阪東自動車 255/日野KL-HU2PPEE+日野車体(BlueRibbonCity)
2001年に投入されたノンステップ車は6両に及びますが
うち、254・255は阪東初のBlueRibbonCityとなりました。
BlueRibbonCityのノンステップ車は、モデルチェンジ前の
BlueRibbonのノンステップ車と同じく、フルフラットノンステップ車で、
後部に大きなデッドスペースが目立つレイアウトもそのままです。
トランスミッションはオートマチックトランスミッションのみの設定で、
マニュアルトランスミッションには対応していませんでしたが、
阪東はこの時期からオートマチックトランスミッションを
以降も引き続き積極的に採用し、標準化されていきます。
黎明期の国産ノンステップ車は、ノンステップ化で先進していた
欧州のそれに範をとったフルフラットノンステップ車が主流で、
後方までノンステップ構造となっているのが魅力でしたが、
構造上、後部にデッドスペースが生まれてしまう関係で、
定員が確保できないのがネックとなっていました。
例えば、同じホイールベース4.8mのERGAで比較した場合、
前中扉間ノンステップ車のType-A(KL-LV280L1改)では、
座席定員30名・立席定員43名となっているのに対して、
フルフラットノンステップ車のType-B(KL-LV834L1改)では、
座席定員26名・立席定員43名となってしまっており、
丁度、1列分の座席が失われたことが判ります。
加えて、後発の前中扉間ノンステップ車の場合は
シャシーをワンステップ車と共通としたために、
特殊な機構もなく廉価で整備性も良かったこともあり、
フルフラットノンステップ車はあまり普及することなく、
次第にメーカーのラインナップから淘汰されて行きました。
しかし、いすゞ・日産ディーゼルが前中扉間ノンステップ車を
フルフラットノンステップ車と並行して設定したのに対し、
日野は、フルフラットノンステップ車のみの設定であったことから、
BlueRibbonCityの導入を見送った事業者も少なからずあり、
阪東の様に、その後もBlueRibbonCityを投入した事業者は
周辺では珍しく、目立つ存在となっています。
ステッカーや灯火類等に手を加えられた遼車の254と比べると、
方向幕からLED行先表示機へ換装された以外は、
登場時のままとされており目立たない存在ですが、
かつては日野車を主力としてきた阪東らしい車であり、
今後も末永く活躍してほしいものですね。
あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
本年も宜しく御願い申し上げます。
さて、代替の早い阪東ですがこの車両は、あとどのくらい活躍出来るのか気になってしまいます。
この形式は私はけっこう気に入っていて、私の地元でも京成長沼のN457が居たのですが、昨年末に、ちばシティへ移籍してしまいました。
都内や神奈川都市圏ではKL代の廃車が進んでいますが
今後、千葉の各業者が、規制的には問題のないKL代をどう扱うか、気になる所ですね。
>>レッドライン様
いつもコメントありがとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
2012年は計7両の新車が入り、KC-車が一挙に淘汰され、
かつての阪東の主力であったブルーリボンが全廃となるなど、
一昨年と比較して、代替が一挙に進められた印象ですね。
次の代替廃車候補ですが、順当に年式順に廃車が進むのか、
あるいは運転士さんに不評のMT車(フィンガーシフト車)を
優先的に廃車するのか引き続き気になるところですね。