関東鉄道 1851RG


関東鉄道 1851RG/いすゞKK-LR233F1+いすゞバス製造(ERGAmio)

なかなかレアなホイールベース3.75mのF尺の
本型式は1812MK1813MK・1851RGの3両が
投入されていますが、いずれも純粋な一般路線車ではなく、
この1851RGは竜ケ崎市のコミュニティバスである
「龍・ゆうバス」の予備車として投入されています。
尤も、その投入は「龍・ゆうバス」開業時ではなく、
暫くは水戸営業所から1835MTを借り入れて
予備車として使用し凌いでいたようですが。

「龍・ゆうバス」は当初、専用車としてクセニッツ・City3の
1838RG・1839RGの2両が投入されていましたが、
これはいわゆるワーゲンバスの後継車種である
Volkswagen・T4をAピラー辺りで切断して、
それより後部にバス車体を架装した小型車であり、
ボンネット等はT4のままでVWマークまで付いていました。

このように、専用車が小型車であるにも拘わらず、
ホイールベース3.4mのE尺のERGAmio等、
当時各社で販売されていた7mクラスの中型車や
当時販売開始されたばかりのAeroMidiMEではなく、
こんなそこそこ大きい車を投入したのは不思議です。
これは保守の観点からアングルドライプ等の
複雑な構造を持つ車を嫌っての選択だと思いますが。

専用車である方のクセニッツ・City3の駆動装置等は
FF車であるT4のものをほぼそのまま使用していましたが、
それでは耐久性などに難があったようで故障が多く、
保守費も嵩み、稼働率も低く、市議会で槍玉に上がり
結果として5年程で廃車の憂き目に遭ってしまいました。
しかし、こちらは相変わらず活躍を続けています。

この車は一般路線車の塗装を纏っているために、
仕様面では一般路線車と同じように見えますが、
ホイールベースの選択以外にも色々と差異があります。
特に目立つのは「龍・ゆうバス」が前乗り均一料金のため
側面方向幕が前扉脇に設置されていることですが、
側面方向幕が大型のものとなっているのも特徴です。
またその表示も「龍・ゆうバス」関係のものが緑字であったり
或いは写真のように回送表示が青字であったりと、
一般的なものとは少々異なっています。

車内は関鉄標準とは異なる上半分褐色・下半分灰色で、
座席表皮も優先席が赤紫色の、他は紺色の柄物とされ、
運転席背後の次停留所名表示装置も省略され、
出入口付近の握り棒のうち一部が黄色とされ、
床材が凹凸が全面につく灰色のものとされる等、
独自色が強く出ていて一見の価値はあります。

関東鉄道 1851RG」への2件のフィードバック

  1. 力っちん

    1851RG 、この車両は2001年8月式で竜ケ崎市コミュニティバス循環ルートで活躍
    していますね。実は2015年に方向幕がLED化しました。

  2. 大曽根線

    >>力っちん様
    コメントありがとうございます。
    LED行先表示機への変更は確認しています。

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