P019は黒色塗装が入れられているのは流石関鉄です。
この辺りについては試行錯誤を繰り返しているのか、
或いは、気紛れで変えているのかは不明ですが、
結果的に目を愉しませているのは間違いありません。

車内は他車同様、殆ど京成時代のままとされており、
内張りは白色、床材は濃緑色のものが主体ですが、
車椅子固定部が茶色、後半部の通路が紅色とされる、
座席背もたれ側面にオージ製WS-240降車釦がある等、
同時期の京成の特徴が随所に残されています。
表皮は一般席が桃色の柄物、優先席が群青色の柄物に
其々交換されているのは、京成本体出身らしいですね。
また、停留所名表示機の設置は省略されています。

【諸元】
登録番号:水戸200か1282
年式:1999
型式:KC-LR333F
機関:6HA1(8226cc 190PS/2800rpm)
ホイールベース:3.75m


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