関東鉄道 2254YT


関東鉄道 2254YT/BYD 型式不明(K8 2.0)

2024年式の自社発注車2253MT・2254YT・2255TCは
関鉄ではJ6の2237MR、K8の2248MR・2249MRに続き
中華人民共和国の比亜迪汽車製電気バスとなります。
共に2248MR・2249MRに続き大型車モデルのK8ですが、
K8は2022年に発売、2024年1月から各社へ納入される
後継モデルである、K8 2.0となったことが特徴です。

K8 2.0は比亜迪が2020年より販売するBシリーズの
10m級モデルであるB10をベースとしたモデルであり、
自社開発した短冊状のブレードバッテリーの採用で
単位容積当たりの蓄電容量を大きく向上させました。
Bシリーズは他に12m級のB12、15m級(3軸)のB15、
12m級二階建のB12D、18m級連節のB18があるようで
スケールメリットによりコストダウンを図れるのは
国産車にはできない比亜迪の強みのように思います。

この変更によって、車高は3.36mから3.27mに下がり
充電容量も287kWhから314kWhへと増加したことで、
最長航続距離は220kmから240kmへ改善されました。
駆動方式はインホイールモーターで、左右後輪用に
各々定格75kwの永久磁石同期電動機モーターを搭載、
モーターはIGBTインバーターによって制御されます。
重量は、16.35tから16.25tへと軽量化されました。
リアオーバーハングは2.73mから2.93mへと伸びて、
ホイールベースは5.5から5.3mへ短縮されました。
トランスミッションはもちろん搭載されておらず、
D・N・Rのみの、ボタン式のセレクターがあります。

外装はラッピングで、水戸市・土浦市・つくば市の
それぞれ地域の観光をアピールしたもので、かつ、
「あなたが思うカッコいいバス」をテーマに公募し
応募された作品から厳選して選考したものとされて
うち2254YTは「EVの充電ケーブルをモチーフに、
筑波山のシルエット、研究をイメージした六角形の
幾何学模様、地球と太陽、宇宙を表現した」もので
紺色をベースとしたグラデーションが印象的です。

車内は内張が明灰色、床が濃灰色の平滑な床材張り、
座席配置はメーカーが設定している都市型とされて
左側前半が前向き1人掛2列、後半前向き2人掛2列・
前向き1人掛1列・前向き1人掛2列とされ、右側は
前向き1人掛5列・前向き2人掛2列・前向き1人掛1列・
前向き1人掛2列でそのうち2~5列目は跳上座席です。
左右共後半部の座席の下は一段高くなっていますが
通路部は後部まで段差のないフルフラット構造です。
後輪タイヤハウス上の座席は左右とも1人掛なのは
国産車にはあまり見られない構造のように思います。
また災害時に電源供給車としても運用できる仕様で
一部座席にバス車載用USB充電器も設置されました。
座席は基本的に中国製と思しき樹脂製のものですが
跳ね上げ座席のみは日本(天龍工業)製のものです。
座席表皮は優先席も一般席もカタログと同じもので
優先席は青系の柄物、一般席が紺系の柄物とされて
降車釦はオージ製のWS-280で、握り棒は橙色です。

また従来のクラリオン製音声合成放送装置に代わり
レシップ製路線バス運行支援ユニットLIVUを採用、
運転席のLCDモニタを持ち経路・系統の設定に加え、
早発・誤収受・経路間違い防止の表示ができます。
LCD表示機もレシップ製OBC-VISION”S”とされて、
既存の車も順次LIVUへの換装が進められています。
自動歩進やバスロケーションシステムにも対応し、
今後LIVUのさらなる活用が期待されるところです。

2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて
関鉄では電気バスの導入を順次進めていますが、
2024年には更にJ6 2.0の2263MRも投入されて、
電気バスは小型車2両、大型車5両の計7両となり
他社と比し電気バス投入に積極的だといえます。

【諸元】
登録番号:つくば200か1174
年式:2023
型式:型式不明
モーター:定格75kw、最大100kw
ホイールベース:5.3m

コメントを残すコメントをキャンセル