月別アーカイブ: 2015年1月

阪東自動車 319

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阪東自動車 319/三菱QKG-MP38FK+三菱ふそうバス製造(AeroStar)

2014年に投入された317・318・319・320、4両のうち、
319・320の2両は317・318と同じ三菱製大型車ながら
モデルチェンジされた新しいエアロスターとなりました。

今回のモデルチェンジはフェイスリフトに主眼が置かれ、
「FUSO V-フェイス」と呼ばれるデザインコンセプトを適用、
同社のトラックとの共通性を感じるフロントとなりました。
ハロゲンランプからディスチャージヘッドランプになった
ヘッドランプがなんと言っても強く目を惹くところです。
一方で、側面や後面はほぼ従来通りの意匠とされており、
あくまでビックマイナーチェンジに留められた仕上がりです。

トランスミッションについては、引き続きアリソン製の
トルクコンバータ式オートマチックトランスミッションですが、
「ECOモード」スイッチが追加されているのが特徴で、
燃費が悪化してしまう回転域の使用を制限することで、
更なる省燃費化を図ることができるようになりました。

またノンステップ仕様のみホイールベースが延長され、
短尺車ではホイールベースが4.8mから4.995mになり、
その分、低床部の拡大が図られたのがポイントです。
それにより、非常口側は座席が1列増加しています。
ホイールベースの0.195mの延長は窓割りも変化させ、
乗降口側では前扉直後の窓が横に拡大していますね。

その他に細かな変更点として、これまでは燃料タンクが
乗降口側の前輪タイヤハウスと中扉との間の床下にあり、
その関係でこの部分の床は高くせざるをえませんでしたが
乗降口側の前輪タイヤハウスの後方を覆う形に変更して、
低床部をより広くしていることも特筆されるところです。
これにより給油口の位置も大分高くなっていますので、
併せて、給油時の作業性の向上も図られています。

外観上、阪東側での仕様変更として注目されるのが、
乗降口側の中扉後方側面窓下の塗り分けの変更です。
中扉前方と後方とでは側面窓下辺の高さが異なるため、
これまでは側面窓周囲の黒色塗装もそれに合わせて、
中扉前方と後方とで下辺を揃えていなかったために、
側面窓下辺の高さの違いが強調されていましたが、
中扉前方と後方とで黒色塗装の下辺を揃えたために、
よりスタイリッシュな仕上がりで見栄えが良くなりました。
車内はメーカー設定の都市型の座席配置とされました。

今後の阪東の主力として活躍が期待される車です。

関東鉄道 9389TC


関東鉄道 9389TC/いすゞKL-LV280N1+いすゞバス製造(ERGA)

京成中古車で、京成時代の社番はN146です。
2003年に長沼営業所花見川車庫へ投入された後、
2012年に船橋営業所花輪車庫と統合された上で、
新都心営業所習志野出張所に移管されたに伴い
0146に改番されましたが2014年に廃車となった後、
関鉄へ移籍、土浦営業所へ配置されました。

京成ではワンステップ仕様の場合は原則として、
リーフサスペンションを採用していましたが
うちいすゞ大型車は2002年にメーカーの設定から
リーフサスペンションが消えてしまったために、
ようやくエアサスペンションとされたのも特徴です。
また京成はいすゞ大型車の場合、KC-代に続きKL-代も
ホイールベース4,8mの短尺車と5.3mの標準尺車を
投入先に応じて並行して投入しているのが特徴で、
そのうち、標準尺のワンステップ車については、
長沼営業所花見川車庫にのみ投入されています。
このうち、エアサスペンション仕様である本型式は
2003年式のN145・N146・N147・N148の4両と
2004年式のN150の1両、計5両となっています。

外観では、9388TCに続き京成時代に追設された
青色のLEDデイライトが最大の特徴となっています。
なお、塗装は勿論、低床色となっています。

車内は、内張りは灰色のものとなっている他、
床は、通路部が滑り止め付きの濃緑色の床材張り、
それ以外が平滑な濃緑色の床材張りという具合に
2002年式以降の京成の標準的仕様とされています。
また車内の握り棒は乗降口付近は黄色の緩衝剤巻き、
他は黒色の緩衝材巻きとなっているのも同様です。

座席配置は標準尺車だけに座席数が若干増加して
乗降口側前半が前向き1人掛1列と横向き2+2人掛、
同後半が前向き1人掛2列と前向き2人掛2列、そして、
非常口側が前向1人掛7列と2人掛2列となっており、
非常口側4・5列目は跳ね上げ座席となっています。
また、座席表皮は引き続き全席群青色系の柄物です。

なお、側面窓の中桟部分に設置されている降車釦が、
オージ製WS-220からオージ製WS-250に代わっており
関鉄の路線車としては目を惹くところとなっています。
なお、握り棒部分は引き続きオージ製WS-240です。

標準尺車のワンステップ車という収容力重視の仕様で、
土浦営業所としては使いやすい車だと思います。

【諸元】
登録番号:土浦200か1382
年式:2003
型式:KL-LV280N1
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:5.3m

関東鉄道 9388TC


関東鉄道 9388TC/いすゞKL-LV280L1+いすゞバス製造(ERGA)

京成中古車で、京成時代の社番は2236です。
2002年、市川営業所へと投入された車であり、
2014年に廃車となった後、関鉄へ移籍しています。

京成ではワンステップ仕様の場合は原則として、
リーフサスペンションを採用していましたが
うちいすゞ大型車は2002年にメーカーの設定から
リーフサスペンションが消えてしまったために、
漸くエアサスペンションとなり本型式に移行します。
また京成では2002年式からワンステップ車の場合も、
長沼営業所花見川車庫及び船橋営業所茜浜車庫へ
投入された車を除き扉配置が中引戸になりました。

但し京成では2002年式のワンステップの短尺車のうち
いすゞバス製造製車体を架装する車は2236だけです。
なお、2003年式から短尺車は前扉直後の側面窓が
羽目殺しの一枚窓へと仕様変更がなされている関係で
京成ではいすゞバス製造製車体を架装する短尺車で
前扉直後の側面窓が開閉可能なのは2236だけです。

従って、外観は先行して京急から関鉄へ移籍してきた
9369RG・9370RG・9371MKと非常によく似ていますが
屋根上の通風器の個数と形状が違うのがポイントです。
しかし、それ以上に外観の大きな特徴となっているのが、
前面バンパー上部に取り付けられたLEDデイライトです。

このLEDデイライトは京成時代に取り付けられたもので、
京成は2014年よりLEDデイライトの設置を進めていますが
近年、関鉄の自社発注車に取り付けられているものとは
色も大きさも異なっていて、非常に目を惹くところです。
この青色の光は関鉄の青系の塗装に非常によく似合い、
結果的に大変スタイリッシュな印象に仕上がっています。

車内は内張りが引き続き白灰色のものとされていますが、
床は、通路部が滑り止め付きの濃緑色の床材張り、
それ以外が平滑な濃緑色の床材張りと仕様変更され、
これまで車椅子固定部に見られた茶色石目調の床材は
姿を消してしまっているのが注目されるところです。

座席配置も扉配置の変更に伴って多少変更されており、
乗降口側前半が前向き1人掛1列と横向き2+2人掛、
乗降口側後半が前向き1人掛2列と前向き2人掛2列、
非常口側が前向き1人掛7列と前向き2人掛2列で、
非常口側の4・5列目は折畳座席とされています。
また座席表皮は全席群青色系柄物とされています。

握り棒は段差部が黄色、他は黒色の緩衝剤巻きで、
停留所名表示器もしっかり取り付けられています。
また運賃箱は新品の小田原機器製RX-NZSです。
その他、側面行先表示器の裏側が黒色であることや、
京成パンダのステッカーがちゃんと残っていることが
目を惹くところとなっています。

【諸元】
登録番号:土浦200か1381
年式:2002
型式:KL-LV280L1改
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m