日別アーカイブ: 2011/06/26

関東鉄道 1658MK

80FH010022t
関東鉄道 1658MK/三菱U-MK618J+三菱バス製造(AeroMidi)

当時、バスの便が悪かった西大通り沿いの二の宮地区と
つくばセンター・筑波大学病院とを結ぶべく、
1994年に開業した「つくば都心シャトルバス」は、
終点の二の宮団地にバス折返場を新設した上に、
終日毎時2~3本と本数も十分確保されるなど、
当初は、かなり気合いが入れられていました。

この「つくば都心シャトルバス」開業に際して、
つくば中央営業所に投入された1657YT・1658YTは
当時の関鉄一般路線車の標準仕様とは一線を画す、
高級感ある仕様で投入され、花形として活躍しました。

サスペンションは、ニーリング機構を持たせるため、
リーフサスペンションに替えてエアサスペンションとされ、
側面窓は標準の銀サッシの二段窓ではなく、
黒サッシの逆T字窓とされた上、スモークガラスとなりました。
塗装こそは、一般路線車と同様のものとされましたが、
側面に「TSUKUBA SHUTTLE」、前面に「TSUKUBA」の
上半分蛍光桃色、下半分蛍光緑色の少々ダサいロゴが入り、
否が応にも目立つ存在となっていました。
その他、乗降中表示灯が設置されていることも、
この時期の自社発注車としては極めて異例です。

内装もまた当時の標準仕様とは差別化が図られ、
座席配置は後半部の三方シートが廃されており、
座席表皮もまた緑色一色の他車とは異なり
一般席が青色系の、優先席が赤色系のチェック柄とされ
床は木床に替えて群青色の床材張りとされていました。
このような内装は、その後、竜ヶ崎営業所に投入された
1677RG・1678RG、及び、1688RG・1689RG・1690RG
採用されることとなります。

このようにソフト・ハード両面で気合いの入っていた
「つくば都心シャトルバス」もひたち野うしく駅開業を控え、
西大通りを経由する路線が開設されると、
より利便性の高いそちらへと利用者がシフトしていき、
2003年には大幅減便され、その後廃止となっています。
二の宮団地の折返場も解体され、跡地は宅地となりました。

1657YT・1658YTも2002年の車体更生時にロゴが消され、
2005年、つくばエクスプレス開業に伴うダイヤ改正での
新路線開設のために水海道営業所へと転属し、
以降は、水海道管内で活躍を続けています。

ワンステップ車やノンステップ車も当たり前となる中、
ツーステップ車ながらニーリング機構付きというのが
時代を感じさせますが、高級感ある独特の仕様は
現在でも変わらず目を惹く存在となっています。

2011年には、1657YT・1658YTと同時期に
つくば中央に投入された1659YTも転入し
かつての遼車が水海道で再び出揃いました。

【諸元】
登録番号:土浦22あ1657
年式:1994
型式:U-MK218J
機関:6D17(8201cc 210ps/2900rpm)
ホイールベース:4.39m