
関東鉄道 9207TC/いすゞP-LV314L+アイケイコーチ(Cubic)
京成中古車です。
京成は車両の使用年数が長かったこともあり、
それまで、中古車を放出することは稀でしたが、
排気ガス規制強化を契機として、2002年以降、
関鉄へ多数の中古車を送りこむようになりました。
関鉄では1989年以降、中古車の投入を進めてきましたが、
これまで投入されてきた、神奈中・京阪・西武等の中古車は、
関鉄移籍の段階で車令9―11年程度と若く、
移籍に際しては自社発注車に準じた車体更生が実施され、
関鉄移籍後も10年前後も活躍する場合が殆どでした。
しかし、2002年から2004年に関鉄へと投入された
京成中古車はそれまでの中古車とは異なり、
関鉄移籍の段階で車令12―14年程度と決して若くはなく、
移籍に際しては塗装変更以外はあまり手を加えずに使用され、
関鉄移籍後、5年前後しか活躍しない車も出てきました。
金町営業所向けに投入された中4枚折戸車であった
この車も1989年式ながらも、関鉄入りは2004年と遅く、
関鉄移籍の段階で車令14年に達しており、
同時期の京成中古車と同様に、あまり手を加えずに使用され、
2008年には早くも廃車となってしまいました。
この時期に移籍してきたP-代京成中古車は移籍当初から
状態の芳しくない車も少なくなく、特にCubicや7Eでは、
外観こそ、塗装が改められて小奇麗に見えていても、
車内の方は、窓柱の根元や窓の下部の腰板に錆が浮く等、
老朽化が著しい車が多かったように感じられます。
座席表皮も1990年式は京成時代に張り替えをしないまま、
関鉄に移籍したために、擦り切れが多く見られました。
そのうち一部はその後、座席表皮が張り替えられますが
この車は最後まで緑色の座席表皮を維持していました。
このように見掛け倒しだったことは否めないP-代京成中古車も
当時まだ多くいた自社発注のP-代車に比べれば、
遥かに状態は良く、体質改善に果たした役割は大きかったと思います。
P-代のCubicの場合は、窓を大きくとった設計が仇となって、
今となっては却って古臭く見えてしまう嫌いはありましたが、
こうして改めて見ると中四枚折戸ということも手伝ってか、
なかなかどうしてスタイリッシュですね。
【諸元】
登録番号:土浦200か・583
年式:1989
型式:P-LV314L
機関:6QA2(11044cc 220ps/2300rpm)
ホイールベース:5.0m