関東鉄道 9353TR/いすゞKC-LV380L+富士重工業(7E)
京成中古車です。京成時代の社番は2217で、
1999年に市川営業所柏井車庫へ投入された車です。
廃車の後、2012年に取手営業所へ投入されました。
外観では、同時に投入された同型の9351MKと異なり
低床色ながらも側窓周囲の黒色塗装が省略されており、
引き締まった印象の9351MKに対し、こちらは軽快な印象です。
この辺りは好みが分かれそうですが、甲乙付け難いですね。
前面のバンパーにはCUBICではKC-代より標準装備となった
コーナリングランプが7Eでもこの年式から取り付けられており、
このことも1998年式の9351MKとの差異となっています。
コーナリングランプのパーツはいすゞ車用のものとされており、
同時期の西武等で見られる日ディ車用のものと異なる形状です。
また、後面の乗降中表示灯がLED化されていることも、
細かいながらも特徴となっていて、その形状も変化しました。
ステップの塗装の違いなども、気になる所ですね。
車内は概ね京成時代のままなのはいつも通りですが、
京成では1999年式から内装の仕様が変更されており、
お馴染みの灰茶色の内張りが白色のものへ改められた他、
優先席の座席表皮が一般席の桃色の柄物の色違いとなる、
群青色の柄物へと変更されたのも特徴となっています。
この群青色の柄物は、9291TCでも見られますね。
床材は従来通り滑り止め付きの灰茶色のものとされており、
車椅子固定部分に限り緑色のものなのもそのままです。
なお、ワンステップ車の場合は、レイアウトの都合からか、
京成では定番となっていた前扉直後の消火器置き場が
前輪タイヤハウス上後方へと移設されたこともポイントです。
【諸元】
登録番号:土浦200か1294
年式:1999
型式:KC-LV380L
機関:8PE1-N(15201cc 240PS/2300rpm)
ホイールベース:4.8m
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