関東鉄道 9280YT

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関東鉄道 9280YT/いすゞU-LV324L+アイケイコーチ(Cubic)

京成中古車で、2008年に投入されました。
京成時代の社番は残念ながら確証はできませんが、
年式や状態から1995年に千葉営業所へ投入された、
5156または5157ではないかと推測されます。
5156・5157は2006年に千葉内陸バスに移籍して、
1143・1144となり、特定車として使用されていました。
路線移管等に伴い京成から内陸へ移籍した車は、
これまでも多くみられましたが、特筆すべきことは
この2両が移籍後も京成時代のままの塗装とされ、
社番と社名表記のみ変更した程度で活躍したことです。

2007年に京成から移籍してきた1158・1159に代替され
廃車となったのち、関鉄入りを果たしておりますが、
先行して水海道営業所へ投入された9267MKと同様に、
ラッピング広告が施された状態での営業を前提として、
前面のみ塗装を変更し、側面は京成時代のままとされ、
当初よりラッピング広告を纏った姿で営業に就きました。

従って、前扉の蝶番や中扉の足元灯周辺をはじめ、
各所の開口部などから京成時代の塗装が覗いており、
実にマニア心を擽る仕上がりとなっています。
前面のみの塗装変更はこの2両で沙汰止みとなった、
と思いきや後に9375YTでも実施されています。
その他、側面の側面の青色の帯及び裾部の塗装を省略した
9290YTも同時期に登場していますね。

車内も概ね京成時代のままとされていますが、
運転席周囲の内張りのみは関鉄入りに際して、
京成・内陸時代の薄緑色から、黒色に変更され、
より引き締まった印象へと生まれ変わっています。
恐らく、フロントグラスへの映り込みを軽減するために
このような塗装変更を行っているものと目されますが、
同様の変更は、同時期に登場した京成中古車において
しばしば散見され、これまた個体差を創出しています。

【諸元】
登録番号:つくば200か・109
年式:1995年式
型式:U-LV324L
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.0m

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