月別アーカイブ: 2011年8月

関鉄パープルバス 1721P


関鉄パープルバス 1721P/三菱KC-MJ219L+三菱バス製造(Aero MIdi MJ)

一見、どこにでもいるトップドアのAero Midiに見えますが、
この車はT-DRIVEと呼ばれるチェーン式アングルドライブを採用し、
リアオーバーハングを詰めたAero MIdi MJシリーズに属する車です。
貸切バス・乗合バス向けのMJシリーズといえば、
全長7m級でホイールベース3.5mのF尺が一般的ですが、
この車は警察の人員輸送車向けとして製造された、
全長9m級でホイールベース5.3mのL尺となっているのが、
最大の特徴で、全国的にみても非常に希少な存在です。
側面を見ると、ホイールベースの長さが際立ちます。

このMJシリーズには、後に日本交通の特注で、
ホイールベースを4.2mに延長したうえで、
定員29名以下・総重量8t以内に抑えて、
全長9m級ながらも、中板ナンバーで登録可能とし、
高速道路料金が普通車区分となるようにした、
KC-MJ629Jが登場し、他社にも納入されますが、
それと似たコンセプトと言えるかもしれません。
KC-MJ629Jがハイデッカー仕様が一般的なのに対し、
こちらは標準床仕様とされている他、
ナンバーも大板ナンバーとされています。

なお、警察向けのKC-MJ219Lに架装される車体は、
P-MK117系やU-MK117系などで採用されていた、
FMC前のAero Midi MK路線仕様が一般的である様で、
シャシー自体だけでなく、シャシーと車体の組み合わせもまた、
非常にイレギュラーな一台といえます。
観光仕様の車体となっていますが、標準床である上に、
側窓が銀サッシのメトロ窓とされたチープな仕様ですが、
ヘッドライトがプロジェクターランプとされていることが目立ちます。

非常口が車体中央部に設置されているのも目立ちますが、
これはKC-MJ218F等の標準床車などでも見られますね。
後面のエンジン開口部はMJシリーズらしい形状です。

これだけ特殊な車が関鉄に投入された理由は謎ですが、
以前はメーカーのサンプルカーであったという説もあるようで、
ただし、この車の車台番号が1ではないのが気になります。

1996年につくば中央営業所に投入されて、
茎崎町の特定車として使用された後に、
水海道営業所に移籍し、1418MKと共に、
水海道市福祉循環バス用として使用されました。
しかし、この水海道市福祉循環バスに新たな専用車、
1812MK・1813MKが投入されると、役目を失い、
今度は引き続き、絹西小学校のスクールバスである、
「きぬの里地域促進バス」専用車に転用されました。
2008年にはこの委託先が豊栄観光に移ったことから、
関鉄パープルバスへと移籍しましたが、このような具合で
特殊車故かどうもいつも微妙な位置となっているようです。

正面の行灯部分は窪みはあるものの塞がれています。
この部分には水海道市福祉循環バス時代には、
「福祉循環バス」と表記されていたようですが、
現在は消されたままとなっているのが寂しいところですが、
「T-DRIVE」のロゴが残されているのは渋いですね。

【諸元】
登録番号:つくば200か・・98←土浦22あ1873
年式:1996
型式:KC-MJ219L
機関:6D17(8201cc 220ps/2900rpm)
ホイールベース:5.3m

関東鉄道 9323TC


関東鉄道 9323TC/KC-LV380N改+富士重工業(7E)

松戸新京成バス中古車で、ワンステップ車です。
新京成時代の社番はI-751で、松戸新京成バスとしては
習志野ナンバーを付けて投入された最後の車でした。
黒サッシの二段窓という、これまでの新京成の標準仕様を
ワンステップ車ながらも踏襲したことが特筆される点で、
過渡期的な印象が強く出ています。

新京成からのワンステップ車の移籍は、
9318TC(I-774)・9319RG(I-771)に続くもので、
この9323TC以降も投入が相次いでおり、
9324YT(I-752)がつくば中央営業所に、
9331MK(I-753)が水海道営業所に、
9332MT(I-754)が水戸営業所に、
9333RG(I-755)が竜ヶ崎営業所に、
それぞれ登場しています。

このように新京成の1997年式のワンステップ車のうち、
いすゞ車は全て買い占めた関鉄でしたが、
一方でワンステップ車でも日産ディーゼル車は
今のところ、投入されていないのは寂しいところで、
9257TC・9309TRに続く日産ディーゼル車の
登場を期待したいところです。
特にN-747N辺りが投入されれば面白かったのですが…。

これまで、関鉄に投入されたワンステップ車は、
中古車である9247TK・9318TC・9319RGを含め、
側扉の鴨居部及び側窓周囲を黒色に塗装してきましたが、
この9323TCに先行して投入されたG054以降の中古車は、
この黒色塗装が省略されて登場したために、
非常に軽快な印象となっています。

またこの車はサイドウィンカーがクリヤレンズに交換され
より軽快な印象を強めていましたが、
現在はアンバーレンズに変更されています。
次停留所表示機が設置されたのもポイントで、
運賃箱は他社発生品の小田原機器製RX-NZを搭載しています。
なお、中扉の車椅子スロープは省略されています。

【諸元】
登録番号:土浦200か1182
年式:1997
型式:KC-LV380N改
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:5.3m

関東鉄道 1842YT


関東鉄道 1842YT/三菱KL-MP35JK+三菱ふそうバス製造(NewAeroStar)

2002年に投入されたノンステップ車である、
1840TC・1841TC・1842YT・1843MTの4両は
一般路線車としては初めてLED行先表示機が
採用された記念すべきグループです。
高速路線車もこれに併せてLED行先表示機が
1844IT以降で採用されるようになりました。

LED行先表示機は1770TCで試用された
オージ製が引き続き採用されており、
併せて側面行先表示機も大型サイズへと
改められ視認性が向上しています。

また、前面の「ノンステップ」の文字は、
これまで白字の小さなものとされていましたが、
赤字の大きなものへと変更されており、
かなり目立つようになりました。
ホイールがメーカー標準の銀色へと
改められたことも目立ちます。

しかし、前面の「前のり」がサボであることや、
側面の「関東鉄道」のロゴが白色であること、
リアにマーカーランプが取り付けられていることは、
2001年式の1809TR及び1823YT・1824MT等を踏襲しています。

2009年、1508YTが遂に廃車となり、
2010年、1823YTが水海道営業所に転属して以降、
つくば中央営業所では唯一残存する、
自社発注の大型車となっていましたが、
2011年、水海道営業所に移籍しました。


関東鉄道 1842MK/三菱KL-MP35JK+三菱ふそうバス製造(NewAeroStar)

こちらは元々LED行先表示機だったために、
1823MKのような改造を受けることはなく、
殆どそのままの状態で使用されています。

しかし、つくばエクスプレス開業以降、
つくば中央営業所から水海道営業所へ、
移籍が相次いでいますが、この車をはじめ、
1657YT・1658YT・1659YT・1823YT・1861YT等、
個性的な車が多いのは興味深いところですね。

【諸元】
登録番号:土浦200か・407
年式:2002
型式:KL-MP37JK
機関:6M70(12882cc 250PS/2200rpm)
ホイールベース:4.8m