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関東鉄道 9513MR


関東鉄道 9513MR/日野BJG-HU8JMFP+J-BUS(BlueRibbonCity)

東京ベイシティ交通中古車であり旧社番は1302です。
2007年、ベイシティへ投入された1301・1302の2両は
ベイシティでは初のハイブリッド車となり、なおかつ
ベイシティでは少数派の日野車であり目立つ存在で、
大型路線車では日野車はこの2両のみとなっています。
日野は、1994年より電気ディーゼルハイブリッドバス、
HIMRを他社に先んじて市販した実績を持つこともあり
ハイブリッド車の投入に際し日野を選択する事業者は
このベイシティに限らず、他にも見ることができます。

ホイールベースはベイシティらしく輸送力を重視した
10.925mの標準尺(M尺)が選択されてはおりますが
窓割りの関係からかあまり長く見えない仕上がりです。
2019年に2両共廃車になりましたが、関鉄へと移籍し、
2020年には、1301が9513MR、1302が9514MRとして
いずれも守谷営業所へと投入されて、活躍しています。

ハイブリッドシステムはHIMRを踏襲したパラレル式で
かつ、あくまでもモーターはエンジンのアシストに徹し
モーターのみでの走行しないマイルドハイブリッド式で
そのためモーターの出力は41kwと控え目になっています。
エンジンは同クラスとしては小ぶりの7.6Lのものとされ
モーターはオルタネーターのようにエンジンに直結され
発車や登坂など高負荷時にモーターがアシストする他は、
モータ―が発電機となり、充電を行いながら走行します。
トランスミッションはマニュアルトランスミッションで
シフターは当然ながらフィンガーシフトとなっています。

HIMRはバッテリーが床下搭載のため低床化に難があり、
バッテリーをニッケル水素電池に変え屋根上に積載して
車内前方のノンステップ化が図られているのも特徴です。
外観ではこの屋根上のバッテリーのカバーがよく目立ち
このカバーにベイシティ時代と同じロゴが入っています。
また既存のハイブリッド車に併せ前面腰板部と戸袋窓に
既存のハイブリッド車と同様のロゴが入れられています。
ベイシティ時代の中扉の窓の注意書きは剥がされました。
またテールランプは改正後の灯火器保安基準に対応して
日野レインボーHRと同様に、市光工業製4414・4415を
下部に寄せて縦に並べているため印象的なスタイルです。

車内は、内張りが灰色、床が濃灰色の平滑な床材張りで
握り棒は橙色の緩衝材巻きと新車と遜色ない仕様とされ
座席配置は左側前半が前向き1人掛1列と横向き1+2人掛
そして中扉を挟んだ後半が前向き2人掛4列とされており
もう一方の右側は、前向き1人掛5列・前向き2人掛4列で
うち2〜5列目は車椅子固定用の折畳座席とされています。
また最後列の中央部は、定員を抑制し軸重を抑えるため
アームレストが設置されていることが特筆されます。

座席表皮は優先席が青地に水色の「PRIORITY SEAT」と
優先席のピクトグラムが入れられたものとされており、
他は群青色系の派手な柄物とされていて明るい印象です。

近年の関鉄はハイブリッド車の投入が相次いでいますが、
初の中古車である9513MR・9514MRは一際目立ちます。

【諸元】
登録番号:つくば200か・961
年式:2007
型式:BJG-HU8JMFP
機関:J08E-1M(7684cc 240ps/2500rpm)+1M(41kw)
ホイールベース:10.925m

茨城交通 水戸200か1488


茨城交通 水戸200か1488/日産ディーゼルKK-RM252GSN+富士重工業(8E)

西武バス中古車で、西武時代の社番はA0-650です。
1999年に川越営業所に投入された車ではありますが
遅くまでツーステップ車を投入していた西武らしく
平成10年排出ガス規制に対応したモデルながらも
ツーステップ仕様とされたことが大きな特徴です。
西武の路線車では、最後のツーステップ車でしたが
2014年に廃車となった後、同年中に茨交へと移籍し、
茨大前営業所に投入され水戸市内で活躍しています。

西武のツーステップ車としては標準的な仕様のため、
外観上は、先行して西武より移籍してきた中型車の
1023・1068・1127・1231と非常に似てはいますが
エバポレーターが車内の天井のダクトに納められた
ビルトインクーラーに改められたことが目立つほか
前バンパーにコーナリングランプが設置されたこと
ターボチャージャー、インタークーラー搭載に伴い
右側面後方の開口部の形状や個数が変更されたこと
エンジンリッド大型化に伴い両脇のパネルが狭まり
補助ブレーキランプが側面寄りになったことなどが
メーカーの仕様変更による外観上の差異と言えます。

また、トランスミッションはロッドシフトではなく
ワイヤーリンケージシフトとなったことが特筆され
シフトノブが床から直接伸びているわけではなく、
その形状もフィンガーシフトとよく似てはいますが、
アクチュエータを持たずエアーの作動音もしません。
このワイヤーリンケージシフトは日産ディーゼルの
同時期の複数のモデルで設定されていたようです。
「偽フィンガー」と呼ばれることもあるようですね。

更に中期ブレーキ規制に伴うメーカーの仕様変更で
パーキングブレーキがホイールパーク式とされて、
操作時にチャンバー内の圧縮空気が減圧されるため
古めかしい外観に反しこの作動音がするのも特徴です。

車内は当時の西武としてはごく標準的な仕様とされ
内張りは上半分象牙色・下半分薄緑色となっており
床は通路が滑り止め付き、他が平滑な薄茶色の床材、
座席配置は前向き一人掛けが主体で一部は二人掛け
座席表皮は優先席が赤色の、他は青色の格子柄です。
車内の握り棒は、黒色の緩衝材が巻かれていますが
乗降口付近のみ橙色の緩衝材なのがやや目立ちます。

外観の仕様の平凡さゆえあまり目立たない車ですが
転換期らしい特徴的な仕様の車であり目を惹きます。