月別アーカイブ: 2012年6月

関東鉄道 1910TC

117FH000017t
関東鉄道 1910TC/三菱PA-ME17DF+三菱ふそうバス製造(AeroMidiME)

つくば市コミュニティバス「つくバス」のうち、
13系統設定されていた「地域循環」の専用車として、
2006年、つくば中央営業所に投入された車です。
2011年に実施された、「つくバス」の再編に伴って、
合計19両が存在した「地域循環」専用車のうち、
1910YT・1911TC・1912TC・1913TCの4両は、
同じく「つくバス」のうち、同時期に一般路線化された
「学園南循環」専用車の1944YT・1945YTと共に、
順次、一般色へと変更の上、様々に転用されました。

うち1910YTは、同年10月28日に試験運行を開始した、
土浦市のコミュニティバス「新治バス」に転用されました。
土浦市では、既にNPO法人「まちづくり活性化土浦」が
コミュニティバス「キララちゃん」を中心部で走らせる他、
乗合タクシー「のりあいタクシー土浦」もありますが、
土浦市地域公共交通活性化協議会では、
交通が不便な地域の移動手段の確保などを目的に、
自治体や地域住民が関与して運行される、
コミュニティ交通(小型バス)の試験運行地区を、
・運営委員会を組織できること
・運行の必要性が明確であること
・既存路線バスへの影響が小さいこと
・利用促進のための活動を継続的に行えること
・運行経費の3割以上を運賃収入と地区の負担で確保できること
・応募する地区の自治会と隣接する自治会の同意を得ること
・アンケートやヒアリング調査に協力できること
を条件に市内自治会・商工会等に対し募集しました。

それに応えたのが、2006年に土浦市と合併した、
旧新治村の村域を含んでいる、新治地区です。
同地区は、国道125号線(ワンツーファイブ)沿いには
路線バスが頻発しており、比較的便利であるものの、
JRバス関東山ノ荘線が2008年に完全に廃止される等、
それ以外には公共交通は利用しにくい環境にあり、
新治村時代には福祉バスが運行されたこともあります。
かつて土浦営業所には、この福祉バス専用車として、
1661TC、1両が用意されていましたが、
この1910TCは、いわばその後釜というべき存在です。

このような形で運行が開始された「新治バス」は、
土浦駅に直通する朝夕ルートが2系統各1往復と、
新治地区中心部にあるショッピングセンター、
「さん・あぴお」を起点に地区内を巡る昼ルートが
斗利出(田土部・高岡)循環、山ノ荘(小野・田宮)循環、
山ノ荘(本郷・永井)循環、藤沢(大畑・坂田)循環、
4系統各3便があり、この新治バス運行開始に備え、
路線バスもさん・あぴおへの乗り入れを開始しています。

しかし、開業から4ヶ月が経過した2012年2月末時点で、
1便当りの平均乗車人数は0.68人と利用者は少なく、
特に1便当りの平均乗車人数0.83人の昼ルートに対し、
1便当りの平均乗車人数0.43人の朝夕ルートを減便、
地域住民に対するアンケートの結果も芳しくなく、
試験運行期間終了後はあっさり廃止となってしまいました。

「新治バス」運行終了後も1910TCは土浦営業所に残存、
以降は協同病院~土浦駅~国立病院線で活躍しています。

【諸元】
登録番号:土浦200か・855
型式:PA-ME17DF
年式:2006
機関:4M50T5(4899cc 180ps/2700rpm)
ホイールベース:3.56m

関鉄グリーンバス 1661G


関鉄グリーンバス 1661G/日野U-RJ3HJAA+日野車体(Rainbow)

自社発注車です。
1994年、新治村福祉循環バス専用車として、
土浦営業所に新製投入された車で、
外見こそ、同時期の一般路線車と同様ですが、
車内はハイバックシートが並べられており、
他車とは一線を画す座席配置が特徴です。

新治村福祉循環バスの運行は数年で終わり、
土浦営業所の一般路線車に転用されましたが、
収容力が無いために使い勝手が悪かったようで、
暫くして、つくば北営業所に移籍しました。
しかし、2005年、つくばエクスプレス開業に際し、
運行開始した岩瀬急行線に1522KSと共に転用され、
この岩瀬急行線を担当する柿岡営業所に移籍しました。

ただ、岩瀬急行線は筑波山口以北の利用者は少なく、
かつ、筑波山シャトルや北部シャトルが開業すると
筑波山の登山客もそちらへとシフトしてしまったため、
2007年に廃止され、以降は一般路線車として、
他の路線車と共通の運用で使用されています。

2011年には柿岡営業所の閉鎖に伴って、
石岡営業所へと移管されています。

因みにこの新治村福祉循環バス用の標柱は、
新治村が土浦市に合併した現在もなお、
未だに旧新治村域の各所に残存しています。
また、2011年から、この旧新治村域を中心に、
コミュニティバス「新治バス」の試験運行が
実施されていますが、この福祉バスは
いわば、その前身といえるかもしれません。
尤も、「新治バス」は利用状況は芳しくなく、
試験期間終了後の存続は不透明ですので、
福祉バスの二の舞になってしまいそうですが…。

【諸元】
登録番号:土浦22あ1619
年式:1994
型式:U-RJ3HJAA
機関:H07D(7412cc 195ps/2900rpm)
ホイールベース:4.49m

関東鉄道 9322TR


関東鉄道 9322TR/三菱KC-MP217M+富士重工業(7E)

京成中古車です。京成時代の社番は3347で、
1997年に松戸営業所へと新製投入された車です。
遼車3346(9321TC)と共に2010年に関鉄に移籍し、
取手営業所に投入され、9322TRとなりました。
9321TCがライトベゼルが銀色なのに対し、
こちらは関鉄では一般的な黒色とされ、また、
9321TCは塗装の色調が他車と多少異なるのに対し
こちらはごく一般的な色調で無難な仕上がりです。
元々、取手営業所の三菱車の配置は少なめでしたが、
2010年には9266TRが土浦営業所から転入した上、
前年投入の1988TRに続き、2005TRが新製投入、
2011年には9341TR、9346TRも投入されるなど、
近年、三菱車が増えており、違和感を感じます。

京成では、基本的に営業所毎にメーカーが固定され、
うち松戸営業所は後にちばレインボーバスに移管された
白井車庫も含めて、三菱車が投入されていました。
さらに特筆すべきこととして、この三菱車に関しては、
長らく富士重工業製車体を架装していました。
しかし、1998年、富士重工業は三菱製シャシーへの
バス車体架装を中止してしまったがために、
以降は、京成もメーカー標準の純正車体である、
三菱バス製造製車体を架装するようになりました。

そして、3347は富士重工業製車体を架装する
京成最後の三菱車であり、そういった貴重な車が、
関鉄で第二の職場を得たことは注目されます。
また、松戸営業所に新製配置された車のうち、
習志野ナンバーを付けていたのはこの車が最後でした。

因みに、松戸営業所に続いて投入された3348は同じく
1997年式ながらワンステップ車となった関係からか、
三菱バス製造製車体を架装している上に、
野田ナンバーを付けて登場しており、なおかつ、
栄えある野田22かのトップナンバーを付けていました。

京成の三菱車のもう一つの特徴といえば、
三菱では大型の路線車に関しては、
早期よりフィンガーシフトトランスミッションを
メーカーの標準仕様としていましたが、
京成はフィンガーシフトを嫌っていたようで、
この3347まで特注でロッドシフトを選択していました。
車内は京成としてはごく一般的な仕様となっており、
関鉄移籍後も、内装は殆どそのままで使用されています。

【諸元】
登録番号:土浦200か1177
年式:1997
型式:KC-MP217M
機関:6D24(11945cc 240ps/2200rpm)
ホイールベース:5.3m