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関東鉄道 9514TK


関東鉄道 9514MR/日野BJG-HU8JMFP+J-BUS(BlueRibbonCity)

東京ベイシティ交通中古車であり旧社番は1302です。
2007年、ベイシティへ投入された1301・1302の2両は
2019年に廃車となったのちに関鉄へと移籍を果たして
2020年には9513MR・9514MRとして守谷営業所へ投入、
新天地である守谷市を中心として活躍を開始しました。

しかしうち9514MRは2021年11月1日に運行を開始した
「つくば霞ヶ浦りんりんサイクルバス」へと転用され
併せて9514TKとしてつくば北営業所へ転入しました。
中古車ではあるものの当車はつくば北営業所としては
初のハイブリッド車となっていることも特筆されます。

筑波山周辺は筑波鉄道跡の転用区間を含む自転車道
「つくば霞ケ浦りんりんロード」をはじめとして、
ツーリングスポットが充実し人気を集めていますが、
土浦駅~高岡~筑波山口間で平日2往復・休日4往復
(但し、休日1往復は土浦駅~高岡間)運行される
このバスはこのようなサイクリストの利用を見込んだ
自転車積載バスであり、車内に折畳や輪行袋なしで
自転車を2台も積載できることが特徴となっています。

転用にあたっては、車内を中心に改造が行われており
車内右側低床部の前向き1人掛4列が全て撤去されて、
右側前輪タイヤハウス後方に前輪固定用ラックが付き
また、可搬式の前後輪固定用スタンドが積まれました。
この座席撤去箇所は、自転車の積載がない場合には
フリースペースとしても利用することが可能であり
床にはその旨を示すステッカーが貼付されています。
座席撤去箇所には降車釦が追設され目立っています。

また、車外左側面にはステッカーも貼付されましたが
これ以外に転用に伴う、外観上の変化は見られません。

座席配置は左側前半前向き1人掛1列・横向き1+2人掛
後半が前向き2人掛4列と左側は改造前のままですが、
右側は前向き1人掛4列・前向き2人掛4列へと変わり、
座席定員は改造前に比べ4名減の26名となっています。

土浦駅ビルが全国初の駅直結サイクリング拠点施設
「りんりんスクエア土浦」に改装されたことと併せ
観光活性化の一助となることを期待したいですね。

【諸元】
登録番号:土浦200か1721→つくば200か・999
年式:2007
型式:BJG-HU8JMFP
機関:J08E-1M(7684cc 240ps/2500rpm)+1M(41kw)
ホイールベース:10.925m