関鉄パープルバス P008


関鉄パープルバス P008/いすゞU-LV324L+富士重工業(7E)

京成中古車で、元ちばグリーンバスS121です。
1995年式で、2007年に下妻本社営業所に投入されました。
分社化前の京成電鉄佐倉営業所に新製配置された車で、
千葉県内向けの中引戸車の標準的な仕様とされており、
関鉄に移籍後も極めて地味な印象の車です。

また関鉄パープルバスに投入された車としては、
初めて、つくばナンバーを装着して登場したことは、
つくばナンバーに見慣れぬ頃には目立つ存在でしたが、
今となっては、それも特筆するに値しません。

とはいえ、2004年から2009年に渡り、計47両が投入され、
関鉄に投入された京成中古車としては最大派閥となった
いすゞU-LV324Lのうち、千葉県内向けの中引戸車で
なおかつ、富士重工業製車体を架装する車の投入は、
この車が初めてとなったことは、注目されます。

この47両の内訳を車体別に整理してみると、
アイケーコーチ製車体を架装する車のうち、
中四折戸仕様は16両、中引戸仕様は16両、
富士重工業製車体を架装する車のうち、
中四折戸仕様は12両、中引戸仕様は5両、
という陣容となっていることがわかります。

つまり47両も在籍するU-LV324L・京成中古車でも、
富士重工業製車体架装で中引戸仕様の車は、
P008・9293MK・9295TR・9298YT・G032の5両だけで、
実は貴重な存在であるということとなります。
しかも、そのうち、9293MK・9295TR・9298YTは、
行先表示機がLED行先表示機となっているために、
このうち、方向幕となっているのはP008・G032だけです。

P008の注目すべき点は、もう一箇所あります。
それは、後面腰板に設置された乗降中表示灯です。
U-LV324L・京成中古車のうち、乗降中表示灯がある車は、
投入後暫くして乗降中表示灯を付けた9220TRを除けば、
「乗降中」の文字が緑色のものが一般的です。
しかし、P008・G028は千葉中央バス中古車でも見られる
「乗降中」の文字が黄色のものを付けています。
このタイプは昼間だと点灯しているのかしていないのか、
遠目にはよく判らないと感じるのですが…。

【諸元】
登録番号:つくば200か・・63
年式:1995年式
型式:U-LV324L
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:5.0m

関鉄パープルバス P008」への2件のフィードバック

  1. レッドライン

    こんばんは。
    ちばグリーンの車両は、グループの中でも一台あたりの使用頻度が低く、廃車も早いので比較的状態が良い形で関鉄に渡ってはいると思いますが、京成本体の車両が一度大きな更新を受けているのに対して、グリーンのU代は塗装以外は更新を行っていないので、そのあたりの差がいずれ代替されるであろう順番に左右されそうな感じがします。
    いずれにしても長く活躍してほしいと思います。
    そういえば久々に京成の車両が持ち込まれたらしいですね。暫く途切れたままになるかと思いましたが
    ちょっとホッとしました。

  2. 大曽根線

    >>レッドライン様
    S115が9253TR、S116がG031、S117がG032、
    S118がG028、S121がP008、S124がP010、
    S125がP011、S127がG037、S131がG054と、
    三扉N尺のS122以外は関鉄に来てますから、
    かなり割合は高いですね。
    最近はお隣の茨交に、随分京成中古車が増えてきました。
    大子営業所に行った、レインボーのMJも撮影出来ましたので、
    後々、記事にしたいと思っています。

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