関東鉄道 9151RG

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関東鉄道 9151RG/日野U-HT2MAA+日野車体(BlueRibbon)

茨城観光自動車からの引継車です。
1995年、茨観が投入した土浦22あ1713・1714・1715の3両は、
同時期に関鉄が投入した1688RG1689RG1690RG同様、
竜ヶ崎ニュータウンの開発主体、住都公団から補助金を受け、
竜ヶ崎ニュータウン関連路線用として投入されました。

このいずれもが龍ケ崎市の「龍」に因み龍をデザインした
特別塗装を纏っていることが最大の特徴となっており、
白色地に青色で龍のデザインが施された通称「青龍」と
白色地に赤色で龍のデザインが施された通称「赤龍」が、
茨観と関鉄に3両ずつ配置されていました。
側面には大きな龍のイラストが入いり目を惹くだけでなく、
前面・後面・屋根には龍のアイコンが入れられており、
また腰板部に「龍ケ崎ニュータウン」の文字もありました。
その他、当時の茨観自社発注車の標準仕様であった
マーカーランプが前方と後方に設置されています。
一方、側面窓は関鉄の1688RG・1689RG・1690RGが
黒サッシが奢られたのに対し、こちらは銀サッシです。

2001年、茨観の廃業に伴って竜ヶ崎営業所へ投入され、
うち土浦22あ1713は、9151RGの社番が振られました。
この時、鏡面仕上げのバンパーが艶消し仕上げに変更、
また黒色だったライトベゼルが銀色に変更されている他、
前面腰板の「うしろのり」の行灯は撤去されています。

車内は内張りが上半分象牙色・下半分灰色とされていて、
床は1688RG・1689RG・1690RGが床材張りなのに対し、
木床とされているところが気になるところです。
座席は、乗降口側前半が前向き一人掛座席とされた他は
乗降口側後半・非常口側共に前向き二人掛座席主体で、
座席定員を重視した仕様となっています。
座席表皮は、一般席が青緑色一色となっていますが、
優先席は灰色地にシルバーシート模様が入るもので、
ちょっとしたアクセントになっています。
現在までほぼ茨観時代のまま使用されているようですが、
運転席背後に行灯が追加されているのが目立つほか、
整理券発行機もサーマル式に交換されていますね。

貴重な茨観の生き証人として末永い活躍を祈るばかりです。

【諸元】
登録番号:土浦22か1713
年式:1995
型式:U-HT2MAA
機関:M10U(9880cc 230ps/2500rpm)
ホイールベース:5.3m

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