月別アーカイブ: 2011年9月

関鉄観光バス 1606TB


関鉄観光バス 1606TB/いすゞU-LR332J+富士重工業(6E)

1998年に設置された関鉄観光バスは、
1999年より関東鉄道本体の貸切バス事業、及び、
関鉄傘下の日本観光バス、日本水郷観光自動車、及び、
竜ケ崎観光バスの貸切バス事業を引き継ぎましたが、
同時に、関東鉄道田伏営業所の路線バス事業、及び、
日本観光バス、日本水郷観光自動車の路線バス事業も
併せて、引き継いでおり、路線バス事業の営業所として、
貸切兼業の本社営業センター・潮来営業センターと共に、
路線専業の田伏営業所が設けられました。

特に霞ヶ浦に突き出した旧新治郡霞ヶ浦町のエリアは、
関鉄の路線と日観の路線とが複雑に絡み合っており、
非効率な面がありましたが、この一本化に伴って、
回数券なども共通に利用できるようになりました。

これに伴って、日観・日水の自社発注の路線車は
7000番台の社番が新たに割り振られましたが、
田伏営業所に在籍したまま関観に引き継がれた
1363TB・1477TB・1523TB・1606TB・1666TBの場合は、
社番はそのままとされました。

1363TBは本社営業センターに移籍し、
1477TBは関鉄グリーンバス石岡営業所に移籍すると、
田伏営業所生え抜きは1523TB・1606TB・1666TBのみと
なってしまいましたが、以降も2009年に路線縮小に伴って
田伏営業所が閉鎖されるまで、田伏所属のままで活躍し、
写真のように玉造町駅まで足を延ばすこともありました。

田伏営業所閉鎖後は本社営業センターに移籍し、
方向幕をローマ字入りのものに取り換えた他、
おおつ野ヒルズのラッピングが施されました。
関鉄本体にそのまま在籍した同時期の車と違い、
車体更生を受けることがなかったため、
座席表皮は緑色のままなど、原形を留めており、
貴重な存在となっていましたが、
最古参の1523TBが活躍を続けているにも拘わらず、
2011年になって廃車となり1609EDに代替されました。

こんなに早く廃車になるとは驚きですが、
関鉄本体所属の車体更生が実施された車であっても
同時期の同型車の廃車が進んでいますので、
この型式は不調が多いのでしょうか…。

【諸元】
登録番号:土浦22あ1482
年式:1992
型式:U-LR332J
機関:6HE1(7127cc 195PS/2900rpm)
ホイールベース:4.3m

ジェイアールバス関東 L524-98507


ジェイアールバス関東 L524-98507/三菱KC-MP717M+三菱バス製造(NewAeroStar)

ジェイアールバス関東の一般路線車としては、
比較的希少な三菱車で、1999年式です。

ジェイアールバス関東では、この1998年に
L537-98503・L527-98505・L524-98506・L524-98507の
4両のワンステップ車を館山・土浦・水戸に投入し、
うち、L527-98505・L524-98506・L524-98507は、
扉配置が中四枚折戸とされているのが特徴です。

当時、茨城県内ではワンステップ車がまだ希少で、しかも、
県内での一般路線車としてのNew Aero Starの投入が
茨城観光自動車の土浦22あ1952(現9158TC)に次いで
二例目となったために、かなり華やかな存在となっていました。
また一応、取り外し式の車椅子スロープを搭載していますが
それを示すステッカー類は当初から一切ありません。

しかし、水戸支店ではL524-98506・L524-98507の投入以降、
一般路線の縮小が進められたこともあり、新車投入は途絶えて、
車両代替は転入か減車によってのみ行われるようになり、
2009年に、M524-96217・M524-96219が投入されるまで、
大きな車両の動きがないままに推移しています。
この辺りは新車と中古車が入り乱れ、車種もバラエティ溢れる
水戸市内の他事業者と比べると、寂しい感じは否めません。

なお、2007年に水戸支店ではバスとしては初めて、
Suicaの導入を実施しており、それに併せてこの車も
入口脇にICカードR/Wが追設されている他、
運賃箱を小田原RX-BLHから小田原RX-NZに交換して
Suica及びPasmoへの対応を果たしており、
前面に貼られたSuicaステッカーも誇らしげです。

仕様としてはジェイアールバス関東らしく一癖あり、
狭幅の前面方向幕や微妙なサイズの側面方向幕は
違和感を覚えるポイントとなっています。
また、水戸支店では1996年式のM527-96308より
後面方向幕を取りつけるようになりましたが、
このM527-96308の後面方向幕は標準サイズなのに対し、
L524-98506・L524-98507は前面方向幕と同じサイズとされ、
他に例のない、不思議な感じのする姿となっています。
併せて側面窓上部には、「Suica」、「Pasmo」等の文字が入り、
かなり派手な雰囲気になっています。

また、側窓はNew Aero Starとしては一般的といえる、
シルバーサッシの逆T字窓とされていますが、
何故か窓回りがわざわざ黒色に塗装されているために
少々ちぐはぐな印象を受けてしまいます。
ブロンズサッシを採用するか、黒色塗装を省略した方が、
見栄えがするのではないかと個人的には思うのですが…。

追記:
茨城223様の御指摘により
加筆・修正致しました。

関鉄グリーンバス G058


関鉄グリーンバス G058/いすゞKC-LV280N+富士重工業(7E)

名古屋市交通局中古車です。
1988年以降、名古屋市では三扉車を採用したこともあり、
国内で中古車として再起することは稀でしたが、
1998年に系統再編を実施した際に、これに併せて、
これまで少数派だった中型車を投入しましたが、
この中型車が中古車市場へと放出されるようになると、
これまでの不人気から一転、一挙に再起事例が増加し、
既に関鉄にもG055・G056の2両が登場しています。

一方で大型車の移籍事例は変わらず稀少であり、
運賃が後払い多区間制である基幹2号系統専用車だった
中四枚折戸車が琴電・宮城・西肥で再起したのを皮切りに、
名古屋高速道路を経由する高速1号系統専用車だった
中折戸車がやはり宮城で再起するなど、
特殊な仕様を持つ車の移籍のみが目立っていました。

しかし、1999年より標準仕様を中四折戸へと改めており、
こちらはこれまでに比べて無難な仕様であることからか、
北海道中央バスに続き、関鉄にもこの手が登場しました。
今回投入されたのは1999年式のいすゞ車であり、
いすゞバス製造製車体を架装するG057と、
富士重工業製車体を架装するG058とが同時に入り、
マニア心を擽るラインナップとなっているのは流石です。
配置はいずれも石岡営業所となっています。

この車の名古屋市時代の局番はS-565で、
浄心営業所に配置されていた車です。
なお、ダッシュボードに記されていた局番は
残念ながら、綺麗に消されてしまっています。

既にワンステップ車の移籍が相次いでいる中で、
この車はツーステップ車となっているのは残念ですが、
名古屋市では、京都市交通局や大阪市交通局に続き、
1992年よりエアサスペンションを採用しており、
この車もエアサスペンションが奢られています。

外観上、なんといっても目立つのは、
黒サッシの逆T字窓が採用された側面窓です。
名古屋市では、銀サッシの二段窓が標準でしたが、
1992年式より銀サッシのメトロ窓が標準となり、更に、
1998年式より黒サッシの逆T字窓が標準となっていて、
ツーステップ車であることも相俟って車体が長く見えます。
また、テールランプの配置は1995年から採用された
名古屋市以外では例がない、かなり特殊なものとなっており、
リアはご覧の通りかなり癖のある印象となっています。

車内は1992年式より採用されたハイパックシートが並び、
外観と同様に他車とは一線を画す、豪華な雰囲気です。
これまた1992年式から採用された横引きカーテンも、
名鉄電車を彷彿とさせる名古屋らしさを感じるポイントです。
これらの定員重視、かつ、豪華な仕様を活かして、
早速、筑波山シャトルでも活躍をはじめています。

これまで、グリーン担当の筑波山シャトルと言えば、
G037が専ら宛がわれていましたが、
ここで漸く真打の登場、といったところでしょうか。

【諸元】
登録番号:土浦200か1241
年式:1999
型式:KC-LV280N
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:5.3m