阪東自動車 299


阪東自動車 299/いすゞPDG-LR234J2+J-BUS(ERGAmio)

2005年の277・278投入以来、3年のブランクを経て、
2008年に1両のみ投入された中型車が299です。
今のところ、本型式はこの299、1両のみの存在で、
仕様自体に特筆すべき点がない、没個性的な車ですが、
目立たないながらも阪東では希少車種となっています。
ちなみに、いすゞ車の投入自体も2006年以来となりますが、
今のところ、この車以降のいすゞ車投入はありません。

この2008年は、阪東では最後のツーステップ車となった、
1996年式の235・236・237・238が代替対象とされていましたが、
2008年の大型車投入は296297298の3両に留まって、
238は2010年に301が投入されるまで延命されており、
結果的に299の投入は増車の形となっています。
もっともこの時期、阪東では我孫子市からの助成による
PASMOの導入を2009年3月7日に控えていたために、
その対応として、運賃箱(レシップ快適1号)の改造作業、及び、
中扉付近のICカードリーダー・ライターの取付作業が進行中で、
その予備車の確保が必要とされたのかもしれません。
結果的に、238は阪東のツーステップ車では唯一、
PASMO対応車となっていたことは特筆されます。

クーラーは引き続きデンソーの走行風取り込み形となる等、
基本的な仕様はPA-代から変更されておらず、
排出ガス規制に伴うメーカーのマイナーチェンジにより、
乗降口側後方に開口部が設けられたことが目立つ他、
293以降の標準である正面腰板部の「BANDO」等のロゴや、
296以降の標準である側面の「Non Step Bus」等のロゴに、
変更が見られる程度となっています。
加えて、希望ナンバー制による登録番号と社番の
同一番号化もポイントといえます。
なお、298で試行された濃色ガラスは採用されず、
以降の新車も一般的なガラスとされています。

もちろん、トランスミッションは無難にアリソン製の
トルクコンバーター式オートマチックトランスミッションで
この辺りも阪東らしいところです。

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