月別アーカイブ: 2015年8月

関東鉄道 9403MT


関東鉄道 9403MT/日野KL-HR1JNEE+日野車体(Rainbow HR)

平和交通中古車で、平和時代の社番は171-00ZHN52です。
2000年に海浜幕張駅を起点に幕張ベイタウン内を循環する
ベイタウン線用の専用車として投入された車となります。

黄色を地色として黒字の「BAY TOWN BUS」ロゴが入る
デザイナーの佐藤卓が手掛けた専用塗装を纏って登場し、
後に他車と同様にロゴを「TOWN BUS」に変更した上で、
稲毛・海浜幕張線などの他路線でも使用されていました。

また2011年頃には同じくベイタウン線用であった同型車、
173-019HN52と共にヘッドライトべセルの交換がなされて
外観上の大きな特徴となっていたことが注目されます。

廃車後は関鉄初のビィー・トランセグループ中古車として、
2015年に水戸営業所へ9403MTとして投入されています。
塗装は低床色で、側面窓周囲の黒色塗装も入りました。

投入に際し、平和時代は方向幕であった行先表示器が、
LED行先表示機へと換装されているのが目立つところで、
うち側面行先表示機は平和時代に取り付けられていた、
標準サイズの方向幕巻取機を取付枠ごと撤去した上で、
関鉄標準である大型サイズのLED行先表示機の筐体を
側面窓内側にそのまま固定するという工法となりました。

また後面行先表示機も平和時代に取り付けられていた、
標準サイズの方向幕巻取機を取付枠ごと撤去した上で、
関鉄標準である横長サイズのLED行先表示機の筐体を
天井に取り付けられた金具で吊る工法がとられました。

車内は他車同様概ね平和時代のままとされているようで
内張りは濃灰色、床は灰色石目調の床材張りとされて、
非常に落ち着いた雰囲気の内装となっていて注目です。

座席配置もやはり自社発注車等とは一線を画すもので、
乗降口側前半部は前向1人掛1列と横向2人掛とされて
戸袋内側には広い立席スペースが設けられています。
また乗降口側後半部は前向2人掛3列とされていますが、
うち1列目は1.8人掛と呼ぶべき、横幅の狭いものです。

非常口側は前向1人掛7列と前向2人掛列とされていて、
やはり7列目が1.5人掛と呼ぶべき、横幅の狭いもので、
また4・5列目は車椅子固定場所のため折畳座席です。
座席表皮は優先席の横向座席が赤紫色の柄物であり、
他は群青色の柄物とされ、やはり落ち着いた印象です。

また前輪タイヤハウスの室内側は車内事故対策のため
座席表皮と同じ生地が張られたクッション材が配されて
車内のアクセントとなっていることも注目されますね。

水戸営業所としては自社発注車の1869MT以来となる
中型ロング車の登場となり、今後の活躍が期待されます。

【諸元】
登録番号:水戸200か1505
年式:2000
型式:KL-HR1JNEE
機関:J08C(J-VA) (7961cc 220PS/2900rpm)
ホイールベース:5.48m

関東鉄道 9399RG


関東鉄道 9399RG/いすゞKL-LV280L1改+いすゞバス製造(ERGA)

京成中古車で、京成時代の社番は5193です。
2003年式で千葉営業所へ新製配置されて以来、
2014年に廃車となるまで同所で活躍しました。
廃車後は幸い関鉄へと移籍を果たすこととなり、
2015年に竜ヶ崎営業所へ投入されています。
竜ヶ崎営業所としては初の大型ノンステップ車で
早くもファンから注目を浴びる存在となっています。

京成ではコストダウンのためか2003年の途中から
いすゞ大型車のうち、ノンステップ車については、
フルフラットノンステップ仕様であるType-Bから、
前中扉間ノンステップ仕様であるType-Aに替わり
同年に千葉営業所に投入されたノンステップ車も
5192はType-B、5193・5194はType-Aとなりました。
いずれもホイールベースが4.8mの短尺車ですが、
結果的に京成ではノンステップType-Aの短尺車は
この5193・5194の2両のみの存在となりました。
トランスミッションについては、Type-Bとは異なり、
マニュアルトランスミッションが選択されています。

移籍に際しては勿論、低床色に塗装されましたが
側面窓周囲の黒色塗装が省略されたのが目立ち
自社発注車と比して明るい印象となっています。
また外観では、京成時代の2012年に追設された
HERIMASUのセンサーが撤去されたのも特徴です。
このHERIMASUはディケイ総合研究所が開発した、
死角となりがちな前面下方や側面前寄り下方への
人間・自動車の接近をアラームと警告灯で知らせる
バス安全走行支援システムで普及が進んでいます。

車内は内張りが白灰色とされており明るい印象で、
床が通路部のみ滑り止め付きの濃緑色の床材張り、
それ以外は平滑な濃緑色の床材張りとされるなど、
こちらもやはり京成時代の名残を色濃く残しています。
座席配置はまず乗降口側前半が前向き1人掛1列と
横向き2+2人掛、後半が前向き2人掛4列とされて、
非常口側が前向き1人掛5列と前向き2人掛4列で、
うち3~5列目は車椅子固定に備えた折畳座席です。
座席表皮は全席とも水色系の柄物とされています。

同営業所の新たな花形として活躍が期待されますね。

【諸元】
登録番号:土浦200か1425
年式:2003
型式:KL-LV280L1改
機関:8PE1-N(9880cc 240ps/2100rpm)
ホイールベース:4.8m

関東鉄道 9400TC


関東鉄道 9400TC/日野KL-HU2PPEE+日野車体(BlueRibbonCity)

京成中古車で、京成時代の社番はN464です。
2002年に長沼営業所草野車庫に新製配置された後、
同営業所で2015年に廃車となるまで活躍しました。
廃車後は幸運にも関鉄へ移籍を果たすこととなり、
同年、9400TCとして土浦営業所へ配置されました。
関鉄としては9380TCに続くブルーリボンシティであり、
同じ京成中古かつ同年式なので仕様は概ね共通です。

日野では先代のモデルであるブルーリボンについても
末期はノンステップ仕様をラインナップに加えましたが
低床部の拡大を意図してリアオーバーハングを詰めて
ホイールベースを延長しているのが先代からの特徴で
幅の広い幕板も相俟って重厚感あるプロポーションです。
フルフラット仕様故の後部のデッドスペースも目立ちます。
エンジンは先代と同様、排気量10.5lのP11Cとされて、
排気量9.8lだったM10Uからパワーアップが図られました。

トランスミッションも引き続きZF製のトルクコンバータ式
オートマチックトランスミッションのみの設定とされました。
オートマチックトランスミッションの取り扱いの都合からか
関鉄では京成中古のフルフラットノンステップ車である
9354TC・9355TC・9380TC・9385TC・9400TCについては
土浦営業所に集中配置する形となっているのも注目です。
関鉄はこれまでも7013IT・7014TB7015TC7016TC等の
トルクコンバーター式オートマチックトランスミッション車を
運用してきた経験があるのですが、大型車用であるため
取り扱いに慎重を期した、ということになるのでしょうか。

ノンステップ仕様であるため当然低床色とされましたが
幕板部分に入れられる浅葱色の一直線のストライプが
幕板部にあるサイドガーニッシュよりも高い位置に入り
白色の部分が広く明るい雰囲気である9380TCに対し、
サイドガーニッシュよりも低い中扉足元灯下端に入り、
青磁色の部分が広く引き締まった雰囲気となりました。

車内は他車と同様に概ね京成時代のままとなっており、
座席表皮が優先席を含め桃色の柄物とされているのが、
全席が薄青色の柄物の9380TCとの差異となっています。

関鉄の中古車も遂に9400代に突入することとなりましたが、
車両のバラエティもそれに併せ拡大の一途を辿っています。

【諸元】
登録番号:土浦200か1428
年式:2002
型式:KL-HU2PPEE
機関:P11C(10520cc 250ps/2100rpm)
ホイールベース:5.57m