月別アーカイブ: 2010年7月

阪東自動車 274


阪東自動車 274/いすゞKL-LV834L1+いすゞバス製造(ERGA)

KL-のERGAのノンステ車に関しては、阪東では
フルフラットのType-Bを選択していますが、
N尺の252253とL尺の272、273、274とが
並行して投入されているのはBlueRibbonCityと共通です。
ミッションはもちろんトルコンATですが、
PJ-がアリソン製なのに対し、KL-はZF製です。
同じ柏駅に顔を出す東武や、同じ朝日系の川観が、
前中扉間ノンステのType-Aを選択したのとは対照的です。

KL-代の投入最終年となった2004年に投入された、
273、274は国土交通省標準仕様となっていて、
それを示すステッカーが貼りつけられた他、
車内の握り棒の色が変更されています。

投入時期によってクーラーに差異があり、
N尺の252、253とL尺の272はゼクセルなのに対し、
L尺の273、274はデンソーとなっており、
ちょっとしたアクセントとなっています。
この辺りはERGAでは一貫してデンソーを採用する
東武とは好対照をなしていると言えるかもしれません。
またメーカーの仕様変更により、
側面窓のサッシ形状にも差異があります。

本来、日野ユーザーであった阪東にあって、
着実に勢力を拡大してきたこれらいすゞ車ですが、
最近は中型車のみの増備となっており、
東武系らしからぬ状況となっていることもまた、
独自路線を歩む阪東らしいポイントです。

関東鉄道 1664MT


関東鉄道 1664MT/日デU-RM210GSN+富士重工業(8E)

水戸営業所には、自社発注の大型車としては
関鉄唯一の日産ディーゼル車、P-U33Kが
投入され異彩を放っていましたが、それ以降も
日産ディーゼル車が積極的に投入されています。
このU-RM210GSNも、11両全車とも水戸に新製配置され、
1598MT、1599MT、1600MTは2002年に土浦へと
転出してしまいましたが、以降も主力として活躍を続けています。

さて、その中でも特に目立つのがこの1664MTです。
前面及び乗降口側をよくよく眺めて見ても、
ナンバーステーが目立つ程度です。

まあこの辺りの改造は関鉄に限らずとも、
担当車制の事業者ではよく見られるものだと思いますし、
拙ブログではこのような改造をしばしば取り上げてきました。
ですが、この車の特徴は勿論、これだけではありません。
後面及び非常口側を見てみると…

なんと関鉄標準の補助ブレーキランプの下に、
補助ウィンカーとバックランプが追設されていて、
名古屋市交通局のような仕上がりへと変化しています。
この改造は遠目に見ても非常に目立つものです。

灯火規制によって、事業者毎のテールランプの差異が
かなり少なくなった今、このような改造は注目されます。

最近、関鉄では追突事故防止対策として、
オージ製ハイマウントストップランプHS-701-24Vの
取り付けが中型車を中心に各営業所で進行していたり、
LED行先表示器を使用する車は停車中、後部の表示器に
「乗降中 追突注意」の表示が出るようにされたりと、
2010年に入り様々な対策が施されていますが、
ひょっとしたら、この改造も追突事故対策の
試作的意味合いがあったのかもしれませんね。

なお、この車にも後にハイマウントストップランプが
追設されており、リアは一層賑やかに変化しています。
今後とも注目していきたい車ですね。
まだまだ関鉄は奥が深い…。

【諸元】
登録番号:水戸22あ1760
年式:1994
型式:U-RM210GSN
機関:FE6(6925cc 180PS/3000rpm)
ホイールベース:4.28m

関東鉄道 9328TC


関東鉄道 9328TC/KC-LV380L+アイケイコーチ(Cubic)

京成バス中古車で京成時代の社番は5169です。
1996年に千葉営業所に投入されたいすゞ大型車、
5165・5166・5167・5168・5169のうちの1両で
ホイールベースは4.8mとされたのが特徴です。

というのも京成はいすゞ大型車にあっては従来、
ホイールベース5.0mの標準尺車を標準仕様とし、
佐倉営業所花見川車庫へ配置された三扉車のみ、
ホイールベース5.5mの長尺車としていましたが
平成6年排出ガス規制によるマイナーチェンジで
メーカーのラインナップが整理されたことから
うち、都内の金町営業所・江戸川営業所、及び、
前掲の長沼営業所花見川車庫へ配置された車は
ホイールベース5.3mの標準尺車が選択されて、
一方千葉県内の市川営業所・千葉営業所、及び、
佐倉営業所田町車庫へ配置された車については
ホイールベース4.8mの短尺車が選択されました。

但し、ツーステップ仕様の標準尺車は少数派で
四枚折戸の8134・E199と三扉のE199の3両のみ
またワンステップ仕様の標準尺車もやや少なく
8135~8139、S128~S134の計12両のみです。
これは都内の金町営業所・江戸川営業所の場合、
比較的早期からノンステップ仕様が主力として
投入されたことが、大きいかと考えられます。

2006年に市川営業所へと転入し2103へと改番、
京成において廃車となった後は関鉄へ移籍して
2010年に9328TCとして土浦営業所へ投入され
新天地での活躍を開始することとなりました。

外観ではその全長の短さがよく目立ちますが、
関鉄の自社発注車は、短尺車が標準だったため
かえって自然に見えるのが面白いところです。
また戸袋窓の上辺が側面窓と揃っているのが
この車の、非常に大きな特徴となっています。

事業者を問わずいすゞバス製造製車体の場合、
1997年式からメーカーの仕様変更によって、
戸袋窓の天地寸法が縮小されてしまったため
このサイズの戸袋窓を持っている同型式の車は
関鉄では他にP011のみで実は貴重な存在です。
行先表示機はP011と違いLED行先表示機です。

車内は、ほぼ京成時代のままで運用されており
内張りは往年の京成の標準仕様であった薄茶色、
床は滑り止めの突起をもつ濃緑色の床材張りで
座席配置は左側前半が前向き1人掛3列とされて
うち2・3列目が通路側にオフセットされており
左側後半は前向き1人掛2列・前向き2人掛2列、
右側が前向き1人掛8列・前向き2人掛2列です。
また座席表皮は全て桃色の柄物となっています。

P011と違い停留所名表示器が設置されており、
運賃箱は同時期に導入された中古車に見られる
カードリーダー撤去痕のある他社の発生品らしき
小田原機器製RX-NZとなっているのも特徴です。

【諸元】
登録番号:土浦200か1189
年式:1996
型式:KC-LV380L
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:4.8m