関東鉄道 2128TK/日野SKG-HX9JLBE+J-BUS(Poncho)
2016年につくば市コミュニティバス「つくバス」の
「小田シャトル」及び「吉沼シャトル」専用車として
つくば北営業所へ投入された2127TK~2131TKの5両は
同系統に狭隘区間があるため、小型車となりました。
同系統の専用車で老朽化の進む1898TK~1901TK及び
1903TK~1906TKを順次代替すべく投入されたもので、
2017年には1898TK・1901TKが廃車となっている他、
1899TK・1900TK・1903TK・1905TKも路線車へと転用
1899TKはつくば中央へ、1900TK・1904TKは守谷へ
1903TKは関鉄グリーンバス石岡営業所へと転出して
以降は1906TKが、予備車として残存するのみです。
「つくバス」専用車としては初の日野ポンチョですが
仕様は関鉄が受託する他のコミュニティバス用を踏襲、
ホイールベース4.825mのL尺(ロング)2扉仕様です。
車内は内張りが灰色、床が濃灰色石目調の床材張りで
座席配置は左側前向き1人掛2列、右側前向き1人掛5列、
右側の1・2列目は車椅子固定用の折畳座席となります。
座席表皮は既存の専用車に併せ青色のジグザグ柄です。
さて2006年4月1日の運行開始したこの「つくバス」は
2019年4月1日、2011年4月1日改正以来の再編が行われ
バス停数を111箇所から223箇所へとほぼ倍層させた他、
つくばセンター~とよさと病院間の「上郷シャトル」と
みどりの駅~とよさと病院間の「西部シャトル」を新設
更にジャンボタクシーを活用した筑波地区支線型バスや
富士見台~牛久駅西口間の茎崎地区実証実験バスも開業
また茎崎地区を経由する一般路線バスに対する運賃補助、
11D系統土浦駅~野田団地~つくばセンター線の増便等
「つくバス」再編以外にも様々な施策が実施されました。
更にSDGsをプロモーションするために専用車の外装も
「これからの やさしさの ものさし」をコンセプトに
新たにデザインされたものへ全車が順次変更されました。
但し、「つくバス」は専用車の増車は行わなかった上に
バス停の増加により所要時間も平均15分程度伸びており
加えて系統増により全体で334便から283便へ減便され、
少なくとも既存のバス停を利用する乗客の利便性は低下
結果的、開業以来の初の利用者減を招いてしまいました。
また市にとっては運行の負担の大きい「つくタク」から
利用者の移行を狙っていた支線型バスも苦戦しています。
運賃補助や増便などの施策は概ね成功しているようです。
【諸元】
登録番号:つくば200か・669
年式:2016
型式:SKG-HX9JLBE
機関:J05E-J5-V(5123cc 180ps/2800rpm)
ホイールベース:4.825m