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関東鉄道 9542TC


関東鉄道 9542TC/いすゞPJ-LV234L1+J-BUS(ERGA)

国際興業中古車で、国際興業時代の社番は5106です。
この5106は、2006年から2007年にかけて投入された
エルガノンステップ短尺車である5100番台の車です。
5000番台などに続いてメーカー設定が用意している、
VP(Valuble Package)仕様が特徴となっています。

この5106は、2006年に練馬営業所へ投入された車で、
2022年に池袋営業所へ転入後、同年中に廃車となり、
5032・5039・5040と共に、関鉄へと移籍しました。
翌2023年には9542TCとして土浦営業所へ投入されて
車齢17年目にして、新天地での活躍をはじめました。
関鉄へと同時期に投入された国際中古車の4両のうち、
唯一の5100番台、PJ-規制車となり目立つ存在です。

この車は元5039の9536MT、元5040の9537MRと共に、
創立100周年記念事業の「復刻デザインバス」となり
移籍時に関鉄設立当時のものを復元した塗装を纏い
創立100周年記念ロゴマークが前面行先表示機両脇や
後面窓、側面窓に貼付されているなど凝った外観で
後面窓には「関東鉄道創立100周年記念復刻塗装」の
文字も入れられマニア以外からも注目されています。

車内は内張りが上半分象牙色、下半分灰色とされて
床も濃灰色の平滑な床材張りのままとなっています。
座席配置は左側前半前向き1人掛1列・横向き1+2人掛、
中扉を挟み、後半は前向き2人掛4列とされています。
また右側は前向き1人掛5列と前向き2人掛4列とされ
このうち2~5列目は、車椅子固定用の折畳座席です。

また座席表皮は全席が青一色のものへと交換されて
国鉄バスを思わせる、懐かしい雰囲気となりました。
握り棒は新製当初、乗降口付近が黄色の緩衝材巻き、
それ以外の箇所は黒色の緩衝材巻きとされましたが、
国際時代に黒色の緩衝材は橙色の緩衝材へ交換され
降車釦はレシップKSP-400で、外枠は黄色ものです。
車内灯は移籍時に電球色のものへと交換されました。

標準化の進んだ時期の車ですが細部に目を向けると
個性を感じることができ、趣味的に面白いですね。

【諸元】
登録番号:土浦200か1834
年式:2006年
型式:PJ-KV234L1
機関:6HK1-TCC(7790cc 260ps/2700rpm)
ホイールベース:4.8m

関東鉄道 2254YT


関東鉄道 2254YT/BYD 型式不明(K8 2.0)

2024年式の自社発注車2253MT・2254YT・2255TCは
関鉄ではJ6の2237MR、K8の2248MR・2249MRに続き
中華人民共和国の比亜迪汽車製電気バスとなります。
共に2248MR・2249MRに続き大型車モデルのK8ですが、
K8は2022年に発売、2024年1月から各社へ納入される
後継モデルである、K8 2.0となったことが特徴です。

K8 2.0は比亜迪が2020年より販売するBシリーズの
10m級モデルであるB10をベースとしたモデルであり、
自社開発した短冊状のブレードバッテリーの採用で
単位容積当たりの蓄電容量を大きく向上させました。
Bシリーズは他に12m級のB12、15m級(3軸)のB15、
12m級二階建のB12D、18m級連節のB18があるようで
スケールメリットによりコストダウンを図れるのは
国産車にはできない比亜迪の強みのように思います。

この変更によって、車高は3.36mから3.27mに下がり
充電容量も287kWhから314kWhへと増加したことで、
最長航続距離は220kmから240kmへ改善されました。
駆動方式はインホイールモーターで、左右後輪用に
各々定格75kwの永久磁石同期電動機モーターを搭載、
モーターはIGBTインバーターによって制御されます。
重量は、16.35tから16.25tへと軽量化されました。
リアオーバーハングは2.73mから2.93mへと伸びて、
ホイールベースは5.5から5.3mへ短縮されました。
トランスミッションはもちろん搭載されておらず、
D・N・Rのみの、ボタン式のセレクターがあります。

外装はラッピングで、水戸市・土浦市・つくば市の
それぞれ地域の観光をアピールしたもので、かつ、
「あなたが思うカッコいいバス」をテーマに公募し
応募された作品から厳選して選考したものとされて
うち2254YTは「EVの充電ケーブルをモチーフに、
筑波山のシルエット、研究をイメージした六角形の
幾何学模様、地球と太陽、宇宙を表現した」もので
紺色をベースとしたグラデーションが印象的です。

車内は内張が明灰色、床が濃灰色の平滑な床材張り、
座席配置はメーカーが設定している都市型とされて
左側前半が前向き1人掛2列、後半前向き2人掛2列・
前向き1人掛1列・前向き1人掛2列とされ、右側は
前向き1人掛5列・前向き2人掛2列・前向き1人掛1列・
前向き1人掛2列でそのうち2~5列目は跳上座席です。
左右共後半部の座席の下は一段高くなっていますが
通路部は後部まで段差のないフルフラット構造です。
後輪タイヤハウス上の座席は左右とも1人掛なのは
国産車にはあまり見られない構造のように思います。
また災害時に電源供給車としても運用できる仕様で
一部座席にバス車載用USB充電器も設置されました。
座席は基本的に中国製と思しき樹脂製のものですが
跳ね上げ座席のみは日本(天龍工業)製のものです。
座席表皮は優先席も一般席もカタログと同じもので
優先席は青系の柄物、一般席が紺系の柄物とされて
降車釦はオージ製のWS-280で、握り棒は橙色です。

また従来のクラリオン製音声合成放送装置に代わり
レシップ製路線バス運行支援ユニットLIVUを採用、
運転席のLCDモニタを持ち経路・系統の設定に加え、
早発・誤収受・経路間違い防止の表示ができます。
LCD表示機もレシップ製OBC-VISION”S”とされて、
既存の車も順次LIVUへの換装が進められています。
自動歩進やバスロケーションシステムにも対応し、
今後LIVUのさらなる活用が期待されるところです。

2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて
関鉄では電気バスの導入を順次進めていますが、
2024年には更にJ6 2.0の2263MRも投入されて、
電気バスは小型車2両、大型車5両の計7両となり
他社と比し電気バス投入に積極的だといえます。

【諸元】
登録番号:つくば200か1174
年式:2023
型式:型式不明
モーター:定格75kw、最大100kw
ホイールベース:5.3m

関東鉄道 9541TC


関東鉄道 9541TC/三菱PJ-MP37JK+三菱ふそうバス製造(Aero Star)

小田急バス中古車で、小田急時代の社番はD6037です。
2005年に吉祥寺営業所及び狛江営業所に投入された、
三菱大型車のD6036~D6038、A6039~A6040、及び、
D6041~D6042の7両は同年式のA6034~A6035に続き
平成16年排出ガス規制適合の本型式となっていますが
国土交通省認定ノンステップバス標準仕様を採用し、
それを示す青色のステッカーが貼られたのが特徴です。

2006年の灯火器保安基準の改正前に製造されたため、
フォグランプが角型で、側面裾部の反射板がない等、
2006年式のD6043以降とは、仕様が少し異なります。
2009年には、社番体系の変更により05-D6037に改番、
2022年に廃車となった後、関鉄へと移籍を果たして
2023年、9541TCとして土浦営業所へ投入されました。
関鉄としては9350MK・9356TC以来、11年振りとなる
小田急中古車でありよく目立つ存在となっています。

外観では、上述のように灯火器保安基準改正前のため、
フォグランプが角型で、側面裾部の反射板がない他に、
後面上方にはブレーキランプとウィンカーがあります。
前バンパーの両端にあるコーナリングランプも特徴で、
また側面窓は小田急時代そのままの銀サッシながらも
側面窓周辺は黒色とされて、違和感ある仕上がりです。
特に右側最後方の側面窓は窓の天地方向が小さいため
その下の黒色に塗装された箇所がよく目立っています。

車内は内張りが明灰色、床は濃灰色で平滑な床材張り、
座席配置は左側前半が前向き1人掛1列・横向き1+2人掛、
中扉を挟んで、後半が前向き2人掛3列となっています。
右側は前向き1人掛5列・前向き2人掛3列とされました。
座席表皮は、小田急グループマテリアルズ仕様であり
優先席が臙脂色、その他は紺色の柄物となっています。

近年、京成以外からの中古車が再び数を増やしており、
マニアとしては再び目が離せない状況となっています。

【諸元】
登録番号:土浦200か1833
年式:2005
型式:PJ-MP37JK
機関:6M70(T6) (12882cc 250PS/2200rpm)
ホイールベース:4.8m