関東鉄道 1688RG/いすゞU-LV324K+アイケイコーチ(Cubic)
竜ヶ崎営業所へ1994年・1995年に投入された、
1677RG・1678RGと1688RG・1689RG・1690RGは、
住宅・都市公団(当時)から補助金を受けて、
竜ヶ崎ニュータウン用として登場した車です。
そのうち、後者は白色を地色に龍をデザインした、
特別な塗装を纏って登場したことが特筆されます。
このようにディベロッパーとのタイアップにより、
特別な塗装を纏うバスは全国各地で散見されますが、
関鉄としてはこれが唯一の存在となっていました。
龍のデザインは勿論、龍ケ崎市の「龍」に因んだもので、
前面腰板中央部には龍のアイコンが入れられる他、
側面には龍の顔と胴体が大胆に描かれていて、
バスファンの間では「龍バス」と呼ばれ親しまれていました。
出入口表記が塗装による表現なのもポイントです。
同様の塗装は、同時期に茨城観光自動車へ、やはり
住宅・都市公団(当時)から補助金を受けて投入された
土浦22か1714(現9151RG)、土浦22か1716(現9152RG)、
土浦22か1716(現9153RG)にも施されています。
「龍バス」の塗装は青色の「青龍」と赤色の「赤龍」の
二種類が用意されたのも、大きな特徴となっており、
うち、青龍は1688RG及び茨観1714・1715の3両、
うち、赤龍は1689RG・1690RG及び茨観1716の3両と、
二事業者併せて3両づつ投入された形となっていました。
従って、この1688RGは関鉄の自社発注車としては
唯一、青龍色を纏っていた車となっていました。
しかし、2009年、遼車の1689RG・1690RGと共に、
1688RGも一般色へと改められてしまいました。
出入口表記も一般的なものへと改められています。
ただし、嬉しいことにこの車は塗装変更によって、
新車同然の綺麗な外装へと生まれ変わったのを機に、
前面のフォグランプの交換をはじめとして、
安全窓・後面窓の下部へのフィルム貼り付け等
随所に手が加えられ、元々のブロンズサッシと相俟って、
ちょっとしたプレミアム感が演出されるようになりました。
竜ヶ崎営業所で注目される1両と言えるでしょう。
【諸元】
登録番号:土浦22あ1710
年式:1995年式
型式:U-LV324K
機関:6QB2(11781cc 230ps/2200rpm)
ホイールベース:4.65m