
茨城交通 水戸200か・847/日産ディーゼルKC-UA460HSN+富士重工業(7E)
横浜市交通局の中古車です。
当時の横浜市交通局はツーステップ車を採用し、
中引扉で機械式ATという特徴的な仕様でしたが、
1995年には各営業所に1両ずつ、
ツーステながら偏平タイヤを履いた低床化試作車が、
中4折扉でフィンガーシフトという仕様で投入されました。
偏平タイヤは従来のタイヤと内径や幅は同じであるものの、
偏平率(タイヤ断面高さ/タイヤ幅×100)を低くすることで、
タイヤ外径が縮小されており、その分低床化が図れます。
その結果、タイヤの空気量は減っていますが、
タイヤに掛かる重量は同じなので、
空気圧が従来のタイヤより高いのが特徴です。
空気圧増大によりタイヤの負荷能力が高まっていて、
タイヤ1本当たりで耐えうる重量も大きくなっています。
現行の路線バスでは標準的に使用されている他、
トラックやスポーツカー等にも広く使われています。
偏平タイヤによる低床化は元々1982年に西鉄が
先鞭を付けたものですが、この車はその試作車のうちの1両で、
元は滝頭営業所の5-4462か港北ニュータウン営業所の5-4443かの
どちらかだと思われます。…(参考記事)
横浜市交通局の中古車はかつては市場を賑わせていたものの、
機械式ATなのが嫌われ、現在は国内流通が停滞している中、
この車はフィンガーシフトであることが幸いし、
この様に奇跡的な再就職を果たしました。
なお、この仕様は次年度以降の仕様のプロトタイプとなり、
1996年以降はエアサスのワンステップ車で、
中4折扉でフィンガーシフトという仕様が標準化されています。
写真で確認できる通り、ツーステップとはいえ
床はかなり低くなっています。
メトロ窓がいかにも横浜市らしく、目立つ存在です。
追記:
ノブ様の御指摘により「磯子営業所の5-4452」を、
「港北ニュータウン営業所の5-4443」に修正しました。