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関東鉄道 1719MK


関東鉄道 1719MK/三菱KC-MK619F改+三菱バス製造(AeroMidi)

北相馬郡守谷町(当時)のコミュニティーバス「やまゆり号」
運行開始に際して1996年に投入された専用車で、
関鉄で初めて、車イス乗車用のリフトを装備した車です。
この車のリフトは、一般的な路線バス用のリフトの様に、
ステップ部分が変形してリフトとして機能するのではなく、
リフト自体が扉と一体化しているのが特徴です。
従ってこの車は厳密にいえばあくまでトップドア仕様で、
中扉の位置にリフトがある、ということになるでしょうか。

「やまゆり号」は前乗り前降りで均一料金制であるため、
車イスの乗降が無い場合は中扉は締切とされていて、
これは「やまゆり号」の路線拡充に際して2001年に
追加で投入された専用車、1816MK・1817MKでも
また、同様の扱いとされていました。

この車はなんといってもこのリフトが目立ちますが、
全国的に見ても比較的少数派である、
ホイールベース3.77mの短尺車とされたのも特徴で
これ以降、関鉄が福祉バス用の特定車として投入した、
1714TR・1737MK・1793TR・1812MK・1813MK及び
龍ケ崎市コミュニティーバス予備車の1851RGは、
同様にこのクラスの車が採用されています。
また型式から判るとおりエアサスペンション仕様です。
加えて、側面窓がスモークガラスを採用した、
ブラックサッシの逆T字窓とされ、豪華な雰囲気です。

前面のバンパーに設置された行灯には
当初、「守谷町」と書かれていましたが、
2002年の市制施行の際、「町」の字が消され、
後に「市」の字を新たに描き足したため、
バランスが少し崩れているのはご愛嬌です。
関鉄では極めて珍しい、コース別に色分けされた
カラー方向幕を装填することもポイントです。

車内の仕様も一般路線車とは一線を画し、
濃灰色の内張りに石目調の床材張りとされ、
座席は何故かシートベルト付きとされていて
乗降口側は前向きのハイパックシート、
非常口側は肘掛け付きの三方シートという、
異様な座席配置が独特の雰囲気です。
横引きカーテンを備えているのも異色です。

2009年の守谷市コミュニティーバス再編に伴い、
1816MK・1817MKは「やまゆり号」の後継となる、
コミュニティーバス「モコバス」用に改装されましたが、
この車はこのような特殊な仕様が災いしたのか、
ユリの花が描かれた赤色の専用塗装のまま、
2009年に廃車となってしまいました。

大島旅客自動車 005


大島旅客自動車 005/日野KC-RJ1JJCA+日野車体(Rainbow)

大島旅客自動車の路線車は、東海汽船時代より
これまで自社発注の標準床・トップドア仕様の
貸切車を格下げした車が中心となっていましたが、
都営中古車の投入以降は、このような、
純粋な路線仕様の車も徐々に増加しています。

大島も島のバス路線らしく、狭隘路が多くあるので、
貸切車を格下げした車よりも、尺の短い車、特に、
このような中型車の方が取り回しが良さそうです。

この車は東武バスから移籍してきたと思われる車で、
後折戸の扉配置、ブラックサッシの二段窓等、
東武らしい仕様が目立ちますが、この手の車は、
朝日自動車などを経由してから移籍する場合もあり、
東武バス中古車であると簡単に断言できない、
趣味者泣かせの車となっています。
また、この車は型式の通り低床仕様となっていて、
前面のバンパーの形状も独特のものとなっています。

天龍工業製の樹脂製フレームを持つ座席も含め、
車内は大きく手が加えられないままとなっていますが
前扉横に側面行先表示機が新たに設置されて、
前乗り前降りの大島バスでの使い勝手を考慮した
仕様へと改められているのがポイントです。
この部分は既存のサッシの上下を逆転させて、
LED行先表示機のサイズに合わせているようです。
なお、この車は大島バスの路線車では初めて、
LED行先表示機を採用した車のようです。

大島を発着する定期船は気象条件等に応じて、
伊豆半島側の元町港と房総半島側の岡田港とを
使い分けているため、大島バスもそれに応じて、
日によってダイヤが変動するのが特徴です。

関東鉄道 9258TR


関東鉄道 9258TR/いすゞU-LV324M+富士重工業(7E)

松戸新京成バス中古車です。
U-LV324M・新京成中古は計7両が関鉄へ来ていますが、
9241YT・9242YT・9243MK・9244TC・9245YT・9246TCは
1992年式まで新京成の標準であった中引戸であるのに対し、
9258TRはこの7両の中では唯一の、
1993年式から新京成の標準となった中四折戸です。
また、特徴的なエキスパンドメタルの乗降口側開口部も、
この車では年式の関係で一般的なものとなっています。
加えて移籍時期の関係で、行先表示器が
前者は方向幕で後面も大型サイズのままなのに対し、
後者はLEDで後面は横長サイズへと改められています。
また、U-代新京成中古車はバンパーが、
車体色に塗装されているのが特徴でしたが、
9245YT・9258TR及び9257TCは普通に銀色です。

仕様面では、9257TC・9308TRと共に
関鉄では虎の子状態となっていて目立つ存在です。

車内は、中引の6両が、関鉄への移籍時に、
座席表皮の張替え、停留所名表示器の取付けを、
実施したのに対して、こちらは殆ど手を加えないままで、
上が褐色・下が焦茶色の内張りに、茶褐色のイボ付き床材、
優先席には濃灰色の柄物の座席表皮が張られ、
それ以外が臙脂色地の柄物の座席表皮が張られる、
という暖か味のある内装がそのまま残っています。
これは、9257TC・9308TR・9313MK・9317MKも共通です。

また、小田原機器のICカード回数券システムの試行を
取手営業所で実施していた期間中は、それを示す
黄色の「IC バスカードが使えます」の札が
取手所属の各車のフロントガラス内に掲げられており、
その掲示位置も個性を発揮するポイントでしたが、
この車は、上部から吊下げられてあって、
遠目からでも認識しやすく好感が持てるものでした。
私が確認した限りにおいては、この9258TRの他、
9220TR・9221TR・9235TR・9236TR・9262TRでも
この位置にこの札を掲示していました。

取手営業所は車両数の割に個性的な車が多く、
趣味者には注目の営業所ですね。

【諸元】
登録番号:土浦200か1037
年式:1995年式
型式:U-LV324M
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.2m