月別アーカイブ: 2008年2月

茨城オート 181J

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茨城オート 181J/日産ディーゼルU-RP210GAN改+富士重工業(7E)

関東バスの中古車で、珍しい9m大型車である、
関東バス時代の社番が200代だった車です。
型式末尾の「改」は本来、当型式はエアサスのみの設定ため、
改造扱いでリーフサスとしたとのことで、
型式はG「A」Nながら、リーフサス仕様です。

関東バス時代の社番はE206で1991年式です。
五日市街道営業所に配置され、川南線などの
狭隘路線で活躍していた様です。
同時期の関東バスは、機械式ATの車を導入していましたが、
本型式では機械式ATに対応していないため、
フィンガーシフトでの導入となり、
同時期の関東バスの車としては珍しく再就職を果たしています。
他に大島旅客自動車にも移籍している様です。

オートとしては初の日産ディーゼル車で、
社番としては中型扱いのJとなっています。

外観上は前面バンパーへの系統番号サボ受け設置をはじめ、
他車同様、様々に手が入れられていますが、
車内は殆ど、関東バス時代のままとなっていて、
優先席を示すステッカーもそのままとなっています。

現在でこそ、この様に中古車を導入しているオートですが、
かつては中古車を流通させていた事もあった様です。
特に不思議な事例としては、茨城オートから神鉄運輸サービスへ、
更にそこから北陸鉄道系の能登中央バスや加賀白山バスに移籍した、
日野P-AC140AAが挙げられます。
この車は1984年から1986年頃に導入された様ですが、
キャブオーバーエンジンのマイクロバスにも拘らず、
2つの扉と方向幕を持つ路線仕様だった様で、
オート時代はどういう用途で利用されていたのか気になるところです。

茨城オート 91J


茨城オート 91J/日野P-RJ172BA+日野車体(Rainbow)

オートには数多くの一つ目RJが活躍を続けていますが、
1984年式の写真の91Jと、同時に購入された92Jのみは、
他の車と違い、側面方向幕が腰板に設置されています。
ただし、同じ1984年式でも93Jは通常位置への設置です。

この仕様は同時期の茨城交通自社発注車にも見られるもので、
茨城交通でもオートと同じく1983年式までと1985年式以降は、
側面方向幕が通常位置なのにも拘らず、この年式の一部の車のみ、
どういう訳か側面方向幕が腰板にあります。

なぜ茨城交通及び茨城オートで、この時期に限り、
側面方向幕を腰板部に設けたかは謎ですが、
必ずしも車両の仕様が一致しない、
茨城交通と茨城オートとの間でこのように、
仕様に共通点があるのは興味深いところです。

しかし、それ以外の点においては扉配置を除けば
同一年式の同一車種であっても差異は意外に多く、
ミラーが茨交が幽霊ミラーなのに対し、オートは一般的なもの、
足元灯が茨交が後扉のみなのに対し、オートは前後に、
車外スピーカーが茨交が縦型なのに対し、オートは横型、
という具合に外観上でも細部には多数の差異があります。
また、内装も茨交とオートではかなりの違いがあります。

茨城交通 水戸200か・847


茨城交通 水戸200か・847/日産ディーゼルKC-UA460HSN+富士重工業(7E)

横浜市交通局の中古車です。
当時の横浜市交通局はツーステップ車を採用し、
中引扉で機械式ATという特徴的な仕様でしたが、
1995年には各営業所に1両ずつ、
ツーステながら偏平タイヤを履いた低床化試作車が、
中4折扉でフィンガーシフトという仕様で投入されました。

偏平タイヤは従来のタイヤと内径や幅は同じであるものの、
偏平率(タイヤ断面高さ/タイヤ幅×100)を低くすることで、
タイヤ外径が縮小されており、その分低床化が図れます。
その結果、タイヤの空気量は減っていますが、
タイヤに掛かる重量は同じなので、
空気圧が従来のタイヤより高いのが特徴です。
空気圧増大によりタイヤの負荷能力が高まっていて、
タイヤ1本当たりで耐えうる重量も大きくなっています。
現行の路線バスでは標準的に使用されている他、
トラックやスポーツカー等にも広く使われています。

偏平タイヤによる低床化は元々1982年に西鉄が
先鞭を付けたものですが、この車はその試作車のうちの1両で、
元は滝頭営業所の5-4462か港北ニュータウン営業所の5-4443かの
どちらかだと思われます。…(参考記事)

横浜市交通局の中古車はかつては市場を賑わせていたものの、
機械式ATなのが嫌われ、現在は国内流通が停滞している中、
この車はフィンガーシフトであることが幸いし、
この様に奇跡的な再就職を果たしました。

なお、この仕様は次年度以降の仕様のプロトタイプとなり、
1996年以降はエアサスのワンステップ車で、
中4折扉でフィンガーシフトという仕様が標準化されています。

写真で確認できる通り、ツーステップとはいえ
床はかなり低くなっています。
メトロ窓がいかにも横浜市らしく、目立つ存在です。

追記:
ノブ様の御指摘により「磯子営業所の5-4452」を、
「港北ニュータウン営業所の5-4443」に修正しました。