関鉄グリーンバス G065

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関鉄グリーンバス G065/いすゞKC-LR333F+いすゞバス製造(Journey K)

京成中古車で、京成時代の社番は2212です。
狭隘路線である中国分線用として、1998年に
市川営業所柏井車庫に投入された車で、
ホイールベース3.75mの短尺車となっています。

京成は1997年式からツーステップ車に替えて
ワンステップ車を主力として投入していますが、
この時期に投入されたワンステップ車については
大型・中型問わず中四枚折戸を標準としていました。
しかし、さすがに短尺車では対応が難しかったのか、
無難な中引戸とされたことが特徴となっています。

側窓は京成のワンステップ車としては標準的な
黒サッシの逆T字窓が採用されていますが、
ジャーニーKの場合、中桟部分がサッシとされず、
一昔前のスタンディーウィンドーの様な構造とされ
戸袋窓前方の太い吹寄部と相俟って垢抜けません。
阪急614~619は吹寄部に樹脂製のガーニッシュを配し
誤魔化そうと努めていますが、こちらもイマイチです。

その後、中国分線は通常の中型車に変更されたこともあり、
2008年の柏井線の船橋営業所花輪車庫への移管に併せ、
高塚梨香台線用だった標準尺の中型車である2227と、
同じく中国分線用の短尺の中型車2259・2260と共に、
船橋営業所花輪車庫へ転入し、4100となりました。

2009年、柏井線は東京ベイシティ交通が南行徳線用として
前年投入した1092・1093・1094を花輪に転入させた、
4110・4111・4112に置き換えられ、それと入れ替わる形で、
4101(←2227)・4102(←2259)・4103(←2260)と共に、
東京ベイシティ交通に移籍し、今度は1100となりました。
他3両と異なり、この際、1100は塗装変更されることなく、
京成色のまま、社名表記を変更したのみで運用に就き、
堀江線を中心に活躍し、注目を浴びました。

2012年に廃車となった後に、関鉄に移籍を果たして、
2013年に鉾田営業所へと配置されました。
側面窓が黒サッシの逆T字とされているにも拘わらず、
側面窓周囲の黒色塗装が省略されているのが特徴で、
吹寄せが広い上に、中桟も白色とされたために、
白色部分が強調され、違和感のある仕上がりとなっています。

車内は京成の1998年式の標準的な仕様となっていますが、
乗降口側前半部が横向き1+2人掛の優先席とされており、
後半部は前向き1人掛1列と前向き2人掛1列とされ、そして、
非常口側前半部は前向き1人掛4列(うち2列が跳上座席)、
後半部は前向き2人掛3列と短尺らしく座席は少なめです。
また、停留所名表示機の設置は見送られています。

鉾田では先に移籍してきたG038G039以来の
短尺中型車ですが、短尺車が集結して来ましたね。

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さて、過日のコミックマーケットC83で頒布致しました、
研究誌「Exhaust」Vol.1では、従来の研究誌「Turn Table」での、
これまでの関東鉄道のバス車両研究の総まとめとして、
「<特集>関東鉄道一般路線車車両研究 2008-2012」と題し、
関鉄グループに2008年以降に在籍した一般路線車の
全ての車両グループについて解説を試みましたが、
この「Exhaust」Vol.1が神保町の書泉グランデさんにて、
取り扱いを開始して頂きましたので、是非ご覧になってください。
また、近日中に秋葉原の書泉ブックタワーさんでも、
取り扱いを開始して頂く予定ですので、そちらもどうぞ。

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【諸元】
登録番号:水戸200か1331
年式:1998
型式:KC-LR333F
機関:6HA1(8226cc 190PS/2800rpm)
ホイールベース:3.75m

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