阪東自動車 547

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阪東自動車 547/日野KC-RU2PPCR改+日野車体(SELEGA FS)

JR常磐線天王台駅とNEC我孫子事業所とを結ぶ、
送迎バス「メールバス」に使用される、特定車で、
日野が開発した電気式ハイブリッドバス、HIMRの
高出力・スーパーミドルデッカー仕様となっています。
この「メールバス」はおよそ15分間隔で運行されており、
天王台駅ではこの車を頻繁に見掛ける事ができます。

この車は以前は日本ファミリーオートサービス所有で
緑ナンバーではなく、白ナンバー車となっていましたが、
2007年11月よりメールバスが、阪東に委託となり、
それと同時に、この車も阪東へと移籍して来ました。
移籍に際しては、社名、及び、社番が書き加えられ、
ナンバーも社番に併せた希望ナンバーとされた、
緑ナンバーを新たに取得しています。

代替ペースが比較的早い阪東に2000年式のこの車が
移籍してきたことには少なからず驚きを感じますが、
阪東は、元来日野ユーザーであったこともあって、
あまり違和感は感じられないように思います。

さて、HIMRの高出力・スーパーミドルデッカー仕様は
12m級のフルサイズ車(全長11.990m)が大半ですが、
この車はよく見ると、ホイールベースが短めである、
11.5m級のショートホイールベース車(全長11.490m)で、
実は、企業輸送向けにたった2両のみが販売された、
全国的に見ても極めて希少な車のようです。
ちなみにもう1両は現在、平成エンタープライズに在籍し、
そちらは側面窓が黒サッシの逆T字窓である以外は、
この車と塗装も殆ど同様とされていましたが、
後に、平成のハイビスカス入りの塗装とされたようです。

なお、白ナンバー時代、この車の検査時等は、
マイクロバスが代わりに運行されていましたが、
積み残しが多かった様ですが、阪東に移管してからは
柴崎車庫待機の貸切車が代走する形となったため、
そうした点では委託のメリットが発揮されていると言えます。

追記:
もと運転手様の御指摘により
加筆・修正致しました。

阪東自動車 547」への8件のフィードバック

  1. もと運転手

    この車両はレンタカー会社所有でした。社名は日本ファミリーオートサービス(有)です。

  2. もと運転手

    当時ハイブリットバスは珍しく運転中は気持ちのいいものでしたが、充電をしなければならず大変気をつかいました。

  3. 大曽根線

    >>もと運転手様
    コメントありがとうございます。
    白ナンバー時代はレンタカー会社所有とは気が付きませんでした。
    貴重な情報をお寄せ頂きましてありがとうございます。
    早速記事中に反映させて頂きました。
    日野のハイブリッド車は、現在はかなり普及していますが、
    この車は初期のものですので、扱いにくかったことと思います。
    今後とも、よろしくお願い致します。

  4. もと運転手

    2台購入して,1台はNECバレーボール選手移動用として社内も特注して定員29人用にしました。また、2年目でダウンバーストが襲い雹の被害に遭うなどの試練がありました。

  5. もと運転手

    また、当時県内のバス事業者でアイドリングストップ機能付き車両ほとんどなかったと記憶しておりますが?

  6. 大曽根線

    >>もと運転手様
    引き続き、貴重な情報をお寄せ頂き、ありがとうございます。
    もう1両についてはバスラマ129号で紹介されていましたが、
    選手輸送用と通勤用とで仕様を分けていたのですね。
    そのような事情があったとは驚きです。勉強になりました。
    雹の被害に遭っていたとは…。大変でしたね。

    同時期のアイドリングストップ機能付となりますと、
    千葉県内にはそこそこの数がいたと思いますが、
    茨城県内ですと、JRに数両いた程度でしょうか。
    千葉県下でも当時、ハイブリッド車はかなり珍しかったと思います。

  7. 廃札主任

    お久しぶりです、昔の話を蒸し返してしまうようで恐縮なのですが、この車両は阪東を引退後に栃木県の事業者に移籍したらしいと風の噂で聞き、自分も画像を発見したところ、移籍年、車両仕様から間違いなく旧547号だと確信したのですが、そこで新たな疑問がわいてきました…。
    その疑問とは「11m車より短いのでは?」という物です、阪東にいたころから短さは実感していたのですが、手持ちの11m車の画像ではリア側に小さい窓、以降ドアまで一回り大きな窓が続くのですが、この車両はリア側がさらに小な窓になっていて以降も同じサイズの窓が続き、どうみても11m車より短いんです。
    通勤用の特注車だからなくはない話だと思いますが、そうすると本当の長さがどうにも気になってしまって、どなたかご存知の方はいらっしゃいませんか?

  8. 大曽根線

    >>廃札主任様
    いつもコメントありがとうございます。
    29人乗りとなると最後列含めて7列となるはずですし、
    窓割を他社のKC-HUの標準尺車と見比べると似ていますね。
    ホイールベース5.2m、全長10.68mということですかね。
    謎は深まるばかりです。

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