月別アーカイブ: 2012年10月

阪東自動車 291


阪東自動車 291/日野PJ-KV234N1+J-BUS(BlueRibbonⅡ)

2006年、阪東初のBlueRibbonⅡである
290・291が投入されました。

日野といすゞはバス部門の経営統合を志向して、
2002年に共同出資でジェイ・バスを設立した上で、
日野の子会社となっていた日野車体工業と
いすゞの子会社となっていたいすゞバス製造とを
2003年に傘下に収め、2004年に吸収合併しました。
日野車体工業小松工場は小松事業所として、
いすゞバス製造宇都宮工場は宇都宮事業所として、
再編され、併せて車種の統合が推進されました。

日野では、大型車のBlueRibbonCityには
ワンステップ車とフルフラットノンステップ車しか
設定がなく、ノンステップ車を選択した場合は、
オートマチックトランスミッション仕様のみでしたが、
2004年にいすゞから、大型車のERGAのうち、
前中間ノンステップ仕様の車のOEM供給を受け、
これをBlueRibbonⅡとして販売することで、
マニュアルトランスミッション仕様への対応を図りました。
2005年からはBlueRibbonCityについては、
ハイブリッド仕様のノンステップ車のみとして、
通常のワンステップ車とノンステップ車については、
やはりいすゞからOEM供給を受けることとなりました。

従って、ERGAに対して、BlueRibbonⅡの場合は
ステアリングのマークや銘板類が日野仕様となり、
型式もLV系に対しKV系となる等の差異はありますが、
実質的には全く同じ車両といっても差し支えなく、
エンジンもシャシーも勿論いすゞ製となっており、
車体もいすゞバス製造を継ぐ宇都宮事業所で製造され、
外観上は明確な差異を見出すことはできません。
ただし、2007年のマイナーチェンジに際しては、
差別化のためかヘッドライトの形状・個数のみ、
ERGAとBlueRibbonⅡとの間で変更されています。

元々日野ユーザーであった阪東自動車ですが、
1998年以降、いすゞ車も継続的に投入しており、
ERGAについても既に投入済であるために、
初登場の車種といえど全く違和感はありませんが、
一応、社内での差別化のためなのか、リアウインドウに
「HINO」のロゴのステッカーが追加されています。

日野ユーザーの阪東で主力となるものと思われた
BlueRibbonⅡですが、なぜか投入は続かず、
以降、阪東らしからぬ車種選択が続くこととなります。

関東鉄道 9250RG


関東鉄道 9250RG/いすゞU-LV324L+アイケイコーチ(Cubic)

京浜急行バス中古車です。
京急時代の社番はD1251で、逗子営業所に在籍していた
白色地に赤色帯の塗装を纏っていたワンロマ車です。
京急の場合、一般路線向けのU-LV324Lのうち、
ツーステップ車の場合、一般低床仕様にも拘わらず、
特注で標準床と同様の車体を架装したために、
ホイールアーチの形状が真円状のものとなっていますが、
こちらは標準床仕様で、車体もごく一般的な仕様のため、
ホイールアーチの形状が一般的なものとなっています。

2007年に9252MKと共に、関鉄へと移籍してきた際は
つくば中央営業所へと配置された上で、
ハイバックシートが並ぶ内装を活かす形で、
ダイキン工業の特定車として使用されました。
塗装はKaNaCカラーではなく一般色ですが、
側面の社名ロゴが三本のストライプ上ではなく、
高速路線車と同様、腰板下方にあることが
「貸切」ロゴ共々、特定車であることを主張しています。
なお、9252MKのロゴは通常の位置です。

2010年には土浦営業所へと移籍して、
取手営業所に転出した9266TCと入れ替わりに、
常総学院特定車へと転用されています。
更に、2012年には竜ヶ崎営業所へと移籍して、
日本メクトロン特定車へと転用されています。

つくば中央営業所に在籍していた当時は、
関東鉄道水海道車両基地一般公開、及び、
つくばエクスプレスまつりの開催に際して、
両車両基地間を結ぶシャトルバスによく入り、
一般客が乗車できる唯一の機会となっていましたが、
最近はそのような機会はなかなかないようです。

9250YT・9252MKが登場して以降、暫くの間、
京急からのワンロマ車の移籍はありませんでしたが、
2012年、P018が登場したことは注目されます。

【諸元】
登録番号:土浦200か・984
年式:1992年式
型式:U-LV324L
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.0m

関東鉄道 2036TC


関東鉄道 2036TC/いすゞSKG-LR290J1+J-BUS(ERGAmio)

関鉄初となるSKG-代のエルガミオで2012年に、
2035MK・2036TCの2両が投入されました。

エルガミオは2011年11月発売のSDG-代から
エンジンが直列6気筒7.8Lの6HK1-TCNから
直列4気筒5.2Lの4HK1-TCHに変更されました。
4HK1は元々はエルフ向けのエンジンでしたが、
フォワードに続き、エルガミオにも搭載されました。
2012年7月にはマニュアルトランスミッション仕様のみ、
重量車燃費基準を達成、SKG-代が登場しています。
マイナーチェンジに伴う外観の変化は少ないものの、
エンジン音は当然かなり変わり、容易に判別できます。

しかし、それ以上に注目されるのは関鉄の仕様変更です。
まず、外観では前面バンパー上に取り付けられた、
デイライトが晴天時は目立たないながらも目を惹きます。
これまで関鉄グループでは担当者による後付けも含めて、
デイライトの取り付けは殆ど前例がないだけに注目です。
加えて、側面窓が濃色ガラスへと改められたのも
ポイントとなっており、これは遠目にも目立ちます。

また、前面のロゴは2026MT以来の白字カタカナ仕様です。
なお、PKG-代のエルガに続き、SDG-代のエルガミオから
メーカーの標準仕様として新たに採用されている、
非常口側側窓の一部一枚窓化・固定窓化は見送られ、
非常口側側窓の窓割は従来通りとなっています。
またホイール中央部が黒色とされたのも目を惹きますが、
これはメーカーの仕様変更に伴うものです。

一方、内装の仕様は多岐に渡っています。
まず何といっても目立つのが運賃表示器が、
7セグメントディスプレイ主体のものから、
液晶ディスプレイへと変更されたことです。
更に、車内灯が蛍光灯からLEDライトに代わり、
とりわけ夜間は車外からでも差異が確認できます。

座席配置も、これまではメーカー設定のうち
後半部が二人掛け主体となっている「都市型」が
関鉄の標準仕様として選択されてきましたが、
マイナーチェンジの際、メーカーが新たに設定した
後半部も一人掛けが主体となる「ラッシュ型」を
新たに選択しているのもポイントとなっています。
座席減少に加え、後半部にも吊り革が設置され、
収容力の向上が図られたのは歓迎されます。
これにより整理券発行機が後半部から追い出され、
前半部、即ち、中扉左側へと移されました。

更に、中扉のブザーも二音チャイムへと変わり
音声案内付きとなったことも注目されます。
また左折アラームも取り付けられています。
このように従来の関鉄とは一線を画す、
目新しい仕様変更が随所で実施されており、
一挙に近代化した印象となっています。
今後の活躍が期待される新車ですね。

【諸元】
登録番号:土浦200か1296
年式:2012
型式:SKG-LR290J1
機関:4HK1-TCH(5193cc 240PS/2400rpm)
ホイールベース:4.4m