月別アーカイブ: 2011年7月

関東鉄道 1573MT


関東鉄道 1573MT/いすゞU-LR332J+富士重工業(6E)

自社発注車だけで51両が投入されており、
未だ関鉄の主力の座にあるU-LR332Jは、
アイケイコーチ製車体を架装する車と、
富士重工業製車体を架装する車とがありますが、
いずれも何処の営業所でも見られる存在で、
当時、子会社であった日観でも同型式を
本体と同一仕様で投入している程の普及ぶりです。
中型車の一般路線車の配置がない取手営業所にも
つくば中央営業所から1583YTが、
水海道営業所から1604MKが、
それぞれ転入し活躍していた時期もありますので、
結果として全営業所に足跡を残しています。

しかし、新製配置には案外偏りがあり、例えば、
土浦営業所の場合は、新製配置は無く、
竜ヶ崎営業所から移籍してきた1670TCが
9310TCに代替されるまで3年程在籍したのみ、
鉾田営業所の場合も、やはり新製配置は無く、
関鉄メロンバスへの分社化時の路線移管に伴い、
鹿島営業所から1575KS・1612KSが転入、
その後、石岡営業所から1575G・1578Gも転入、
といった具合で配置には案外偏りがあるのが、
興味深いポイントとなっています。
水戸営業所の場合も新製配置されたのは、
1574MTの1両のみでした。

このような配置の偏りは、この3営業所には
同時期にはU-LR332J投入の代わりに
他メーカーの中型車が新製配置されたのが
関係していると思われます。
同時期の他メーカーの中型車の投入状況を見ると
U-MK117Jは鉾田5両・水戸3両・土浦2両・石岡1両、
U-MK218Jは鉾田1両・つくば中央1両、
U-RM210GSNは水戸11両のみ、
U-RJ3HJAAは土浦8両・柿岡3両・波崎1両と、
この3営業所が目立つ結果となっています。

このような事情があるため、1574MTは、
同時期、水戸営業所に投入されたU-RM210GSNが
同じ富士重工業製車体でも8E架装とされた関係で、
関鉄ではありふれた存在の6Eであるにもかかわらず、
水戸営業所では唯一の6Eという時期が長く、
非常に目立つ存在となっていました。

その後、1574MTは諸事情により廃車となった際に、
その代わりに潮来営業所から1573ITが転入、
それに続き、波崎営業所から1611HSも転入、
更には、鹿島営業所から1639KSも転入してきた為、
一時期、水戸営業所の6Eは4両体制となっていました。
しかし、1611HSも1639KSも水戸での活躍は短期間で、
それぞれの営業所へと戻されてしまいました。
結果として、水戸営業所では6Eは1573MTだけ、
という虎の子状態にまたしても陥ってしまい、
2010年に廃車となるまで、1573MTは目立っていました。

同型式は仕様面でもなかなか興味深く、
1991年式まではバス協テールなのに対し、
1992年式以降は角型テールへと変更され、
投入時期によってテールランプが異なるのは
他メーカー車にも共通していることですが、
Journey Kの場合は中扉前が四席なのに対し、
6Eの場合は中扉前が三席とされている上に、
優先席の位置も双方で異なるなど、
座席配置の面でも差異がみられるのもポイントです。

【諸元】
登録番号:水戸22あ1486
年式:1991
型式:U-LR332J
機関:6HE1(7127cc 195PS/2900rpm)
ホイールベース:4.3m

関鉄パープルバス P015


関鉄パープルバス P015/いすゞKC-LR333J+いすゞバス製造(JourneyK)

千葉中央バス中古車です。
2010年にP015・P016の2両がほぼ同時に投入されました。
千葉中央からのLRの移籍としては9251TKに続くもので、
関鉄の自社発注車と同じ、中引戸でありながらも、
側面行先表示機が大型であること、
前扉上にも足元灯が設置されていること、
非常口後部の側窓がHゴム固定であること等、
仕様も概ね共通していますが、
移籍時期の関係で、行先表示機はLED化がなされ、
後面行先表示機は千葉中央時代の大型の取付枠に、
関鉄標準の横長サイズのLEDが設置されています。
また、後輪後部のパネルの取っ手が変更されています。

ただ、車内は焦茶色一色の内張りこそそのままですが、
床材が滑り止め付きの茶褐色のものから、
平滑な茶色の石目調のものに変更されており、
座席表皮も、一般席緑色地に菱形が描かれた柄物、
優先席が赤色一色のもの、という組み合わせから、
一般席が群青色地に図形が描かれた柄物に、
優先席が群青色地に優先席マークが描かれたものに、
それぞれ変更されています。
全体的に、9335TCと概ね同一の仕様となっており、
鈍重な見た目に反して近代的な印象の内装です。

さて、土浦駅で、この車を初めて見掛けた時に、
私は「なんか白っぽいな」と感じたのですが、
前面行先表示器周りの塗り分け線が変更され、
白い部分が広げられたのが、その原因のようです。
つまり、これまで屋根部分の塗り分け線は、
前面行先表示器下部に回されていましたが、
前面行先表示機上部に切りあげられているのです。
これは、P015とP016に共通するものですが、
他のJourneyKに波及するのかどうかは謎です。

この2両の投入で1568P・1579Pが廃車されていますが、
関鉄中型車の主力だったU-LR332Jも淘汰が進んで来ましたね。

【諸元】
登録番号:つくば200か・317
年式:1997
型式:KC-LR333J
機関:6HA1(8226cc 190PS/2800rpm)
ホイールベース:4.3m

関東鉄道 9342MK


関東鉄道 9342MK/三菱KC-MP717MT+三菱ふそうバス製造(NewAeroStar)

神奈川中央交通中古車です。
神奈中ではドイツ諸州のウムヴェルトカルテを範にとり
1997年に環境定期券を導入しましたが、併せて
そのイメージキャラクターとしてスヌーピーを起用し、
車体各所にスヌーピーのイラストを配したスヌーピーバスを
1997年と1998年に各営業所へと投入しました。
9342MKはそのうち、1997年に投入された車です。

サスペンションがエアサスとされている他、
側面窓がブラックサッシのメトロ窓とされた上、
座席はリクライニングするハイバックシートとされ、
更にテレビや冷蔵庫も持つ貸切車顔負けの仕様は、
1997年に平塚競輪場シャトルバス用に先行投入された
水色地に黄色帯の塗装とされたワンロマ車に準じますが、
スヌーピーバスの場合は、このワンロマ車とは異なり、
座席部分の床が嵩上げされていたのが特徴で、
座席がフラットに並んでいるのが外観からも窺えます。
加えてターボチャーヂャー付きとされたのもポイントです。

なお、スヌーピーバスのうち1998年に投入された車は
側面窓がブラックサッシながら逆T字窓になった他、
自然吸気へとトーンダウンしています。

さて、前置きが長くなりましたが元スヌーピーバスの
9342MKは2011年に水海道営業所に投入されて、
9252MKに変わりSMC筑波技術センターの特定車となり、
SMCロゴ入りの方向幕が装填されています。
塗装は一般路線車と同様ですが運賃箱は装備せず、
側面にも「貸切」表記が入れてありますので、
路線運用に入ることはないようです。…

今後、常総線やTXの車両基地公開等の際に
シャトルバスとして使用される可能性もありますので、
その機会を狙えば乗車することができると思います。
側面の「関東鉄道」ロゴが高速路線車に準じて、
ちゃんと裾部に入れてあるのがイカしますね。

以前投入された9307HS・9310TC9340MK等と同様、
神奈中ご自慢(?)の新ステップは撤去されていますが、
運賃小窓が塞がれず残っているのは好ポイントですね。
また側面の出入口表示幕もそのまま活用されています。
車内は概ね神奈中時代のままとなっていますが、
流石にテレビは撤去され、運転席背後がすっきりしました。

【諸元】
登録番号:つくば200・343
年式:1997
型式:KC-MP717MT
機関:6D24T1(11945cccc 300ps/2200rpm)
ホイールベース:5.3m