月別アーカイブ: 2016年3月

関東鉄道 2111TC

200FH030015t
関東鉄道 2111TC/いすゞQKG-LV290N1+J-BUS(ERGA)

2016年に取手営業所と土浦営業所投入された
2108TR及び2109TC・2110TC・2111TCの4両は、
フルモデルチェンジ後の新型エルガとなりました。
新型エルガの投入は関鉄が県内初となります。
新型ではワンステップ車がラインナップから外れ
ノンステップ車のみに集約されたこともあってか、
今回の4両は全てノンステップ車となっています。

外観では4灯から2灯となったヘッドライトをはじめ
カバーの形状を改めたクーラーが目を惹きますが、
仕様は近年の関鉄の標準的なものとなっており、
濃色ガラスやLEDデイライトも引き継がれました。
但し、側面行先表示機は戸袋窓の内部ではなく、
戸袋窓の前方へと移動しているのが目立ちます。

また標準仕様ノンステップバス認定制度における
2015年以降標準仕様への改正に対応したため、
ステッカーが緑色から桃色のものに変わった他、
前面行先表示機の左側ににベビーカーマークが
貼りつけられたのも大きな特徴と言えるでしょう。

ホイールベースは標準尺から短尺に変わりました。
先代の短尺(L尺)車はホイールベース4.8mですが、
新型の短尺(N尺)車はホイールベース5.3mとなり
従来より低床部が広く確保されるようになりました。
一方フロントオーバーハングは前扉を折戸に換えて
先代の2.4mから、ワンステップ車と同じ2.255mに、
またリアオーバーハングはエンジンを小型化して、
先代の3.09mから2.74mにそれぞれ詰めたことで、
全長は僅か0.005m増の10.43mに抑えられました。
エンジンは直列6気筒7.79lから直列4気筒5.193lへ
小排気量化されており走行音も大きく変化しました。

一方、定員は燃料タンクをこれまでの中扉前方から、
乗降口側前輪タイヤハウス上に移したことによって、
優先席を横向きから前向きに変え立席定員を増やし
メーカーが設定している都市型の座席配置の場合で、
先代の短尺の定員75名に対し定員79名を確保して、
先代の標準尺(N尺)と比べても1名増となりました。
これに伴い給油口が従来の腰板部から側面窓部へ
移されているのもまた、外観上の変更点といえます。

トランスミッションはフォワード用のスムーサーFxを
バス用にセッティングしなおした機械式AT(AMT)と、
アリソン製のトルクコンバーター式ATが用意されて
MT仕様はラインナップから外れてしまったことから、
関鉄ではMTに代え機械式ATが選択されました。

エルガではスムーサーの呼称は使用されませんが
セレクターはスムーサーFxとほぼ同じ形とされた上、
変速機もギア比も含めてスムーサーFxと同じ物で
先代エルガのうちハイブリッド仕様が採用している
イートン製の機械式ATと違い、NAVi5の伝統を継ぐ
いすゞらしいトランスミッションと呼ぶことができます。
機械式ATの場合、トルクコンバーター式ATと比して、
燃費面でもイニシャルコスト面でも有利となります。

車内は標準仕様ノンステップバス認定制度における
2015年以降標準仕様への改正に対応したために
車椅子の固定方法が巻取ベルトへと変更された他、
低床部の握り棒の増加、反転式スロープの採用等
見直しが図られた他は関鉄の標準的な仕様です。

座席配置も従来通りラッシュ型とされていますが、
ホイールベースや燃料タンク位置等の変更に伴い
前輪タイヤハウス上の座席や横向き座席が消えて
乗降口側前半は前向き1人掛のみ3列へと変わり、
後半は前向き1人掛2列・前向き2人掛1列と1列減、
非常口側は前向き1人掛7列・前向き2人掛1列で、
メーカー標準仕様とは異なり非常口側についても、
前輪タイヤハウス上の座席が省略されています。
また5列目の座席は段差部分に設置されており、
非常口側の1〜4列目は折畳座席とされています。

座席は樹脂製シートバックのメーカー標準品に代え、
従来同様の金属製シートバックのものとされました。
この辺りは事業者間の差異が顕在化している様です。

【諸元】
登録番号:土浦200か1475
年式:2016
型式:QKG-LV290N1
機関:4HK-TCS(5193cc 250ps/2400rpm)
ホイールベース:5.3m

関東鉄道 2101MT


関東鉄道 2101MT/いすゞQSG-LV234N3+J-BUS(ERGA)

関鉄が2016年に投入した自社発注の大型車のうち、
2101MT・2102MK・2103TR・2104TC・2105RGは
関鉄としては初導入となるハイブリッド車となりました。

ハイブリッドシステムは日野と同様にパラレル式とされ、
基本的に走行はディーゼルエンジンの力に拠るものの
発車時や登坂時などエンジンに負荷が掛かる場合に、
エンジンに直結するモーターでアシストする機構であり、
アシスト時以外はこのモータ―を発電機として使用して
充電しているため大容量の蓄電池を搭載しています。
エンジン自体は同時期の非ハイブリッドモデルと同じ
直列6気筒7.79Lで小排気量化は行われていません。
モーターは44kwとトロリーバスと比べ出力は控えめで
アシスト用という位置づけなのは日野と同様です。
なおシステムは、イートン製のものとされています。

蓄電池は日野が採用したニッケル水素充電池に対し、
高効率かつ軽量なリチウムイオン充電池としており、
屋根ではなく非常口側最後部室内に搭載しています。
そのため、非常口側最後部の側面窓が塞がれており、
開口部があるのが、外観上の大きな特徴と言えます。
トランスミッションはトルクコンバーターを用いない、
イートン製機械式オートマチックトランスミッションで
クラッチペダルはなくまたセレクターはボタン式です。

外観では前面腰板部・側面幕板部・後面腰板部に入る
「FOR ECOLOGY HYBRID」のロゴが強く目を惹く他、
乗降口側戸袋窓下部・非常口側バッテリーユニット部に
「HYBRID」のロゴが入れられており目立つところです。

車内は前述の通りバッテリーユニットが非常に目立ち
更に災害用の電源供給機構があることが特筆されます。
それ以外は近年の関鉄の標準的な仕様とされていますが、
座席配置はメーカーが設定するラッシュ型が採用され、
乗降口側前半は前向き1人掛1列と横向き2+2人掛、
後半は前向き1人掛2列と前向き2人掛2列とされて、
一方非常口側は前向き1人掛7列と前向き2人掛2列で
うち非常口側の2〜5列目は折畳座席とされています。
重量の関係からか非ハイブリッドモデルと比べた場合
後半部の前向き1人掛座席が1列減らされていますね。

関鉄は一挙に5両のハイブリッド車を投入したことで、
県内では最も多くハイブリッド車を持つ事業者となり
環境対策の面でも注目される事業者となりました。

【諸元】
登録番号:水戸200か1619
年式:2015
型式:QSG–LV234N3
機関:6HK-TCC(7790cc 260ps/2400rpm)+HB1(44kW)
ホイールベース:5.3m

関東鉄道 9405MT


関東鉄道 9405MT/日野KL-HR1JNEE+日野車体(Rainbow HR)

京成バス中古車で、京成時代の社番は4869です。
2003年に船橋営業所花輪車庫へ投入された車で
2012年、新都心営業所習志野出張所への移転前に
千葉内陸バスへと転入し社番を1181に改めた上で
秀明八千代中学校・高校の特定車へと転用されて、
そのまま2015年と廃車となるまで活躍していました。

廃車後は関鉄へと移籍し、2015年に9406MTとして、
水戸営業所へと投入され新天地で活躍を始めました。
塗装は当然ながらストライプが曲線の低床塗装とされ
側面窓周囲の黒色塗装もしっかり施されているため、
外観上は先行して京成から直接関鉄入りを果たした
9393RG・9406MTとは基本的には共通していますが、
久々に前面に「中のり」ステッカーが貼付されたことが
他の車との大きな差異となっており目立つところです。

関鉄の中古車では前面のノンステップバスのロゴが
現行の白字カタカナのものに変更された9341TR以降、
低床塗装を纏うノンステップバス・ワンステップバスでは
「中のり」ステッカー貼付が省略されるようになったため
「中のり」ステッカー貼付は9339HS以来、4年振りです。

車内は他車と同様に概ね京成時代のままとされており、
座席配置などもやはり京成時代のままとされています。
座席表皮は京成において2009年式より採用されている、
群青色をベースとする派手な柄物となのが目を惹きます。
また9405MTに続いてLCD表示機が設置されています。

水戸営業所では9403MT・9405MT・9406MTの3両の
レインボーHRが配置されましたがそれぞれが個性的で
今後の活躍が期待されるところですね。

【諸元】
登録番号:水戸200か1599
年式:2003
型式:KL-HR1JNEE
機関:J08C(J-VA) (7961cc 220PS/2900rpm)
ホイールベース:5.48m